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451話 【速報・ユズちゃん、過去最大級のやらかし】

「……こほん。それで、これはこの城を魔界ごと転送してくるという、とてつもないアーティファクト――魔力を凝縮した演算装置とのことですが。ユズ様が……この――暴走したらこの空間どころかこの島――いえ、これは……」


ミラーボールと化したなれの果てを見つめ、中身を見ようとしたエリーが――真っ青になる。


「はい……何しろ魔王様の切り札でございます上、ただ今、魔王様が魔界と直接に接続いたしましたので、魔王様が治めておられますすべての魔界、異界と繋がっており……暴走し、エネルギーを単純に解き放ってしまいますと――」


メイドは――真っ青を通り越した顔で、一周回って冷静になった声で、告げる。


「――最低でも、第1波でこの星の属する銀河を飲み込む闇属性の極大魔法――ブラックホールを引き起こすかと。その後は……不明です。爆縮と爆発を数千回繰り返すことは確実ですので……最悪はこの異界――宇宙ごと瞬時に崩壊も考えられるかと。いえ、それならまだ良い方な可能性で、魔王様と繋がる数多の異界も飲み込み、新たな超規模の異界を生み出すやも……その場合、巻き込まれたすべての世界の存在は、ただの世界を生み出す材料として瞬時に……」


「ひゅっ」


「なぁなぁ、銀河って何だ? うまいのか?」


【      】

【      】

【      】

【      】

【      】


【じょばばばばば】

【え……マジ?】

【メイドさんの顔見て冗談だって思える?】

【思えない……】

【敵をこんなところまで連れてくるレベルの緊急事態だもん……】



【あ】


【どうした】

【あっ】

【あー】


【今の聞いてただろう艦隊が一斉に攻撃停止】

【ミサイルとかはわざと真上に飛んでって……あ、何もないとこで爆発してる】


【きれー】

【わー、はなびー】

【かわいそうに……】


【戦闘機も一斉に空域から離脱してる】

【艦隊も一斉に回頭してる】

【上陸部隊が即時中止してる  あ、上陸済み部隊の兵士さんたちが全員リストバンドで離脱したわ】


【良かった……人類の気は確かだ……正常な判断をしてくれたんだ……!】


【草】

【草】

【うん、良かったよね……】

【ああ……】


【ユズちゃんが居てくれたおかげでこんなことになったんだけど、ユズちゃんが居てくれたおかげでこの城への総攻撃も行われなくって、だから魔王様が最後っ屁に「これ」起爆させようって思わないでくれて……ほんとうに、ほんとうによかった……よかったよぉ……!】


【ぶわっ】

【感動した】

【感動した】


【全財産 \1357534】


【草】

【全財産くらい大切にしてもろて】

【それだけ安心する気持ちはよく分かる】

【助かった……助かったんだ……】


【※ユズちゃんがやらかしてることは現在進行形で続いてます】


【※メイドさんいわく、ユズちゃん、あのミラーボールの中です】


【※ちょうちょが、あの中でひらひらと自由運動しています】


【※ステイさせられる存在? そんなの居ないよ】


【まだ助かってなかった】

【やっぱもうだめだ……】

【草】

【イスから立ち上がる力もないよ】


【大丈夫大丈夫  国会中継見てみ? みんな泣きながら机に突っ伏してる】

【大丈夫大丈夫  国連中継も同じだから  子供みたいに泣きじゃくってるから】


【そうそう、みんながいっせいにそれぞれの神様とかに感謝の祈りを捧げてるだけから】


【俺も捧げよっかな、この前来てくれたロリ女神様に】


【俺も】

【私も】

【ショタよ!】

【しっしっ】


【ユズちゃんも一応……うん、やらかした張本人だし、ユズちゃんが居なければたぶんあのダンジョンの最下層で魔王様にヤンヤンしゅきしゅきされずに済んだだろうけど……いや、やっぱユズちゃんが悪いわ……悪意とかじゃなく、こう、何か良く分からないすべてが……ユズちゃんは悪くないのは分かってるんだけど、分かってるのに分からないんだ……あれ、俺ってなんで生きてるんだろ……】


【草】

【草】

【かわいそう】

【つよくいきて】


【ユズちゃん……どうして……】

【悪意がないのは本当なんだけどね……】

【それで毎回、人を巻き込んで大ピンチ引き起こすからね……】


【け、結果的にはそれと同等以上の幸運も持ってきてくれるから……】


【もしかして:座敷童】

【間違いなくそれより格段にやべー代物だと思う】

【草】


【もしかして:大切にすれば苦労はするけど幸運にしてくれる系の厄介な神様か何か】


【あー、ちゃんと敬わないと反転するよね、うちの国の神様たちって】

【ああ、ちゃんと祠とか建ててその中に囲って、毎日いい子いい子ってお参りしてあげないから……】

【草】


【試練を与える系か……理不尽にな】

【妖精だよ?】

【ああ、羽生えるからな】

【精霊もいけるよね】

【でもやっぱりちょうちょだよね】


【現実逃避しないとね……脳が壊れるからね……】


「え? えっと、応援してくれると嬉しいです。具体的には最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に、まだの方はブックマーク登録……なにこれ、理央ちゃん」

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