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ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。  作者: あずももも
16章 「聖女」を巡る、人類と魔王の共闘

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487/494

タイトル未定2025/10/28 19:33

「ゆず、わーるど」


「あらたなるまおうの、たんじょう」


「おひろめぱーてぃ」


「ぱーてぃーかいじょうは」


「のちほどごあんない」


女神が――宣言する。


「怪異――ユズワールド」を。


【         】

【         】

【         】

【         】


【悲報・ユズワールド、女神様より怪異認定】


【こわいよー】

【じょばばばばば】

【なぁにこれぇ……なぁにこれぇ……】


【待って  ユズちゃんが……魔王……?】


【パーティー……?】

【ユズワールド開催か……】


【そうか、そのためのユズワールド……】

【来世はせめて、ギャグでない世界で……】

【パーティー会場……そうか、来世か……最後に今世の別れを済ませないとな……】

【草】

【やめて、マジでそんな気がしてきたからやめて】


「魔王……? 確かに聖女の魔力は、名乗ろうと思えば魔王とも……だが、彼女がそのようなことをするはずは」


「? ちがう」


戸惑い続ける魔王――本物の魔王に、女神が不思議そうな顔で言う。


「『もう、なってる』よ?」


「なん……だと……!?」


【どういうことなの】

【分からん……】

【分かんない! もう分かんないよぉ!】

【かわいそうに……】


【※ユズちゃんのことを守ろうと、必死で勇者認定したりしてたお偉いさんたちがぶっ倒れて転送されました】


【かわいそう】

【かわいそう】

【全部無駄になっちゃったねぇ……】

【大丈夫大丈夫  ここまで大ごとになったら逆に大丈夫だよ】

【それもそうだな……】

【草】


【知ってる? 借金ってね、借りすぎると借り主の方が圧倒的な立場に変貌して無限に借金できるんだよ】


【うん……一線を越えてるやべーやつには逆らえないよね……】


【ユズちゃん、リリス=サキュバスでインキュバスにもなれて、勇者で聖女で? あとユニコーンのテイマーだしサキュバスな魔王のエリーちゃんもワイバーンな魔王のおやびんも仲間にしてるし、ちょうちょだし、脳が……開くし……】


【あーあ】

【いかん! 事実を認識してしまったから脳が!】

【草】

【エリーちゃんはともかくおやびんは魔王じゃなかったんじゃ?】

【あれはいいとこ魔王配下の四天王で困らせてくるタイプのだよな】


【でもかわいい】

【ばかわいい】

【あとおっぱい】

【ふぅ……】


【魔王ミヅチ討伐の功績もあるし、出生率バグらせた実績もあるから魔王認定ごときで揺らぐ立場ではないはずだが……】


【でも、ユズワールドが具現化しちゃったよ?】


【あっ】

【草】

【草】

【おろろろろろ】

【ユズワールド……冗談が真実になってしまったな……】


【繋がっちゃったね♥】

【繋がっちゃったっていうかきゃっきゃ言ってた冗談がそのまま成長しちゃったっていうか】

【ユズちゃんが居ないだけで事態がより深刻に】


【どうせ居たって深刻になるだろ?】


【それもそうだね……】

【思い出せば、チョコちゃんもエリーちゃんもおやびんも……おまんじゅうの野郎でさえも、みんなユズちゃんに吸い寄せられてきたんだ……】

【ああ、どうせ理央様たちに隔離されてたって、向こうから……】


【ユズワールドが?】

【ユズワールドが】


【やってくる?】

【やってくるよ】


【ひらひらと?】

【羽ばたくよ?】


【草】

【草】

【良し分かった  つまりはいつも通りだな!】

【「ユズちゃん……どうして……」って言いながらひらひらしてる様を眺めていれば良いんだ】

【下手に思考するな、脳が鱗粉まみれになるぞ】

【草】


「その聖女は! ユズは何処に!」


「かえりみち、おしえたのにみちくさ」


「せかすために、ゆにこーんにたのんだ」


「……ああ、成る程……ユズにしか到達できない座標ならば、テイムされている彼奴なら引き寄せられる……」


「だいじょうぶ」


こくこくとうなずく女神が言う。


「こきゅうできないならあわててゆず、さがす」


「……女神よ。まさか、ユニコーンをそのまま虚空に……?」


「たぶんだいじょうぶ」

「……そうか、そうだな……うむ……なにしろ聖女ユズの馬だからなぁ……」


「? まおう、だいじょうぶ?」

「ああ……済まない……少し頭痛がしてな……」


「なでなでする?」

「……頼むか……」


ふらふらと精気の抜けたような表情になった銀髪の美女は……女神の前へ、跪くように倒れ込む。


本来であれば不倶戴天の敵である――数千年前に決戦をした敵同士のはずの相手に、敗北を認めて下ったと認識されてもおかしくない行為をしている魔王。


だが、配下達は――


「魔王様……あんなにもお若いのに、こんなにも過酷な試練を……」

「おいたわしい……」

「単純な力で解決できぬ事象こそ、支配者の務め……見守ろうぞ」

「ええ、そうね。うちのとこは神族と敵対もしてないし」

「聖女……純粋無垢な、守護るべき存在。彼女を卸し切れたときこそ、真の魔王になりますぞ……!」


――そっと、見守っていた。


【ぶわっ】

【感動した】

【イイハナシダナー】

【あれ? これって成長もののドラマだったっけ?】

【登場人物がみんなちょっとおかしいだけど、おおむねその通りだな!】

【草】


【あと、さりげなく駄馬が命の危機に瀕してるっぽい事実】


【まぁ淫馬だし……】

【あのセクハラ偶蹄類はなぁ……】

【幼体だからこそ許されてるけど普通にエロガキだよなぁ】

【ユニコーン、爆発四散しろ】

【そしてユズちゃんとこへ召喚され直されろ】

【草】


【お願い! 今はお前だけが頼りなの! だからさっさとユズちゃんを連れ戻せユニコーンの恥さらし!】


【草】

【草】

【他のユニコーンたちへの盛大な風評被害が】

【※もうこの世界でのユニコーンに対する認識は壊滅してます】

【エロ馬になってます】

【あーあ】


【おまんじゅう……腹を割いて詫びろ  貴様の同胞達にな】


「え? えっと、応援してくれると嬉しいです。具体的には最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に、まだの方はブックマーク登録……なにこれ、理央ちゃん」

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