魔法少女☆旅行(2)
主食はモスバーガーです(はぁ)
「着いたぞ、舞香。そろそろ起きろ」
「んあ? す、すみません恭介さん!
わたし、ずっと寝入ってしまって……」
助手席で熟睡していた舞香を優しく揺り起こす。
舞香は起きて早々、慌てて申し訳なさそうに謝罪をし始めようとする。
「疲れてたんだろ? 別に構わないぞ。
誰かさんの可愛い寝顔も見れたし」
「っ! ……恭介さんの意地悪ぅ……」
顔を赤らめ上目遣いで睨んでくる舞香。
「そう怒るな。ほら着いたぞ」
舞香を宥め、駐車場から案内する。
「わあ……」
ホテルを見上げ、感嘆する舞香。
那須を一望出来るかのような高層ホテルの姿がそこにはあった。
「結構凄いだろ?」
「はい! でも……いいんですか? こんな高そうなとこ泊まって」
「舞香には普段世話になってるしな。それにここは会社の保養所も兼ねてるんだ。
コネを使えば少しお値段が良心的になるのさ。
それに俺達が泊まるのは本館じゃないしな。
ほら、ホテルの隣にマンションがあるだろ? アレが俺達が寝泊まりするとこ。
温泉とかプールとかアミューズスペースとかホテルの館内設備は共有してるから。
あと食事がめっさ美味いのが特徴だな。
色んなタイプの中から選べるからあとで相談しよう」
俺は車からキャリーバックを出しながら舞香に説明する。
「まあまずはチェックインしてからだな。行くぞ、舞香」
「はい、恭介さん♪」
上機嫌で腕を絡めてくる舞香。
怒ったり笑ったりと忙しい奴だ。
俺は苦笑しながらキャリーバックを引き摺るのだった。




