表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/80

魔法少女☆旅行(5)

 おかずはポテチです(はぁ)

 マンション1階トレーニングルーム(温泉付き)

「舞香、おっさんの力を舐めるな」

「ずるいです、恭介さん! 何でそんなに卓球上手なんですか!」

「ふはははははは! 学生時代から鳴らした俺を甘く見たな。

 ほ~れ、魔技「ウイスパー」。

 舞香、さっきからパンツ見えてるぞ」

「え!? きゃ、あっ!」

 慌てて確認しようと下を向いた隙にサーブを叩き込む。

「ず、ずるいです! ずるいずるいずる~~~~っい!」

「勝負の世界は非情なのだよ」

「そんな恭介さん嫌いです!(ぷい)」

「ああ、すまんすまん舞香! ほら、何でも言う事聞くから」

「本当ですね?(キラン)」

「う! ……男に二言はない」

「後で覚悟をしておいて下さいね(フフ)」

 どれほど可愛く見えようとも、女は魔性である。


 

 本館一階ゲームコーナ。

「さ、今日こそプリクラに付き合ってもらいますからね」

「いや、舞香。こういうのはおっさんがしても……」

「さっき恭介さんは『何でも言う事聞く』って言いましたよね?」

「いや、しかし……」

「あと『男に二言はない』とも言いました」

「だがこんなおっさんがプリクラなど……」

「わたしと一緒じゃ嫌ですか……?」

 少し涙目になる舞香。

「い、いやそういう訳じゃない!

 あ~もう! どうなっても知らないぞ。後で文句言うなよ?」

「はい!」

 恥ずかしさを堪えて、舞香とプリクラに並ぶ。

「どうすればいいんだ?」

「わたしがやりますから。……フレームはこれで、あとは……」

 その5分にも満たない時間は俺にとって苦行だった。

「撮れたのか?」

「はい! 今日はありがとうございます、恭介さん。

 わたし、宝物にしますから……」

 出来上がったプリを大事に手で包みながら舞香は本当に嬉しそうに微笑んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ