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目が覚めた
間もなく花開きそうな向日葵の蕾は
朝露にぬれている
今日もまた一日が始まった
なんの希望もない一日だ
ただただ過ぎていくだけの毎日を
産声をあげてから6年余り繰り返してきた
腹が減った
体は正直だ
どんなに生きる価値を見出せなくても
体は生きることを強く望んでいる
1台の車が通り過ぎた
窪みに溜まった雨水が私にかかった
寂しさを感じた
様々なニンゲンが通り過ぎていく
私になんて目もくれずに
ある人は重い足取りで職場へ向かい
ある人は怒った様な表情でカタカタと足音を立て
ある人は子と手を繋いで朗らかな笑みを浮かべ
ある人は自転車を押し歩き愛する人と談笑している
太陽はすっかり真上に位置していた