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430話 【悲報・出海道、魔界になる】

【5万年生きてきてたくさんの世界?を支配してきて名実ともにとんでもない魔王なはずなのに、たかが人間のたかがちょうちょにひらっひらされて鱗粉か何かで精神汚染されて自分も手下も何から何まで洗脳されちゃって、まったく無意味で無駄な戦いおっぱじめちゃってる魔王っ子ちゃんを慰める手段を模索しましょう  無邪気のせいで本当になにひとつ意味のない戦いをしちゃってたって気づいたあとの彼女のメンツをつぶさず穏便に済ませてあげるって意味でも】


【草】

【草】

【かわいそうに……】

【ああ、新しい被害担当か】

【ユズちゃんだもんねぇ……】


【この子が新しいエリーちゃん枠か……】


【それだ!】

【草】

【あの子も魔王だしな、元になったけど】

【ああ、あの子もユズちゃんの香りに引き寄せられて一本釣りだったもんねぇ】

【あーあ】

【ま、まあ、結果的に人類と共存できそうだし……】


【おやびんは?】


【あれは自称魔王だろ】

【どうしても格下感が抜けないぽんこつ】

【おっぱいだけは魔王だな!】

【草】


【じゃああの魔王っ子ちゃんは?】


【うん……】

【平坦だね……】

【絶壁だね……】

【こ、子供だから……】


【5万歳だから、もう成長は……】

【草】

【ひでぇ】

【エターナルロリって良いよね】


【あの、今出海道の上空が真っ暗で、それどころじゃ】


【だって……】

【ユズちゃんの影響だからしょうがないんだよ】

【現実逃避したくもなるよこんなの……】

【草】


雲もないのに、ある地点から新月の夜のように暗闇に包まれる出海道の大地。

人がなんとか立っていられる程度の揺れは止まらず、周囲の海も波が激しい。


その光景は――出海道から少し離れた上空からの中継映像で、誰しもが知ることになる。


【半球状に真っ暗になってるぅ……】

【こわいよー】

【ああ、やっぱこれ魔法なのね】

【ああ、ユズちゃんの大サバト並みにやべー魔法のな】


【※いろいろあってすっかり忘れてますが、大サバトは半径6000kmとかケタ外れの同心円状へ対象となる人類全ての肉体をコントロールするレベルの立派な洗脳魔法、しかも3日3晩ほぼ強制的に行動不能にするとかいうやべーやつです】


【そうだったわ……】

【あれのおかげで、うちの国で結婚届を出した人数だけで1千万近くだっけか】

【実際、病院とか発電所とか重要施設まで、独り身だった男女がことごとく離れた結果、年寄りと子供が走り回ってなんとか維持したレベルだからねぇ……】


【サバトに巻き込まれてたときも、意識はちゃんとあったし意思もちゃんとあったんだ  ただお互いに運命の人が全て分かって、生きる意味が全部その人になっちゃって他のことは分かってても無視するっていう状態になってたんだ  そしてその人と繋がって世界はどうでも良いって本気で思い込んでたんだよ】


【ひぇっ】

【当人同士は幸せだったんだろうけどさぁ……】


【※このせいで全国各地のネット中継してる監視カメラとか放送チャンネルがことごとくBANされました、それはもう盛大にセンシティブ判定で一瞬で】


【草】

【そらそうよ……】

【あの魔法、戦争相手とかに放ったら極悪すぎるよなぁ】

【だから実際、全世界から討伐されかけてたわけで】

【結果的に助かっただけだもんねぇ、ユズちゃん……】


【やっぱりあの子は理央様  は使えないから、ひなたちゃんあたりにがっしり保護させとかないといけなかったんですねぇ】


【草】

【草】

【理央様の株がまた紙切れに!】

【唐突な流れ弾で草】

【理央様には負の信頼があるからねぇ……】


半球状の、暗闇。


その中で――半球の面に沿って激しい雷鳴が発生し、大地へと打ち付け始める。

あらゆる建造物へと着弾し始めたその電気の塊は、たちまちに全土を覆い尽くす。


――そして。


【赤い……月……?】

【あれが月なのか……?】

【どう見ても月、けど実際はかなり小さい天体……?が、半球の上ぎりぎりに】

【こわいよー】

【これ見て初めて実感したわ  この子、マジで魔王なんだって】


「月」が、その天頂付近に不気味にも浮かんでいて。


『配下共よ、参列せよ。新たなる大地を覆い尽くせ。――そして、この地で抑え込まれている者共よ。「ダンジョン」から、解き放たれよ』


――ずぅん。


何か、巨大な柱が――急に、地面から立ち上る。


その高さは優に100メートルを超えている。


ずぅん。


地響きと共に、1柱、また1柱と大小様々な塔が乱立し始める。


大地というフタを吹き飛ばし、土ぼこりや瓦礫、岩――それに何よりも「人類がこの11年かけて封じ込め活用するために建設してきた」ダンジョンゲート、その前の商店街や宿泊施設などの全てが――土くれと化していく。


『そうだ。ダンジョン――迷宮などという、神族の創造せし厄介極まる、我らが魔を地下に封じ込める魔法。それは、この島の大地において――貴様らから、解放しよう』


【ふぁっ!?】

【えっとぉ……今ぽこぽこ出てきてる塔の場所……出海道のダンジョンマップの位置と……】

【こわいよー】

【え? え?】

【なぁにこれぇ……】


【悲報・ユズちゃん、盛大にやらかした】


【あのちょうちょはほんっとうに……】

【やばすぎるはずなのに、こうして力が抜けながらコメントしてるしかないんだよなぁ】

【ああ、俺たちは末裔だからな……】

【淫馬、爆発四散しろ】

【草】


「え? えっと、応援してくれると嬉しいです。具体的には最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に、まだの方はブックマーク登録……なにこれ、理央ちゃん」

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あながち間違ってないし 株はさがる ひとす
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