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ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。  作者: あずももも
16章 「聖女」を巡る、人類と魔王の共闘

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479話 【速報・金髪ロリ女神の片割れ】

【もしかして:ユズワールド展開】


【こんなタイミングで!?】


【まずいぞ……地上のも合わせてトリプルユズワールドだ!】


【何が起きるんです?】


【世界の滅亡、あるいは「ちょうちょ」だよ】


【災厄「ちょうちょ」か……】


【ちょうちょこわい……普通に滅亡して……】


【草】

【草】

【せめて一瞬なら滅亡の方が……】


【分かる】

【でもギャグでは死にたくないよぉ】

【分かる……】


阿鼻叫喚と化した玉座、そしてコメント欄。


その中心――サキュバスが身構える前に、突如として「穴」が出現。


「各々、警戒せよ! これは神代の喪われし力の――――」


「――ゆずわーるど」


「ここ、ゆずのせかい?」


にゅっ。


その中からひょこっと顔を出したのは――黒髪に紅い目で、黒いドレスを身に纏った少女だった。


「!?」

「!?」


「神族!?」

「しかも幼体……存続していた!?」

「女神……だと!?」

「馬鹿な……!? 神族は滅びたのでは!?」


「いや、違う……各地に残っているのだ」

「そうなのか!?」

「うむ……魔王様を始め、ごく一部の者しか知らぬ事実だったはずだが……」


ざわめく魔王たち。


彼らの中では特大のニュースらしく、何体かが廊下で待機している仲間に飛んで知らせに行っている。


【!?】

【!!??】

【ロリ女神様!?】

【の黒い方!?】

【呪い様……なにもかも懐かしい……】


【え、でも】

【なんでここに!?】

【てか髪の毛長くね?】

【長いな……】

【ふぇぇぇ……】


――すとっ。


黒き女神は、降り立った。


だが、彼女の後ろにあるワープゲートは開きっぱなしで――そこへはあまりにも長い黒髪が続いていた。


「あ、ゆず」


てててっ。


ワープゲートごと歩き出した女神は――


「――へぶっ」


べしゃっ。


そのまま勢いよく、顔面から地面に叩きつけられた。


【は?】

【えっ】

【なぁにこれぇ……】

【かわいい】

【かわいいね】

【かわいいね】


【悲報・女神までユズワールドに汚染される】


【ユズワールドこわい……】

【こわいよー】

【いかん、高濃度のユズワールドを浴びたら女神でも一撃か】

【やばくね?】

【やばくないとでも?】


「……め、女神!? し、失礼した!」


石畳につまずいてすっ転んだように見えるが、別の角度から見れば「女神の魔力に反応して展開していた防護魔法のせいでダメージを受けた」と勘違いしたサキュバスが魔法を解除。


部屋に展開された暴風が収まる――が。


「あらぁー?」


ひらりひらり――ひゅるるる。


そのせいで揚力を失った柚乃は急降下。


そんな彼女を助けようと追ってきた魔王たちは……思考が乱れ、ふらふらと落下していく。


【あっ】

【草】

【ユズねぇが】

【だからなんで飛んでるんだよ!!(怒】

【ちょうちょだからね……】

【中途半端に理性のあるちょうちょなんだよ】


「聖女の母ー!?」

「姉君ではなかったか?」

「どちらだったか……」

「む……なぜか思考が……なんだ、これは……」


【まずい……魔王たちが混乱している】

【もうだめだ……】

【ちょうちょこわいよー】

【怖すぎるわ】


「きゃー、落ちるぅー」


「あぶない」


――ぽふっ。


柚乃の落下地点までてちてちと歩いた女神が、ふわりと抱き留める。


【お】

【せーふ】

【さりげなく顔からすっ転んだのにケガ1つない女神様】

【そらまぁ女神様だし】


【けど髪の毛長ーい】

【てかあの穴、開きっぱなのな】

【なぁにこれぇ……】

【あの黒髪……何メートルあるのぉ……?】


「あら、ありがとぉ。お酒、呑むぅ?」


「のむ。……ん、ゆずじゃ……ない?」


柚乃の顔をしばらく眺めていた女神は、首をかしげる。


「そっちも、ゆず……ちがう」


サキュバスも眺めるも、やはり何かが違う。


「ゆず……そっくりなのにゆずじゃない……ちょうちょ?」


黒き女神は混乱した。


【速報・黒ロリ女神、ユズちゃん追ってきた】

【悲報・でもちょうちょに汚染された】


【なぁんでぇ……?】

【分からない……何もかも……】

【きゃっきゃ!】

【おお、もう……】


【ユズちゃんが行方不明なだけでとうとう女神様まで出てきちゃった】


【どうするのこれぇ……】

【目の前で真っ青になってるロリサキュバスがかわいそうで】

【かしこさはロリサキュバス>>>ユズねぇ>生物として超えられない壁>ユズちゃんだからな】

【はやく理性を吹き飛ばしてちょうちょになるんだロリサキュバスちゃん!】

【草】


「え、ええとじゃな……」


柚希とそっくりな顔つきをしている柚乃――そしてサキュバス。

2人を代わる代わる見、そのたびに首をかしげる女神。


「……ゆず、どこ?」


「……冷静に聞いてくれ、女神よ……実は……」

「あのミラーボールの中で遊んじゃってるみたいなのよ、柚希ったら」


「? みらーぼーる?」


柚乃が指した先の地下室。


そこをしばらく見た女神は、


「……あーあ」


と、諦めにも似た声を上げた。


「やっちゃった」


【えっ】

【草】

【やっちゃった!? やっちゃったって何、女神様!?】

【本気で鳥肌立った  吐いてくる】


【もしかして:おしまい】

【ああ、この人生はそこそこ楽しかったよ……】

【ああ……ギャグで締められるのも、たまには良いよな……】


【最後に愛する家族と話してくる】

【そうするか……】

【来世でも一緒だといいな、お前ら】

【人類の歴史もここまでか……】


【草】

【草】

【ちょっと遺書書いとこ……】

【誰も読む人が残らないから意味無いと思うよ】


【石碑だ……ちょっと庭の石に彫ってくる】

【間に合わなさそう】

【草】

【絶望感しかなくって草】


【よりにもよって女神様が「あーあ」とか言うほどだもんねぇ、ユズワールド……】

【あのミラーボール……きらっきらしてるからねぇ……】

【女神様からじきじきに「やっちゃった」とか言われる恐怖】

【ちょうちょ! ちょうちょ! あはははは!!!】


「え? えっと、応援してくれると嬉しいです。具体的には最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に、まだの方はブックマーク登録……なにこれ、理央ちゃん」

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