表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
存在価値  作者: あわれ
3/4

3

ポツポツと雨が降ってきた


最近は雨降りの日が多い

ニンゲンはこの時期を梅雨と呼ぶらしい


まあもうじき夏が始まるだろう

暑さはそれはそれで鬱陶しいが

私自身、寒さと水に滅法弱いので梅雨は嫌いだ


そんなことを考えているうちに

私は深い眠りについていた

幸せな夢を見たような気がした


どれぐらい時間が経っただろうか

普段と違う違和感を感じ私は目を覚ました


何故だろうか

ニンゲンが私をまじまじと見つめている


寝起きで頭が回らないせいか

この状況を理解する事が出来ず

ただニンゲンを見つめる事しか出来なかった


不思議な雰囲気を纏っているニンゲンだ

心配そうに私を見ているのが分かった

若い女のニンゲンだ

きっと近くの大学に通っているのだろう

初めて見る顔だ


戸惑っている私に対して

ニンゲンは優しく微笑み

私を持ち上げどこかへ向かって歩いた


温もりを感じた

この人になら身を任せられる


そんな気持ちになったのはこれが始めてだった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ