魔法少女☆相談
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「年頃の娘が最近デレ始めたんだが、どう思う?」
「それが何か仕事と関係ありますか?」
思い切って相談した俺の問いを、新城君はすっぱり切り捨てた。
二の句が継げず閉口する俺。
そんな俺を見兼ねたのか、意見を述べる新城君。
「課長に娘さんがいたのは初耳ですが」
「ああ、元妻の連れ児なんだ。今は中学一年生」
「そうですか……多感な年頃ですね」
「だろ? 反応が化学薬品みたいでさ。
どう反応してスパークするのか、いきなり不機嫌になったり……かといえばベタベタに甘えてきたり……正直よく分からん」
「そもそも思春期の女性にとって、初めて意識する身近な異性ですからね、父親とは。
異性に対する好奇心、父性に対する反発等色々複雑なのでしょう、きっと」
「う~ん……解決策はあるかな?」
「地道に付き合ってあげたらいかがです?
その内飽きるでしょうし、好きな人が出来たら自然と覚めますよ」
興味無さげに肩を竦め仕事に戻る新城君。
変わらぬ素っ気ない態度。
いつか彼女もデレる時がくるのだろうか?
「課長」
「はい」
「私は攻略対象外なので好感度を稼いでも無駄ですから。あしからず」
だ、そうである。




