表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。  作者: あずももも
3章 珍しいスライムさんをゲット

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/536

62話 お肉パーティーとお風呂

「お、おおおおおお母さんどうしようどうしよう……」

「あああああ慌てないのよゆず、慌てないの、お肉は逃げないわ……!」


「……きゅい……」


ダンジョンといろんなことでテンションがおかしくなってた僕。


帰り道、スーパーで食材買おうとしたときに「今日くらい豪華で良いんじゃないですか? 初任給ってやつみたいなもんですよ?」って光宮さんにそそのかされたんだ。


あれは悪魔のささやきだったんだ。

や、あのときの彼女の目つきは小悪魔だった。


だって、そんなのを目の前に――特売のお肉が並んでいるところで言うから。

しかも、平べったくって1枚がでっかいお肉が。


「半額……半額……」「お肉……お肉……」「じゅわっと肉汁が……」って耳元でささやかれ続けて、気が付けばカゴに一緒の野菜とかを放り込まれてた僕に、抗うすべはなかった。


なかったんだ。


「で、でででででもこれ、2人の1食でい、いいいちまんえん……!」

「だ、だだだだだ大丈夫よゆず、お店で食べたらこの何倍になってドリンク代も請求されるわ……!」


「きゅ……」


僕たちは戸惑っている。

だって、万超えの食事なんて……1ヶ月分の食事代だもん。


普段は近所の人からもらったりするお米やお野菜とかとスーパーの安いのでうまくやりくりしてるのに。


あと、普段はお母さんが具合悪くってろくに食べないから、実質1人前と半人前くらいだし。


「お、おおおおお母さん焼くよ焼いちゃうよ、1枚換算何百円の薄くって平べったいお肉を……!」

「れ、れれれいせいによゆず、お肉は逃げたりしないわ……!」


「きゅひ」


ああ。


こんなときに光宮さんが来てくれてたら、上手に焼いてくれてたのに……シフトあるからって帰っちゃったから。


うぅ……光宮さんのいじわる。

あとで食べる前の写真、送りつけてやるんだから。





「ふわぁぁぁぁ……」

「ふわぁぁぁぁ……」

「きゅひ……!」


お肉を1口……お箸で半分に千切れる柔らかさのそれをほおばったお母さんが、田中君が持ってるようなえっちなマンガに出て来る顔してる。


田中君はそういうのが好き。

だって家に遊びに行ったとき、あちこちに落ちてたもん。


興味深くって読んでたら怒られたっけ。

あれがえっちなのっていう顔なんだ。


なんで女の子たちがあんな顔するのかさっぱりだけど、男と一緒に裸になるとああなるんだよね。


でも、今はただ食べてるだけのお母さんは、そんなえっちな顔してる。


しょうがないよね。

だっておいしすぎるもん。


おいしくてもえっちな顔ってのになるんだ。


「んぅ……ゆずぅ……」

「おかあさぁん……」

「き゛ゅ゛っ……」


自然と出る涙、真っ赤になる顔、にやけちゃうほっぺた。

多分僕も、今、おんなじ顔してる。


だって僕はお母さん似で、よく姉妹に間違われるんだもん。

だからきっと、僕も多分えっちな顔してるんだ。


でも男のえっちな顔なんて需要無いはずだから大丈夫。


お母さんのはあるだろうから、早く再婚相手見つけてほしいなぁ。


「うぅ……こんなの、もう10年ぶりよねぇ……」

「僕はもう初めてだよぉ……おいしいよぉ……」

「……! ……!」


食べるたびに流れる涙。

きっと、食べてる味はちょっとしょっぱい。


「ゆず……嬉しすぎておかしくなっちゃうから、野菜で気を確かにするのよぉ……」

「うん……がんばる……がんばるよぉ……」


「………………………………き゜ゅ゜……」





「……お母さん、生きてる……?」

「生きてるわぁ……」


僕たちは何回も意識を飛ばしつつお肉を平らげた。

1万円を平らげたんだ。


「お母さん汗びっしょり……」

「ゆずも……」

「   」


涙と汗でぐしょぐしょになってる体も、おいしさの後で気だるくてなんだか気持ちいい。


「このままお風呂入ってくる……気持ち悪いし……」

「あ、じゃあ私も……」


「    」

「    」


「………………………………」


「……!?」


僕たちはふらふら歩きながらお風呂場へ。


「おかあさぁん……つえ、なくて平気ぃ……?」

「だいじょうぶよぉ……言ってるでしょぉ、妙に元気なんだってぇ……」


「きゅっきゅっ」


ばさっと服を脱いで洗濯カゴへ。

隣ではお母さんもおんなじことしてる。


「……ゆず、すっかり女の子ねぇ……」

「だって、おまんじゅうに吸われて乳首痛いし……お母さんと光宮さんにぱんつだって……」


「きゅきゅきゅきゅ」


ああ、お風呂、入れといて良かったぁ……。


「……ゆず?」

「? なに?」


じゃばあー。


2人で狭い湯船に浸かって、ほぅっとする。


「きゅひ」


……ついでにおまんじゅうも、いつの間にかお風呂に入ってきてて、いつもみたいにお湯に浮かべたタライの上で、こっち見てる。


「……その……おっぱい、大丈夫……?」

「え? あ、うん。 おまんじゅうに噛まれたからちょっと痒いけど……季節の変わり目とか、いつもあることだし」


お湯でしばらくとろけてた僕たちは、だんだんと普通になってくる。


真正面に座ってるお母さんは、普通を通り越して心配そうな顔をしてくる。


あー、うん。


男のおっぱいがこうなってたらねぇ……小学校のころの光宮さんみたいだもんね。


「それにしては……その……」

「毎晩噛まれてるからねぇ……虫刺されみたいになってるんだ。 赤くて膨らんでるけど、ちょっと腫れてるだけだよ」


しかもいちばんじんじんするとこを刺された感じになってるから、いちばんじんじんじくじく痒いんだ。


「……下は……ちゃんとついてるわね……」

「もう、お母さんってば。 今朝も光宮さんと見たでしょ」


普通の家は、男子は、こういう話をお母さんとしないらしい。

さらに言えば、お風呂にも入らないらしい。


友達に「高校生になっても一緒に!?」ってびっくりされてようやく知ったんだ。


でも。


僕にとって、たったひとりの家族だから。


光宮さんの家族やご近所さんたちも優しいけど、でも、やっぱりお母さんは特別なんだ。


あと、お母さんってこと除けば僕のお姉ちゃんみたいな見た目だし。

僕を何歳か成長させた……いやいや違う違う、あくまで女の子として成長した場合にってことで。


「? ゆず?」


うん。


どう見ても高校生女子だもんねぇ、お母さん。


光宮さんの制服、似合いそうだし。

光宮さんより胸が小さいから大丈夫なはずだし。


「……それにしても……おひげもそうだけど、お毛毛も生えないのは私の遺伝のせいなのかしらねぇ……」


「下は別にいいけど、ひげさえ生えたら男に見られるのになぁ……」

「ぎゅい」


「……お母さんはこの見た目だから、男の人捕まえるの苦労したわぁ……お父さんも、捕まえたけど逃げちゃうし……」

「止めてよ、ロリコンのお父さんなんて気持ち悪いし」


「きゅい゜!?」


お風呂でのんびり。


こういうのも、たまには良いよね。

「男の娘をもっと見たい」「女装が大好物」「みんなに姫扱いされる柚希くんを早く」「おもしろい」「続きが読みたい」「応援したい」と思ってくださった方は、ぜひ最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に&まだの方はブックマーク登録で最新話の通知をオンにしていただけますと励みになります。応援コメントやフォローも嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
母娘二人の食事へのリアクションよ……もっと食べて 仲良くお風呂で微笑ましいのぉ
これだとユズさん、体質的問題かと思ったけど、普通に栄養不良の可能性もあるのか…いや、でもなぁ。 このオカンにしても、おトンが逃げた理由が…気になる。
無知無知お風呂シーン?!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ