37話 パーティー結成配信2
【悲報・ユニコーン幼女ユズちゃん、JKだった】
【朗報・ユニコーン幼女ユズちゃん、JKだった】
【そんなばかな!!】
【こんなJKいるぅ!?】
【いるだろここに】
【否定したいのに……否定したいのに……】
【速報がネットを駆け巡る】
【ユズちゃん配信の実況配信とかまで大騒ぎで草】
【だってまさかのだもん】
【みんな落ち着け】
【これが落ちつけるかよ】
【つまりだ ユズちゃんは、ダンジョン内では合法ロリだってことだぞ? 高1でも半分は16歳超えてるからな】
【まだ15だったとしても、あと半年以内で……興奮してきた】
【この見た目でガチJKだと……!?】
【なるほど】
【天才か】
【閃いた】
【あ、ふつーに外じゃ未成年なので通報しときますねー】
【というかそもそもJK相手でも犯罪だから通報しますねー】
【やめて】
【ごめんなさい許して】
【草】
「ねー、みなさんびっくりですよねー? あ、そうそう、今のうちに私たち4人全員に登録しといてくださいね。 柚希先輩だけじゃ困っちゃいますから!」
持ち前のコミュ力でぶいぶい言わせてる光宮さんがまぶしい。
いいなぁ、僕もああやって格好良くなりたいなぁ。
「ゆずきちゃんがお姉ちゃん……? ……え? ……ほ? ……んんん?」
【ロリ困惑中】
【そらそうよ】
「……あ、でも! この前ゆずきちゃんが配信しちゃってたから、みんな私たちのこと知ってて! だから今配信してからすぐに、作っただけの私たちのアカウントにも結構登録してくれてるんだよね!」
【うっ……】
【純粋過ぎるロリ】
【これが本物のロリの破壊力か】
「ゆずきちゃん、みんな、ありがと!」
【ロリの笑顔がまぶしい】
【これがロリか……】
【浄化されていく……】
【ユズちゃんとはまた別のベクトルで……クるな……】
【ああ……】
【しかもこれ、この子なりのユズちゃんのフォローって言うね……】
【女神か?】
【どっちが?】
【どっちも】
【それな】
「あ、ご、ごめんなさいひなたさん! あのときは配信してるだなんて!」
「いいよいいよー、おかげでスタートダッシュな感じだしー? お友達いっぱいできたの、ゆずきちゃんのおかげだもん!」
【てぇてぇ】
【てぇてぇ……】
【尊】
【おい漢字だけはやめろ、びびるだろ】
ころころと表情が変わるひなたさんは、どうやら本当に怒ってないみたい。
良かったぁ……僕のやらかしを笑って許してくれてて。
いくら個人情報が守られてたとは言っても、自分が盗撮されて全世界に中継されてたって聞いたら、普通だったら怒ってもおかしくないもん。
「……でもほんとに高校生。 ゆずきちゃんだけ見てたら信じられないけど、りおちゃん見てたら納得はでき……る……?」
ひなたさんがじっと僕のこと見上げてくる。
……あの、背伸びされたら目線、同じになっちゃうんだけど……。
「おとなっぽくて素敵なりおちゃんは高校生さんでー、そのりおちゃんがゆずきちゃんのこと『先輩』って呼んでるから……ゆずきちゃんは、ほんとに高校生……だと思うよ?」
「……なんで疑問形?」
「……私は信じてるよ?」
「……ありがと……」
【草】
【ロリに疑われてて草】
【ユズちゃん、見た目だけはロリだけど確かに雰囲気は落ち着いてるもんな】
【あー、そういえば】
【よく見れば顔だって……って全員初心者&レンタルのカメラだからAI補正でやっぱわかんねぇ!】
【補正後でもやっぱ、良くて中学生だし……】
【草】
【肝心なところがダメで草】
【ま、まぁ、女の子の配信はかなりの確率で個人情報保護入ってるし……】
【プロになったり、他の活動ついでな子なら補正無しでやってくれるんだけどね】
【しゃあない、純正ロリに名誉ロリも混じってるし】
【名誉ロリで草】
【お前ら、ユズちゃん自身は1回も自分のことロリって言ってないんだぞ!】
【そういやそうだったわ】
「……りおちゃんだったらお洒落なお姉さんだから高校生って分かるけど、ゆずきちゃんは……ねぇ? あやちゃん」
「え……え、ええと……」
「……良いんですよあやさん……慣れてますから……」
……これ、光宮さんがいなかったら僕、中学生とかの扱いだったかも……。
朝にいきなり来られてびっくりしたけども、やっぱり彼女が居てくれて良かったぁ……。
【JS幼女に合法ロリなJK幼女、JKにDKか……】
【バランスは完璧だな】
【うむ 幼さが2に、程よさが2、と】
【いや待て、あやちゃんはなかなか……】
「あ、みなさーん? 私は慣れてますけど、柚希先輩とか他の人はセクハラNGってことにしときますからねー?」
もはや追いつけないコメント欄。
僕はもう見るのを放棄した。
なんか僕、幼女とか連呼されてるし……なにさ幼女って。
僕は男だぞ。
で、代わりにそれをばっさばっささばいていく光宮さん。
「セクハラ? 別に女の子の配信じゃ普通じゃない? 言ってることよく分かんないけど」
「で、でも、私も……その、苦手ですから控えめにしていただけますと……」
コメント欄が早すぎて追えないけど、結構悪ノリした感じの……中学生高校生男子なコメントが多かったからか、光宮さんが釘を刺している。
さすがのコミュ力……中学でもそうだったけど、高校でも顔が広いだけはあるね。
「あ、柚希先輩へはあんまり意味ないので、反応期待しても無駄ですよ? 柚希先輩、本が好きなクセにそういうのは鈍感なので」
「?」
何を期待するんだろ?
「……ほら、この顔。 無知シチュの気持ちは分かりますけど、フィルターも掛けますから……あ、ひなたさんの方にも。 良いですね?」
【りょ】
【このJK……手慣れてやがる……!】
【なにこの子、流れるように全員分のアカウント操作してるの】
【理央ちゃん手慣れすぎない?】
【……配信とかしてそうだけど、理央ちゃんのアカウントも配信歴ないのな】
【まぁユズちゃんにセクハラするのは気が引けるし】
【このぽんやり具合、ひなたちゃんとほぼおんなじ知識レベルと見た】
【ああ、分かってないこの顔相手にえっちなこと言うの、罪悪感で落ち込みそうだもんな】
【いや、無知な子にいかがわしいことを言わせるのもなかなか……】
「あ、それは私だけの特権なのであげません! ひなたさんへは完全に犯罪ですからそっちもだめです! どっちも私だけのです!」
【草】
【都合良すぎて草】
【こういうとき同性ってお得よね】
【女の子パーティー配信の女の子セクハラからしか得られない栄養素があるんだ……】
【分かる】
【しかしこの後輩JK、所有欲をアピってやがる】
【百合……尊い】
【良い……】
【りおユズ……うむ】
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