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存在価値  作者: あわれ
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雨が止んだ


ふと空を見上げたら

さっきまで雲で隠れていた月が頭上に浮かんでいる

ひとりきりの私を嘲笑うかのように


災難な1日だった


土砂降りの中ひたすらに食べ物を探していた


何も見つからなかった


最後に食事をしたのは3日前

破れたゴミ袋から出たキャベツの芯と

バナナの皮を食べた


屋根のある所で暮らし、温かいご飯を食べている

ニンゲンという生き物が捨てたものだ


私はニンゲンが嫌いだ


私をストレス発散のための物として扱い

大きな拳で私を叩きつけ

気が済むと知らないふりをして私を見捨てる


なんて無責任なんだ

私だって命をもっている

それなのにこの理不尽な世界で

不当な扱いを受け苦しい思いをしている


いつか幸せになりたい


そんな夢を星に願いながら

今日もまた浅い眠りにつく

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― 新着の感想 ―
[良い点] この世界はとても残酷だね [気になる点] 終わりのない悲しみがある [一言] 読者の共感を呼ぶ物語は本当に素晴らしい
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