魔法少女☆選択
分岐点です(はぁ)
「な、何を言ってるんですか恭介さん……。
わたしが魔法少女だなんて、そんな……」
「疑いを持ったのは買い物に出掛けた時だ。
お約束とはいえ、俺の危機にあまりにも都合よくパフュームは現れた。
俺はただの人間だ。奇跡なんてものは起きない事をよ~く知っている。
だが俺は絶体の危機を救われた。
突如現れた、プリティ☆スターじゃない魔法少女に」
「……」
「絶望を希望に変えるのが彼女達の力。それは熟知してる。
でもな、舞香。世界は残酷なんだよ。
努力は報われないし、夢は叶わない。
だからこそ人は懸命に足掻くんだ。
しかしどれほど足掻こうとも、あの時俺が助かったのは、やっぱり「おかしい」んだ。
そう、話の都合という強制力でもなければ、な」
「……そんな……わたしは恭介さんを見捨てられなくて……」
「確証を得たのは今日だ。
地方都市を管轄範囲として守護するのが魔法少女のお約束っていうか、決まり事。
そんな少女達が何故こんな所(福島)に二人も現れる?
しかも俺と別れた後、すぐに」
「それは……」
唇を噛み締め、何かを答え様とする舞香。
以上が神(視聴者)ならぬ俺が必死に考え到った結論だ。
魔法少女は変身後に面影を残すも、その容姿にはフィルターが掛かる為、変身前とは似ても似つかなくなる(俺なんかが極端な例だ)。
だが上記に挙げた理由、青を基調とする服装、共通の髪型等から推測し判別してみた。
これが外れたら俺は残念な人になり、舞香との関係も拗れるだろう。
しかし、
「ええ……認めましょう。
確かにわたしは魔法少女ラブリィ※パフュームです。
出来るなら恭介さんに知られたくはなかった……きっと、色々巻きこんじゃうから。
でも……その事を知って、恭介さんはどうするんですか?
止めますか、わたしを?」
「俺は……」
重要な選択肢だ。
ここでルートを間違うと大変な事になる。
⇒「舞香は大事な娘だ。魔法少女を辞めてほしい」(魔法少女☆堕天へ)
⇒「舞香は大事な娘だ。俺にも手伝わせてほしい」(魔法少女☆流転へ)




