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ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。  作者: あずももも
11章 ちょっとだけ大人になった日

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337話 【速報・ユズちゃんが正しかったっぽい】

【かもしれない】


【えぇ……】

【ま、まだ断定には早い……】

【理央様……嘘だよな……?】


【お前、理央様とユズちゃん、どっち信じるんだ?】


【え? そりゃあユズちゃん】

【だよなぁ】

【100人中99人がそうだよな!】

【草】


【天然入ってるけど一応まともなユズちゃん(今は覚醒済み)と、ヘタレ入ってるわ何もかも空回りするわ普段からセクハラまみれだわ絶対余罪あるわ……やっぱ理央様が悪いわ】


【草】

【確定してないのにもうコメント欄の流れが決まってて草】

【さぁ……答え合わせだ】

【理央様? そろそろ呆けた振りはやめてお縄におつきなさいまし?】


1分2分……いや、もっと。


お口をぽかんと開けてぼーっとしてた理央ちゃんが、ようやく意識を取り戻す。


「……え? キス……?」


「うん」


「……柚希先輩と……私が……?」


「? うん、それ以外にある?」

「ない……ですね……?」


「うん、この流れでそれ以外は無いよね」


【草】

【やべぇ、ユズちゃんがまともだ】

【ユズちゃんが正論を語っている……】

【末裔が混乱している】

【だって、ちょうちょじゃないユズちゃんだなんて……】


「はい……いえ、でも……」


この期に及んででもでもだってだってとか、なに言ってるんだろこの子。


「そんなことより今からキスを」


「ちょ、ちょっと待って! お願いですから待ってください!?」


「ダメなら別にいいけど」


「ダメじゃないですから別に良いとか言わないでください!? 私の脳みそ、今度こそ破裂しちゃいます!!」


頭を抱えて「うー」とか「ぐぅ」とか呻いている理央ちゃん。


【草】

【理央様! がんばって!】

【あのユズちゃんが覚えてるんだ、理央様が知らなかったとは言わせない!】


【理央様……俺たちを裏切ったのか……?】

【不憫な子だからってみんなで応援してたのに……】

【理央様、今なら怒りませんnお  正直に白状なさいまし】


それからさらに1分くらい悶えながら唸りながら蠢いていた理央ちゃんが、顔を上げる。


「……やっぱりダメです。 たった1回とはいえ、柚希先輩とのキスを忘れるだなんて、私」


「え?」


「え?」


【え?】

【は?】

【もしもし理央様???】


「……1回じゃないよ?」


「ゑ? ……に、2回も!? 私はなんてもったいないことを!!!」

「理央ちゃんうるさいよ」


【うるさい】

【ちょっと黙ってて】

【ユズちゃんの証言封じようとしないで】

【草】

【末裔たちが敵に回ったか……】


頭をぐわんぐわんしながらシャウトしている理央ちゃん。


ここが外だから良いけども、これが部屋の中とかだと耳がきーんってなるからほどほどにしてね?


ていうか理央ちゃん、最近やたらと声でかくない?


前はこんなんじゃなかったよ?


確か、うるさいなって感じ始めたのは。


………………………………。


……あー。


ダンジョンに初めて潜ったって、嬉しそうに帰ってきたときからだ……。


あのときは嬉しすぎるからなのかって思ってたけど、これ、ひょっとしたらスキルかなんかなのかなぁ……ほら、モンスターをひるませたり攻撃引きつけるスキルにそういうのあった気がするし……。


【朗報・理央様、ユズちゃんと2回とか3回とかキスしてた】


【理央様……】

【失望しました、理央様のファンやめます】

【理央様にはがっかりですわ】

【全然相手にされてないムーブしときながらお前……】


【理央様がけちょんけちょんで草】

【だって……】

【まーた理央様がやらかしてたパターンだもん……】


【自分はすでにユズちゃんとちゅーして嬉しかったくせに、まるで自分は1度もしたことないみたいな絶望しやがって……】


【ぺっ】

【地獄でお詫びをお願いしますわ!】

【早く濃厚な百合を見せろ  初めてのじゃないから価値は落ちてるけどまぁいいや】

【草】

【偉そうで草】


「……うーん。 ……う――ん。 ……う――――――ん……ダメです……柚希先輩、その、あんまりにも嬉しすぎる2回のキスって、一体いつのことなんです……?」


「?」


さっきからなに言ってるんだろこの子。


「うぇっ!? まさか3回ぃ!? ……も、もしかして、私、寝ぼけてとか――」


「や、何十回もしたじゃん。 ていうかしてきたじゃん」

「な、なんじゅっ!?」


【ふぁっ!?】

【what!?】

【流れがまた変わったな】

【暴風雨が吹き荒れているな】

【ちょっと予想外の展開になってきたぞ】

【しかも理央様から……?】


【もしかして:無自覚or無意識で襲ってた】


【ありそう】

【有り得ますわね……】

【そしてユズちゃんにはちゅーの記憶があり、理央様にはちゅーもしたことないって記憶だけが残った……?】

【というよりもそれがいちばん納得できるまであるな!】

【草】


【で  理央様の処分は……?】


【……情けなさ過ぎるので、もう、どうでも良いですわ……】

【もうね、理央様だからね……】

【どうせこんなんだろうとは思ったよ!】

【かわいそうだって思ったこの気持ち、責任取ってね】

【草】


【よかったね理央様! 無罪放免だよ!】

【なお全世界生中継】

【あっ】

【悲報・理央様のやらかし、無事全世界デビュー】

【草】


「………………………………」


「機嫌、直った?」


「………………………………………………………………ごめんなさい、ほんっっとうに覚えてないです。 そんな、何十回も柚希先輩とキスだなんて嬉しすぎること……はっ!?」


あー、理央ちゃんがいつもの調子に戻ってる。


よく分かんないけども、とりあえずおこおこ状態じゃなくなったみたい?


「……まさか、寝ぼけて毎晩襲ってた……!? それなら有り得るわ……だって、夢の中でよく柚希先輩とキスとかしてから優しくリードされる夢見るし……」


【草】

【あり得るの!?】

【えぇ……】

【こいつ……セルフ納得しやがって……】

【理央様……】


【てか夢の中身】


【理央様??】

【もしかして:理央様の方がサキュバス】

【大丈夫、肝心なときには手ぇ出せないヘタレだから】

【やっぱりダメだわこのぽんこつ理央様】

【草】

「男の娘をもっと見たい」「女装が大好物」「みんなに姫扱いされる柚希くんを早く」「おもしろい」「続きが読みたい」「応援したい」と思ってくださった方は、ぜひ最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に&まだの方はブックマーク登録で最新話の通知をオンにしていただけますと励みになります。応援コメントやフォローも嬉しいです。

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初回じゃないなら価値は落ちるがニキなにものなんだ…
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