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445話 【朗報・えっち】

「――ほう、野良の淫魔か。しかも、そこそこに強いと見た。辺境世界でそこまで成長するのは珍しいな」


ある者はエリーたちから目を背け、居ないものとして扱い――またある者は興味深げに観察している。


――その中には、明らかに「人間」も居た。


地球の北欧州出身を想起させる見た目の、たくましい――2メートルはある壮年の男性。

ただし……溢れる魔力は、まず間違いなく人間のそれではなくなっているが。


【ヒェッ】

【どっかのRPGに居そうな戦士――な格好をしたおじさんだけど】

【猛者感がぱない】


【こわすぎる】

【レベル999くらいありそう】

【ありそう】

【北欧神話に出てきそう】


【え? あの魔王っ子、こんなのたちを従えてるの……?】

【そんなにすごかったの、あの子……】

【魔王を何十も従える魔王……マジモンの魔王だったのか】


【はえーすっごい】

【わー、すごいねー】

【草】

【だってもうすごすぎて……】

【分かる】


【※そんなすごい子、もとい魔王様も、ちょうちょのひらっひらな鱗粉にはなんにもできません】


【草】

【草】

【ユズちゃん……どうして……】


【……うん! ある意味ユズちゃんの方が強いな!】

【精神攻撃は基本にして最強】

【ああ、すべてをギャグに引きずり込んで戦闘すらさせないからな!】

【戦闘になった場合は……運が良ければロリ女神様も来てくれるしな!】


【どうしよう  ユズちゃんが下剋上しちゃったら……】


【大丈夫大丈夫  全部巻き込んでギャグ展開にしてくれるから】

【草】

【ユズちゃん……どうして……】


【こんなの見たらもうダメだって思うけど、そうだよな……俺たちにはちょうちょなユズちゃんが居るんだもんな……!】


【そうだね、ユズちゃんならなんとか……】

【してくれると思う……?】

【もうだめだ……】

【どうにか魔王っ子ちゃんに穏便な統治を頼もう】

【草】


【うん、心強いよな  そのせいで今、世界は大惨事なんだけどな!】


「へぇ……? 他の世界に、そこまで育った同族が居るだなんてねぇ」

「ふむ、興味深いな」


戦士の次に、エリーへ声をかけてきた者が居る。


「え……?」


その声に振り向いたエリーの前に、他の「魔王」たちが空けた隙間から姿を現したのは――


【えっち】

【えっち】

【どっち?】

【どっちも】

【えっち】


【どっちも】

【えっち】

【えっち?】

【どっち?】


【どっちもえっち】

【ふぅ……】

【草】

【うん、これはえっちだ】

【しゃあない】

【末裔たちの語彙力がミジンコになっている】


「……サキュバスとインキュバスの方々……」


「そうよ。魔王様が配下として、数個の異界ごと栄えているわぁ」

「まだ成体……ではないようだが同族のよしみだ、何かあれば頼れ」


エリーよりも大人びた――20代前半の体格の男女。


共に美しく――羽織ったマントの下は、ぎりぎりまでしか隠していない扇情的な衣装が目を引く。


「貴女も、あと100年くらいすれば魔王様に認められるくらいになりそうねぇ。興味深いわぁ」


流し目――正面に居たのがエリーでなければ、どの種族であっても一瞬で籠絡されていただろう魅了のスキルが発動する。


だが、エリーはきっぱりと告げる。


「いえ、ワタシは主を決めておりますので」


「ふむ、仕える相手を決めているか。ますます魔王様が好みそうだな」

「ええ、殺されようとも裏切らない忠誠心……欲しがりそうよぉ」


【ひぇぇ】

【こわいよー】

【威厳がありすぎる】

【えっちだったけどしなしなになった】

【お前……】


【この2人と比べると、エリーちゃんって……】

【ああ、まだまだ子供だな】

【でっかいと思ったらサキュバスお姉さんの方が】

【でっっっ】

【草】


【でも、インキュバスお兄さんも?】

【でっっっ】

【ふぅ……】

【胸板……胸板の筋肉と脂肪のバランスが……!】

【草】


【人類揃ってダメダメで草】

【エリーちゃんがこんなにもがんばってるのに】


【でも俺はエリーちゃんのほどよいサイズが好き】

【分かる】

【理央様に似てる顔で理央様みたいなおっぱい……】

【ふぅ……】

【\30000】


【おやびんは?】


【ほえーって顔してる】

【ちょうちょになってる】

【かわいいね】

【かわいいね】

【草】


【あ、おやびんに対しては他の魔王たちも笑いかけてるな】

【ワイバーンだし、同族ってイメージなのか】

【あー】

【しかもお子ちゃまだしな!】

【草】


【あ、なんか干し肉もらってる】


【草】

【草】

【悲報・緊張感】

【ユズちゃんのおともだちだからね……】

【おやびんはそのままで良いんだよ】


【それにしても怖いけどえっちなサキュバスさんとインキュバスさん】

【人間特効な淫魔、その成人……成魔?だからしゃあない】


【あ、でも、もう1人後ろに居ない? えっちな子】


【え? どこ?】

【草】

【言い方ぁ!】


【居た!】

【えっっっっ】

【ちっちゃい】

【どこどこ】

【お兄さんとお姉さんの間、奥に隠れてる】

【かわいい】


【ユズちゃんがリリスモードになってたときのあの格好……ふぅ……】


【ロリっ子が紐とかえっちすぎる】

【えっち】

【えっち】

【ふぅ……】

【草】


【こんな種族滅ぼされても良いんじゃね?】

【しょうがないよ、俺たちが束になっても意味ないもん】

【シリアスに怯えるだけより笑ってる方が良いよね】

【ユズちゃんなら間違いなくそう言う】

【それはそう】


【でもこの状況のすべて】


【それはそう】

【ユズちゃん……どうして……】

【すべてはユズちゃんに回帰するのだ……】


【魔王の座で盛り上がる人類とか前代未聞だろうね】


【だって俺たち、サキュバスユニコーンちょうちょ聖女ロリユズちゃんの末裔だもん】


【草】

【ユズちゃんのせいでシリアス成分が……】


「え? えっと、応援してくれると嬉しいです。具体的には最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に、まだの方はブックマーク登録……なにこれ、理央ちゃん」

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