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ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。  作者: あずももも
12章 気恥ずかしさと再スタート

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360話 【ユズちゃんのわくわく雑談配信】5

「おまんじゅう」


「ぎゅ」


「おまんじゅうってば」


「ぎゅ」


む。


おまんじゅう、わがままなモードに入ってる。


犬とか猫でもあるけども、ちょっと興奮させすぎて野生を思い出すと人の言うこと聞かなくなるんだよね。


……なら。


「……わがままばっか言ってると、お風呂とお布団。もう入れてあげない。お部屋にも入れてあげない」


「!?」


ぎゅいんっ。


首を折れんばかりに見上げてきて、続けて体をぎゅるりんって僕の手のひらの中で回転させてくる。


【は?】

【草】

【草】

【今すっごい速度で振り返ったぞこの駄馬】

【なんだ今の速さ草】


【淫馬……お前……】

【え? てかお前、ユズちゃんとお風呂入ってたの?】

【もしもし親衛隊?】


【大丈夫だ】

【あの白い毛玉が狼藉働こうとしたら削ぎ落としてたけど、今のところ大丈夫】

【あ、お風呂の監視も理央様他女子なので大丈夫です】

【うぅ……どうして……どうして……】


【いや、男がユズちゃんの裸見たら……消し飛ばない?】


【草】

【消し飛ぶ……】


【  ゜   】


【あーあ】

【ほらな? 想像だけでこれだよ?】


「あと、おまんじゅうのこと、モフってあげない。体近づけてきたら『おまんじゅう、くさーい』って逃げてやる」


「     」


【あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛】

【去年まではかわいかったのに……どうして……】

【「親父臭いんだよ」って近づくことも禁止されて……】


【あ、心臓が     】


【もしもしおまわりさん? ↑の人助けたげて】


【大丈夫だ、最寄りでパトロールしていた人員がそばに居て……あ、家族に連絡がついた】


【助かる】

【草】

【なぁにこれぇ……】

【末裔同士の連携が素晴らしい】

【俺たちは一心同体だからな……】


「     」


白目を剥いて硬直しているおまんじゅう。


よし。


おまんじゅうは田中君みたいにえっちなことしか頭になくって、あとオスなのになぜか男の僕にもそういうのを抱く――加えて言えば異種族の人間にも欲情する種族。


ならもう、こうやって女の子がしてるみたいな制御方法がてきめんだ。


あと、クラスの女子から聞いた、男子にクリティカルな言葉とかもいろいろ覚えたし。


……あ、でも今のはお父さんとかに対するやつだったような……まぁいいや、効いてるっぽいから。


「……ふぅ。ほんとにもう、おまんじゅうってばえっちなんだから。男って、そんなことばっかり考えて」


「   ゛」

「ぴっぴっ」


【     】

【     】

【     】

【     】

【     】


【あ、末裔たちに流れ弾】

【男口調で僕っ子でちょうちょな小学生女子の『もうっ……――君ってえっちなんだから♪』とか聞いたらね……】

【そこまでは言ってないが?】

【草】


【あ゛ー!! あ゛――――――!!!! ショタっ子のぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛――――――!!!】


【ああ、ショタコンも浄化されている……】

【クリティカルで草】


「チョコは良い子だから、おまんじゅうの反対のことやるようにね」


「ぴ!」


「ふふっ、チョコはほんといい子……あ、配信してたんだった」


おまんじゅうとチョコを捕まえて戻ったら、配信モードになってる色のドローン型カメラさんと、モニターでだーっと流れてるコメントを発見。


【は?】

【草】

【えぇ……】


【え? 忘れてた??】

【配信してるのを忘れる……】

【???】


【もしかして:幼女】

【やっぱユズちゃんひなたちゃんより2歳以上年下だって】

【それなぁ】


「あ、僕、日曜朝にやってるようなアニメのぱんつとか、好きで買ってるわけじゃないですからね。あくまで安いからって理由です。……毎シリーズ、理央ちゃんと見てましたけど……おととしまで」


そうだ。


かっこいい魔法少女とかの活躍が好きだったから、中学生までは見ていたんだ。


「でも僕、もう高校生ですから。もう大人ですから、見てないんですっ」


ふんっ。


ちゃんと僕のかっこよさが伝わると良いなって思いながら、なるべくかっこいい顔をしてカメラを見つめる。


【かわいい】

【かわいい】


【なにこのかわいいいきもの】


【ユズちゃんって言うの  この後に及んでまだ高校生って言い張ってる背伸びしてる系ちょうちょだよ】


【草】

【草】

【ああ……これは紛れもなくユズちゃんだ……】

【うん、リリスになって変わっちゃったかと思ったけど、疑いようもなくユズちゃんでしかないね】


【親衛隊も保証します】

【でも正直かわいすぎて脳みそ沸騰しそうです】


【あ、この前でカップルになったやつらがイマジナリー子供を抱き上げてささやき合ってる  「ユズちゃんにそっくり」って  正直怖いんだけどこれ……】

【しかもこいつら、高3と近所の小学校から突撃してきてサバトした女子の組み合わせで、サバトじゃなきゃ逮捕案件なんだけどな……】


【草】

【えぇ……】

【ひぇっ】

【やべぇなそりゃ】


【ま、まあ、大サバトでのいろいろには特例も恩赦もあるっていうから……】

【ま、まあ、お互いに好きにならない相手はサバトできなかったからね……】


【ユズちゃんはサキュバスだからな、精神攻撃も一流なんだ】

【うん、なにひとつ変わってないようで安心したよユズちゃん……これからも羽ばたいてね……】


【ちょうちょとして?】

【ちょうちょとして】

【ひらひらと?】

【ひらひらと】

【なにを当たり前のことを?】

【草】



◆◆◆



ハルちゃんの小説、発売中です!


「男の娘をもっと見たい」「女装が大好物」「みんなに姫扱いされる柚希くんを早く」「おもしろい」「続きが読みたい」「応援したい」と思ってくださった方は、ぜひ最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に&まだの方はブックマーク登録で最新話の通知をオンにしていただけますと励みになります。応援コメントやフォローも嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
ある意味サバトの魔法陣で世界には羽ばたいた後だからね…
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