75話 2匹に増えてたテイムモンスター
「んぅ……?」
【お】
【ユズちゃん起きた】
【かわいい】
【なんかデジャヴ】
【だって前回とおんなじだもん】
【毎回魔力使い切って寝ちゃう系ロリか……斬新だ……】
【草】
なんか幸せな夢見てた気がする……どんな夢だったっけ。
うーん。
「柚希先輩!」
「……ふにゃ? あ、りおちゃん、おはよぉ」
「う゛っ!!!」
【あっ(尊死】
【草】
【理央様の声で草】
【理央ちゃん! 乙女が出しちゃいけない声だよ理央ちゃん!】
【まぁでもユズちゃんの寝起きボイス至近距離で浴びたらこうなるわな】
【しかも眠そうだし】
【かわいい】
【とろんとしておる】
【これで本当は理央ちゃんより上の学年ってマジ?】
【頭は良くても肉体はひなたちゃんと同年代って結論でたろ】
【そうだった】
「あ、あはは……」
「?」
寝起きで理央ちゃんが……あっ。
「もー、だめだってぇ……いつもみたいに勝手にお布団に入ってきて抱きついて来ちゃあ……」
「あ、ちょ、せんぱいっ!?」
【!?】
【おおっと、爆弾発言】
【なるほど……理央ちゃんはいつも百合百合してるのか……】
【¥3000】
【¥4500】
【大変良いものを……ありがとう……ありがとう……】
「それにさぁーりおちゃん……」
「だからせんぱっ」
「首筋とかお腹とかおまたとか、ふんふん嗅がれるのは困るってぇ……恥ずかしいのぉ……」
【!?】
【キマシ!?】
【そのようだな……】
【しかもユズちゃんも満更ではなさそうだ】
【匂いフェチな理央様……】
「……りおちゃん……? おまた、嗅ぐの……?」
「理央さん……それはさすがに……」
「あ、ちょ!? 2人ともぉ!?」
【草】
【¥10000】
【¥20000】
【2人が素早く距離を取った】
【そらそうよ……】
【寝込みを襲って嗅ぐとか上級者過ぎるもんな】
【クンカーか……】
【何? なんで理央ちゃん、そこまでできるのにユズちゃんに告れないの?】
【何回も告ってるんだろ でもユズちゃん、天然ちゃんだから……】
【ああ……(絶望】
【ああ……(愉悦】
【ああ……(歓喜】
【かといって手ぇ出せる度胸もないって言うね】
【なんならユズちゃんから出してほしそう】
【え? でも意識されてないよ?】
【ぶわっ】
【かわいそう】
【かわいそすぎる】
【でも半分手ぇ出してるようなもんじゃない?】
【確かに】
【ならどうでもいいや】
【草】
【それなりに堪能してそうだし……】
んー。
んぅー?
「……あれ。 ぼくのへやじゃ……ないぃ……」
何か違和感あるけども見たことあるような光景だって思ったら、確かこの前も。
「……あと、ぼくのぱんつ持ってく代わりに理央ちゃんのぱんつ置いてかないでよ……はくわけないじゃん……持ってくのめんどくさいんだからぁ……ふぁぁぁぁ……」
「……理央さん……」
「ひ、ひなたは良いと思うな! ゆずきちゃんもゆずきちゃんだし!! うん!」
「2人とも、距離取るのやめてくださいぃー!!」
【¥50000】
【草】
【ロリが理解を示している】
【できるロリ】
【ユズちゃんは?】
【眠いロリ】
【草】
【あの……理央ちゃんの罪状、この1分で積み上がったんですが】
【ま、まあ、幼なじみらしいし……】
【女の子同士ならそういうのも……いやないわ】
【さすがにぱんつ同士を交換はなぁ……】
【草】
【ユズちゃんの天然っぷりを利用していたか……】
【それもまた愛だよ】
【そうか?】
【全国の百合教徒が集結しました】
【うわ、ボス戦のときよりも同接増えてる!?】
【あの、ボス戦のピークのときの倍以上なんですけど……】
【百合と聞いて】
【来た 見た 登録した】
【ここが聖地ね!】
【草】
【えぇ……】
【まーた変なのが……】
【あの、今回はちゃんと事前に通知があっての配信で、しかも途中からユズちゃんたちがピンチってことで、そもそも前回の倍以上の同接だったんですけど……】
【大丈夫 そんなことよりリアルの百合が大事って勢力が居るから】
【ひぇっ】
【こんなにかわいい子たちが揃ってて百合とか最高じゃない!】
【ひぇっ】
無意識で体の近くをまさぐる……と、おまんじゅうのふわふわしたあったかい毛。
それと……。
「……あ。 ……君もありがとうねぇ、助けてくれてぇ……」
「ぴぎっぴぎっ!」
「あはは、くすぐったいよぉー……」
【ひぇぇぇ……】
【今、スライムがユズちゃんの顔に張り付いたぞ!?】
【怖すぎる】
【こわいよー】
【あ、でもすぐにずり落ちた】
【ただのじゃれあいか】
【あの……今の、テイマーじゃなければ顔面大やけどどころか……】
【大急ぎで治癒魔法かけながらリストバンドで救護班行き、からの病院直行だな】
【肝が冷えた……】
【ぬいぐるみみたいなユニコーンとは違って、普通のスライムだからな……】
【ほ、ほら……シルバースライムだから見た目は違うし……?】
僕の顔とか肩とかに、ひんやりしてなめらかで、ほんの少しの体重が掛かって……ぽすっと手のひらに落ちてくる物体。
スライム……シルバースライムだっけ。
「でも君……なんで僕のこと」
「……ゆずきちゃん!」
「あ、ひなたちゃん」
片手に乗せ替えて撫でてたら、上から降ってくる声。
「大丈夫だったぁ? ……ってあれ。 僕たち……」
「……うわぁぁぁん! ゆずきちゃあああん!!」
「わぷっ……だ、だいじょうぶだから……」
【キマシ】
【百合です!】
【ここには2種類の百合が存在しているのか……】
【大変に良いものですね 私たちはここに定住しましょう】
【百合教徒、なんか怖い……】
……そういえば僕、魔力が切れて。
だから最後はひなたさんと……このスライムさんが?
で、無事にあやさんと理央ちゃ……光宮さんと合流できたんだ。
「良かったぁ……」
「うん……うん……っ」
抱きつかれた、あったかい体温。
肩の辺りが、さらにちょっとあったかい。
「……心配、掛けちゃったね」
「ううん、とっても嬉しかったぁ……」
「 」
「り、理央さん……」
【草】
【白目剥いてる理央様】
【あーあ、WSSされてら】
【見ろよ これがNTRってやつだ】
【ああ……(愉悦】
【ひどくない?】
【いやまあ さっきユズちゃんがばらしちゃった悪行という名の変態行為聞いちゃったからさぁ……】
【あー……】
【理央ちゃんの株がストップ安】
【だが濃厚な百合ということでV字回復】
【そこへ同接が倍になるほどの百合教徒により株価は史上最高値】
【ただしそこへロリと言う強力なライバルが!】
【天然受けのユズちゃん……理央ちゃんでも良し、ひなたちゃんでも良しだな!】
【なんなら2人でも可】
【ねぇねぇあやお姉ちゃん、君もあの輪に一緒に入らない?】
「え、ええと……」
【馬鹿 奥手なあやちゃんは少しずつが良いんだよ】
【そうだったか ごめんね、あやちゃん ¥3000】
「あ、あのっ……こういうのでお金は……あっあっ、そんなにたくさん……っ」
「………………………………」
うん。
よく分かんないけど……みんな元気そうで、良かったぁ。
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