499話 【速報・×ユズねぇ ○ユズママ】
【――親衛隊より】
【その、「まさか」――――――だ】
【「ユズねぇ」は――存在しない 「ユズママ」――だ】
【!?】
【ふぁっ!?】
【えっ】
【???????】
【親衛隊からOKが出たから言うが ユズねぇ改め「星野柚乃」さん――どうせユズちゃんの名前、自分から表札見せちゃって分かってるし、もう住んでる場所は変わってるし政府の護衛もあるからだって――は、だ ユズちゃんの――お母さんだ 1児の――「経産婦」だ】
【地元では超有名なロリママなんだ】
【授業参観で毎年ママさんたちのあいだで阿鼻叫喚が発生する若さのな】
【若さっていうか異次元の幼さっていうか】
【あれは旧称ユズねぇが中学生のとき……ようやくに、そのエターナルロリっぷりが発揮され始めてな……】
【あの始まりは……そうだ ユズちゃんが小1になって、同じクラスになって……やけにかわいい子が居るけど、いつも理央様とかいう子に取られてるなって思ってた矢先の、授業参観のことだ……】
【えっ】
【待って 待って】
【急に詠唱始めないで】
【まってっていってるでしょ!!】
【まだ脳みそが受け入れる準備できてないの!】
【がんばれ】
【草】
【がんばらないと……脳みそが爆発四散するぞ……】
【ひぇっ】
【経験者は語る……か……】
【怖すぎる】
【――でもそれも、今なら納得できるよ ユズちゃんたちのお家の直下に生えてたダンジョンのせいで半分魔族になってて】
【サキュバスになってて】
【サキュバスは血筋じゃ?】
【もともとユズねぇのご先祖のどっかでサキュバスorインキュバスがって話だったか】
【エリーちゃん、そのへんもっかい……ダメだ、真っ白だ】
【草】
【おいたわしい……】
【サキュバスだったせいで、歳の取り方が緩やかすぎて】
【ただでさえ年齢詐欺合法ロリだったのが、とうとう本物のエターナル合法サキュバスロリになったんだって】
【でも、俺たちは知っている】
【ユズちゃんが1年生のとき】
【「ユズちゃんのお母さんが来られないからお姉ちゃんが来たのかな」って、保護者も含めてみんなが思ってた】
【考えてみたら、当時20代だったのにな】
【誰しもが「数歳上のお姉ちゃん」だって、本気で思ってた】
【思えば、当時の担任たちも教師ネットワークで聞いていたんだろうな……】
【ぶわっ】
【かわいそうに】
【あのときからすでに、俺たちはユズワールドの中に……】
【2年生のとき】
【「またお姉ちゃんだ」って思ってた】
【ユズちゃんから「お母さんが病気で寝込んでる」って聞いてたからしょうがないって思ってた】
【実際には、かなり無理して来ていたらしいお母さんそのものだったのにね】
【でも、ユズちゃんとそっくりなお姉ちゃんだなぁって思ってた】
【小6かな、中学生かなって思ってた】
【3年生になって……うん?】
【「お姉ちゃん……なんか全然変わってなくね?」】
【「しかも、もっとかわいくなってね?」】
【このあたりからクラスの女子までが騒ぎ始めてた】
【4年生になって】
【クラスのマセた男子が玉砕し始めた】
【しかも「十いくつも年上な上に人妻」だって知って、性癖打ち砕かれてた】
【おかげでそのことごとくが幼なじみでお姉さんで人妻属性に絡め取られた】
【「同級生の未亡人熟女ロリ」という、世界でたったひとつの性癖しか持てなくなり、見事末裔になりかけたやつも少なくない】
【この前のサバトがなければ、本当の意味で末裔になる予定だったんだ……合計100人以上の、ユズちゃんの同級生男子たちがな……】
【草】
【草】
【かわいそう】
【一生満足できない体になっちゃったねぇ……】
【良かったね、ユズちゃんがサバトしてくれて】
【母親の不手際を無事解決したユズちゃん】
【ユズちゃんえらい】
【ユズちゃんかしこ……い?】
【草】
【5年生になって】
【6年生になって】
【男子たちは、もれなくユズちゃんかユズねぇへ初恋を奪われた】
【女子たちの中にもこじらせ始めたのが続出しだした】
【中学1年になって――学年全体のママさんたちが犠牲になった】
【かわいそう】
【どんだけ若くたって20代……そこへ10代前半の見た目とお肌っぷりだもんなぁ】
【しかもびっくりするくらいの美少女っぷり】
【あれで……経産婦……そう聞いたらな……】
【ひどいよ、あんまりな格差だよ】
【そうだ】
【いつも具合悪そうだったのが印象的だったけど】
【ユズねぇは――いや】
【ユズちゃんのお母さんは】
【――マジで「サキュバス」だったんだなって】
【んで、その息――子供のユズちゃんもまた、サキュバスなんだなって】
【しかもインキュバスにもなれるんだって ユズねぇの上位互換だね】
【 】
【 】
【 】
【 】
【 】
【あっ……経産婦……】
【あっあっあっ】
【どうしよう、もうロリ経産婦しかダメになっちゃったよ】
【草】
【ストライクゾーンが1ミリくらいしかなくって草】
【需要満たせる存在がほぼほぼ限定されてて草】
【草】
【草】
【なぁにこれぇ……なぁにこれぇ……】
【脳が……因果律を否定する……】
【ユズワールドは理不尽系ギャグ空間……時間さえも歪めるのだ……】
「え? えっと、応援してくれると嬉しいです。具体的には最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に、まだの方はブックマーク登録……なにこれ、理央ちゃん」




