魔法少女☆旅行(3)
はちみつレモンが美味しいです(はぁ)
どうもこの人に荷物を預けるという行為が俺は苦手である。
チェックイン後、フロントの業務とはいえ自分達の荷物を運んでもらうサービスに若干恐縮しながら俺達は部屋に入った。
2LDKのマンションタイプの室内はゆったりとしていて、二人で使うには広過ぎるくらいだ。
歓声を上げて室内を駆け巡る舞香。
こういうところは年相応だな~と思い、微笑ましくなる。
扉を上げる度に声が上がっていたが、ある一室で止まった。
荷物をクローゼットに収納してた俺は気になり後を追ってみた。
寝室の扉を開けて固まっている舞香がいる。
「恭介さん……寝室一緒なんですか?」
「ん? ああ、ツインしか空いてなかったからな。
布団用の和室は予約で一杯だったんだよ。
慣れないベットで寝付けないかもしれないけど、そこは我慢してくれ」
「いえ、そういう訳ではなく……。
その、心の準備というか何というか……(ごにょごにょ)」
言葉を濁し俯く舞香。
「お気に召さなかったのか?」
「っ! もう!! 違います! 恭介さんのバカぁ!
……責任取って下さいね(ぼそっ)」
怒った後、頬を手で挟み込み赤面する。
……年頃の女の子の心境は、ホントによく分からん。




