表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。  作者: あずももも
16章 「聖女」を巡る、人類と魔王の共闘

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

485/489

482話 【速報・魔王っ子ちゃん、でかくなる】

「このような姿で申し訳ない……この城、そして魔界と繋げている私のコアそのものが、現在聖女の手にあり……魔力を、かなり吸い取られている……恐らく、暴発させると異界が何重も吹き飛ぶのを見越して来たのであろう? 女神よ……せめて、せめて民と配下だけは……うぅっ」


「魔王様、お気をたしかに……」

「まだ幼体の魔王様には……あまりにも、あまりにも酷な……!」


息を整えた魔王が――額には玉のような汗がにじみ、目元は黒くなり頬が痩けていてもなお美少女な彼女が、息も絶え絶えに釈明をする。


【しなないで】

【苦しそう】

【でも、美しい……】

【ああ……】

【魔王ちゃん……いや、魔王様……】


「まりょく。ゆずが?」


普通なら、信じない。


たかが人間が――ちょっとおかしな存在とはいえ、魔王たちを統べる魔王の魔力が、簡単に奪い取られ……「超宇宙破壊爆弾」とでも呼ぶべき事象を引き起こそうとしているだなんて。


「聖女ユズが……童心に返った彼女が、何やらをしでかしているらしくて……私の不始末故、なんとかこちらで止めようとはしているが……私はどうなろうと構わない。どうか、どうか女神の力で……」


「なるほど」


こくり。


「ゆずだから、よくありそう」


どうやら女神は納得したようだ。


【悲報・ユズちゃん、やべーことしてた】


【知ってた】

【知ってた】

【そしてごめんなさい】

【「よくありそう」草】


【遊ぶお友達らしいからね……】

【女神様とお友達で良かったね】

【良かったね】


【良かっ……いや待て  いつどこで友達に……】


【もしかして:ひらっひらしてるとき】


【草】

【草】

【やっぱ羽ばたかなきゃ何も起きてなかったんじゃないか!!(怒】


【全てはユズちゃんに始まりユズちゃんがしでかす……】

【しでかしてばっかじゃねぇか!】

【草】

【ユズちゃん……どうして……】


【けど……え? ミラーボールが吸血鬼っ子ちゃんのコア?】


【コアって確か……】

【……モンスターとか魔族の心臓に当たるところだよな?】

【だよな】

【強いやつだとそれが複数個あるから……だったはず】

【え、てことは魔王様、あのミラーボールに自分の魂を!?】


【ヒント:入り口にずらりと並んでた、強そうな魔王軍団が守りを固めるお城です】


【そのお城は非破壊オブジェクトで守られてます】


【なんか一部壊れてるとこがあるけど、学者さんたちの推測ではお城そのものが非破壊オブジェクトです】


【その入り口の外はメイドさんたち(たぶん強い)が固めてます】


【お城の外にはハロウィンなモンスターたち(無限ポップ)が守っていました】


【しかも浮きます  浮遊移動要塞です】


【さらに下からの攻撃は100層以上のダンジョンで守られています】


【そんなお城の玉座の間から、さらに奥です】


【普通なら、魔王ちゃんが負けるまで侵入されないはずのセキュリティー最高なはずの場所でした】


【でもユズちゃんがひらひらして入っちゃいました】

【入っちゃいました】


【その中で羽ばたいちゃいました】

【羽ばたいちゃいました】


【その結果がこれだよ!!!】


【それに……思い出せ  この「ミラーボール」――元はもっと違う高尚なものだったってメイドちゃんが泣きながら言っていたんだぞ……ユズちゃんが粘土みたいにこねこねしちゃってこんなことに……】


【草】

【草】

【ごめんなさい】

【本当にごめんなさい】

【うちのサキュバスユニコーンちょうちょ聖女ロリユズちゃんが本当にごめんなさい】

【草】


「なるほど」


何もない宙を眺めた女神は何かしら納得した様子で頷き、


「ゆにこーん、どこ?」


「め、女神……?」

「ん、とりあえずひーりんぐ」


――ぱぁぁっ。


女神の差し出した手のひらから――まばゆい光がほとばしり、魔王を包む!


「魔王様!?」

「女神よ! 我らは休戦協定を――」


「だいじょぶ」


「ま、待て! これは最上級治癒魔法だ……わざわざ闇属性に合わせてくれての……待て  少々強すぎ――」


――光が収まると、そこには。


「魔王様!?」

「お美しい……」


背が一気に数十センチ伸び――女性らしい美しさを称えた吸血鬼が立っていた。


【ふぅ……】

【ふぅ……】

【急に美少女が美女になった!?】

【マント越しでも分かるおっぱいとおしり】


【\5000000】


【草】

【お前ら……】

【ユズちゃんの世界だからね】


「……私は幼体で……本来なら、あと100年は経たねば成長できないはずが」


「いちじてきだけど、おすそわけ」


「みかたゆにっと、ばふ」


「ゆずのてごま」


「がんば」


【は?】

【え、なんだって?】

【一時的はともかく……】

【おすそわけはともかく……】


【「がんば」って……何を……?】


【あの  今、「ユズちゃんの手駒」って……】


【おいたわしい……(先行入力】

【ああ、やっぱりユズちゃんにちょっかい出したから被害担当に……】


【俺……このユズワールドが収束したら、魔王様のとこ行くんだ……】

【ああ……聞いてみよう  移民希望を受け付けているかを】

【慰めになるのなら、私の命くらい……】

【ぶわっ】


「え? えっと、応援してくれると嬉しいです。具体的には最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に、まだの方はブックマーク登録……なにこれ、理央ちゃん」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ