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ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。  作者: あずももも
16章 「聖女」を巡る、人類と魔王の共闘

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496話 【悲報・混沌】

「しかし、柚希と理央ちゃんがか……そして他の子も。いずれそうなるとは思っていたが……にしても社会が良く、重婚を許したな……いや、重婚法案も良く通ったな? 私のときにはまだ反対が根強かったが」


「ええ、ダンジョンの出現で人口も何割か減ったし、あれから時代は進んだし……なにより、『日向さん』って言えば分かるかしらぁ?」

「……ああ……そっちからの圧力、もとい応援か。柚希もずいぶんとヤンチャに育ったようだ」


【????】

【?????】


【……あっ……】

【え?】

【もしかして……そういうこと?】

【どういうことなの……】

【ユズねぇがこの通りだからなんにもはっきり言ってくれないけど、たぶん……】

【なんだなんだ】


【一部の視聴者たちが真実らしきものにたどり着こうとしている】

【この頭ちょうちょから解放されたいんだ……せめてヒントを……】


【やめといた方が良いと思うよ】

【そうだよ】

【分かったらもっと羽ばたくよ】

【先に気づいたうちのお父さん、もう帰ってこないの……】

【勘の良すぎる輩は早死にするんだ】

【ひぇっ】


【親衛隊も止めておくことを推奨します】

【ていうかそのうち分かるよこれ】

【だなぁ】

【ご近所さんたち、あと少し黙っててやれ】

【知ったあとの反応が楽しみだから黙ってます!】

【よろしい】

【末裔としての自覚が芽生えたようで何より】


【草】

【草】

【おろろろろ】

【脳が……吐き出される……】


【やめてよ……こわいよ……ユズねぇが何かしたんだよ……】


【草】

【良く見たら確定で草】

【腹筋返して】


2人きりの恋人空間へ理央という異物を引き入れたことで理央の成分を希釈し、少しだけ周囲のドン引きさ加減――には気がつかないが、ようやく自分たちの周りに人が居たと思い出したらしい柚乃。


なお人だけではないし魔王たちも付き従うメイドたちも居るし、そもそも今この瞬間も柚乃が占有している相手は人以外の魔族サイドのボスで、魔王たちの中には柚乃が魔王を洗脳したと本気で思い、結構ガチでキレ散らかしていたりするのだが、それはなんとか押しとどめられている。


普段の魔王――そして先代からの絆で、魔王は信頼されているのだ。


それに対し、人類は柚希と柚乃という「ユズワールド」への恐怖心だけで団結している。


どちらが強固かは……まだ、分からない。


「あの子がひなたちゃん。ほら、あのちっちゃくてかわいい子! ひなたちゃーん!」


「!?」


なぜかいきなりに――人垣の隙間で目を合わせてきて手を振ってきた柚乃に、産まれて初めて恐怖を覚えた日向ひなた。


彼女は、このとっさの惨劇へも……声を出さないだけの精神力を備えていた。


【草】

【草】

【まずい……ひなたちゃんまでが毒牙に】

【もうだめだ……】

【いくらひなたちゃんでも、パートナーの肉親には勝てない……】


「ふむ……あれの母親の面影があるな。学校行事でお世話になったが……む。なぜか呆れた目をしているが、柚乃?」


「あとは、あっちで杖を持ってるおっぱいがおっきい子にぃ、あっちで騎士様みたいな格好してる格好良い子よぉ。あやちゃあん、優ちゃあん!」


ぶんぶんっ。

ひなたのことはもう忘れ、次なる獲物を求めた柚乃。


「ひゅっ……」

「     」


玉座の魔の、一斉の視線を集めてしまった2人もまた――


【あっ】

【おっぱいで草】

【ああ、あやちゃんのおっぱいは大きいからな】

【常識サイド過ぎて影が薄い代償としてね】

【ぶわっ】

【\30000】


【なお優ちゃん】

【真っ青になってる】

【かわいそうだね】

【かわいそうだね】

【なんだよ……優ちゃんが何したって言うんだよ……ひでぇよ……】

【草】


「ほう、柚希もなかなかに……待て、男子ともか? いや、そういう関係だとしても口は挟まないが」


「もう! 優ちゃんはかっこいいけど女の子! 失礼よ!」

「む……済まない。人間を目にしたのは10年ぶりでな。優さん、済まなかった」


――どよっ。


魔王たるものが――ただの人間に。


格好が甲冑姿に身を包んだ美青年といった見た目になっているため、まるで勇者に頭を垂れているようにも映るその光景に……魔王たちの何割かのボルテージが上がった!


柚乃の対応次第で、魔王たちが暴走し地球が滅ぼされる確率が5%上昇した!


「それにしゃべり方も変よ先生! もっと普通にしゃべるの!」


「薄い意識とはいえ、11年同化していたからなぁ……半分は私で、半分は……」

「むぅーっ」


柚乃と魔王の――まるで絶頂期の恋人のごとくに繰り広げられる甘い空間、そこで形成される2人だけの世界での2人だけの会話。


それには、誰も口を挟めない。


なお、その中心へ強制的に挟まれた理央は――


「     」


色素がなくなり、真っ白になっていた。

ユズワールドには――敵わないのだ。


【理央様が、ユズねぇに引っ張られるたびに首がかくかくなってる】


【おいたわしい】

【かわいそう】

【おお、もう……】

【あんな、つつきたくもない理不尽空間に……】

【ひどいよ、あんなのあんまりだよ】


【生き地獄とはこのことか……】

【ユズねぇ……あんなかわいい顔してえげつないことしやがる……!】

【※天然です】

【ユズちゃんの上位互換だからな……】

【だってユズ姉妹だもん】

【なんまんだぶなんまんだぶ】

【草】


【理央様のしてきたことがしてきたことだし……いや、それでもかわいそうだな……】

【そろそろ誰か……誰か、説明を……】

【誰かそろそろユズねぇのお口を塞げ! 本当に!】


「え? えっと、応援してくれると嬉しいです。具体的には最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に、まだの方はブックマーク登録……なにこれ、理央ちゃん」

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