502話 【朗報・ユズパパ、サキュバスに捕食されてパパになってTSさせられた疑惑】
【本編へ戻ってきたわけだが……ユズねぇが問題だ】
【本編?】
【上位存在はお静かに】
【草】
【ユズちゃんはサキュバスの血を引いている……そしてユズねぇはユズねぇではなく、ユズママ……つまり、サキュバスの血は、ユズちゃんの2倍、濃いと……】
【もうだめだぁ……おしまいだぁ……】
【そんなサキュバスがね、怒ってるよ】
【こわいね】
【こわいね】
【何が起きるんだろうね】
【あれ、エリーちゃんは?】
【隅っこで真っ白になってる】
【うわマジで真っ白】
【風が吹いたら灰になりそう】
【吸血鬼じゃないのにね】
【紐だけのえっちな服装なのに、えっちな気分にもなれず本気で心配になるレベルの真っ白さ】
【草】
【たぶん今ごろ全責任を感じてるよ】
【首謀者はテイムしてるユズちゃんなのにね】
【肝心の首謀者がひらひらしてて、その保護者がサキュバスな経産婦だったからね】
【理央様まで囚われの身になって、もう自分が事実上の責任者になっちゃったって思い込んでるんだよ】
【草】
【おいたわしい……】
「……つまりぃ? 浮気ではないと? ふーん、へーえ」
「待ってくれ柚乃! 私の話を――」
【まだまだ問い詰められてる魔王ちゃんorユズパパ】
【このしつこさ加減は確かに彼女とか奥さんのめんどくささ】
【そんなどうでも良いことよりユズねぇの関係者と思しき存在よ 詳細を、はよ】
【草】
【ひでぇ】
【まぁユズねぇが、外野からはかわいく怒ってるだけだし……】
【「ユズねぇ」は――でき婚です】
【できちゃったっていうかできさせたっていうか】
【!?】
【!!??】
【脳が……混乱する……】
【どういうことなの……?】
【ユズねぇから――当時、教育実習に来ていた、まだ大学生の「先生」へ】
【サキュバスとしての本能だったんだろうね……こう、ぱくりと】
【三日三晩、それはもうむさぼるように……】
【だからさっき言ってた「先生」ってのは、イコールで】
【サキュバスに見初められて捕食されちゃって、でも大人としての良識がありすぎて全力でお巡りさんとこ駆け込もうとして、周囲の人たちが全力でなんとか思いとどまらせて、表向きには無かったことにして】
【なのに責任を取って……まだ将来有望な大学生なのに、たった1回襲われただけで結婚決めちゃって】
【無事ユズちゃんを――居なくなる11年前まで育て上げた、聖人だよ】
【いや、あれは勇者だった】
【そうだ、勇者だ】
【あんなサキュバス、他に誰が相手して生き残れるんだ……】
【ユズパパ……!】
【感動した】
【このユズねぇを卸せるのは、聖人で勇者なユズパパだけだったか……】
【ユズパパ万歳!】
【ユズパパかっこいい!】
【サキュバスに捕食されたんならしょうがない】
【俺たちより詳しい現地の民がそう言っているんだ、受け入れるしかない】
【ていうか捕食とか憧れるけど怖いわ普通に】
【しかもサキュバスってのがマジで存在する種族って知ってるからな……】
【よし! これでユズねぇが経産婦の場合におけるユズパパの扱いが奇跡的な復活を遂げたな!!】
【草】
【草】
【あっ……】
【そうだったわ】
【どう考えても年齢的に社会的制裁が不可欠……だが、周囲の人たちが哀れむほどの経緯だったとすると……】
【ユズパパ……!】
【奇跡だ! 奇跡が起きた!】
【イイハナシダナー】
【え? でもユズパパって魔王ちゃん?なんでしょ?】
【????】
【おかしい、急に脳が泣き叫び始めたぞ】
【草】
【ユ、ユズワールドだから因果も逆転するし……】
【ユズワールドならなんでもありだしなぁ】
【もしかして:ユズパパ、なんやかんやあって行方不明?の11年間でTSしてた】
【!?】
【ガタタッ】
【なぁにこれぇ……なぁにこれぇ……!】
【ユズねぇそんな癇癪どうでも良いからさっさと聞き出しなさい!】
【草】
【これはわくわくしてきたな】
【ああ……!】
【ユズねぇが経産婦で人妻だって衝撃より、もはや美少女魔王にTS転生した疑惑のユズパパの方が興味深いんだ】
【草】
【草】
【手のひら返しがひどすぎる】
【だって末裔だよ?】
【あの駄馬の仲間だからな……】
【手首がちぎれてそう】
「た、確かに私は魂を差し出した! そして魔王がそれを使い、次の魔王を――この子を生み出した! だがそこに愛もなければ交わりもない! 信じてくれ!」
「――でも、女の子が居るのよね? センセイと魔王さんのあいだに」
「も、申し上げます聖女様のお姉――――――」
「メイドの私共から説明を――――――」
「黙りなさい」
「「ぴぃっ!?」」
玉座という、魔王のための空間。
そこで――自身が腰を下ろすためのその真ん前で、まさかの正座をさせられている魔王。
そして正座をさせている――玉座に飛び乗り、仁王立ちで見下ろしている柚乃。
あと、その真ん中まで引っ張ってこられたのに必要がなくなり、うち捨てられたように放置されている理央。
その地獄のような空間へ、せめてもと弁解を試みたメイドは――唯一、この場で足下が無事だった彼女たちは……座り込む以外の選択肢を取れなくなった。
【かわいそう】
【ユズねぇの気迫がやばすぎる】
【こわいよー】
【もはやユズねぇの方が魔王なんよ……】
【こんなロリっ子が、ここまで怖くなるだなんて……】
【うん、ユズねぇって前からちょこちょこ言われてたもんね ちょうちょではあるけど、「女」が垣間見えるって】
【女、こわい……】
【オデ オンナ ニゲル】
【<URL>?】
【ソレ、イイカモ……】
【オレ ジョソウショタ サガス】
【オイタワシイ ショタ……ドコ……?】
【草】
【草】
「え? えっと、応援してくれると嬉しいです。具体的には最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に、まだの方はブックマーク登録……なにこれ、理央ちゃん」




