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ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。  作者: あずももも
11章 ちょっとだけ大人になった日

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335話 【速報・エリーちゃん食べられて理央様登場】

「じゃ、いただきます」


「あ、や、やっぱ――んむぅ!?」


エリーさんはいろいろと考えすぎるらしい。

だから1秒単位でころころと意見が変わる。


そんなときは、聞き分けのない理央ちゃんと同じ扱いしちゃえば良いよね。


「……んむ~~~~~~っ!?」


びくん。


魔力を吸うために唇を合わせて数秒……彼女の体が跳ねる。


それと同時に――ものすごく大量の魔力が、流れてくる。


そのうちの何割かは僕と繋がってのものだけども、それ以外はエリーさんが持っていたもので。


「――――――…………」


くたっ。


彼女の体から、必要最低限の魔力以外が僕の中に収まる。


【あ、また同接】

【100万切るとか】

【国内でだけどな】

【まぁなぁ……】


【えっちだもん】

【ふぅ……】

【えっち】

【ユズちゃん……やっぱりサキュバスだね……】

【サキュバスのエリーちゃんを一瞬で……】


【あ、上空の魔法陣がピンク色に】

【いよいよか……】


【え? 発動前でこんなに体がそわそわするのに発動しちゃったらどうなるの?】


【知らないのか?】

【大サバトだよ?】

【ああ……この国が完全に機能を停止する……】


【小学生以下のお子様はお家から出さないでね】

【でも今どきの子ならこの配信見てそう】

【見てそう】

【目覚めてそう】


【よくわかんないけどがまんできないから外でてくる】


【気をつけてな】

【悪い大人に捕まるんじゃないよ?】

【同世代の好きな子と結ばれるんだよ……】

【ああ、また末裔が巣立っていく……】


「……ふふっ。 ごちそうさま」


「み゜っ」


「え?」


……さらさらさらさら。


エリーさんの居たはずの場所がもぬけのからになっていて、なぜか灰が積もっていて……風ですぐに吹き飛ばされる。


「エリーさん……どこ?」


【え】

【あ】

【あっ】

【え? え?】

【あの、これぇ……】

【まさか……】


【悲報・エリーちゃん、尊死】


【悲報・しかも灰、風でちりぢりに】


【草】

【草】

【えぇ……】

【かわいそう】

【エリーちゃんないなった……】

【草】


【え? エリーちゃん……退場?】

【そんなぁ】

【かわいそすぎない??】

【ユズちゃんにちゅーされておしまいかぁ……】

【ユズちゃん……どうして……】


【いや、今のはさすがに事故だろ】

【でも強引に唇奪ってえっちなことになってたよ?】

【ふぅ……】

【ユズちゃん……どうして……】

【草】


【まーた同接落ちてて草】

【えっちだったからね……】


「んー……」


エリーさんが予想以上に貯め込んでたから、もう充分なんだけど……。


「……みんなにしたし、ついでで理央ちゃんも呼んであげよっかな」


仲間はずれにしたら、絶対あとで怒るもんねぇ。


「怒るとめんどくさいから……理央ちゃんってば……」


【草】

【草】

【速報・ユズちゃん、ひどい】

【ユズちゃんからの理央様への扱いが】

【だんだんひどくなってない……?】


【もしかして:インキュバスの本能、ユズちゃんを汚染してる】


【!?】

【すぐに解除するんだユズちゃん!】

【そんなばっちいの生やしてちゃダメ!】

【そうだそうだ、ユズちゃんの完璧な幼女体型には似合わないぞ!】


【ぺってしなさい、ぺって!】

【んでそれ私にちょうだい!】

【えっ】

【えっ】

【うわぁ……】

【え? え?】


【それは正直ないわ……】

【末裔の中に、たまーに本気で気持ち悪いのが居るよな……】

【さすがの俺たちでも、ちょっと……】

【なんで!? みんなノリノリだったじゃない!!】

【いやぁ、さすがに……】

【なぁ……?】


【けどさ  最後まで置き去りにされた理央様……】


【しかも先の女の子たちとのちゅーは生中継……】

【理央様大丈夫? 脳みそはじけ飛んでない?】

【むしろなにかに目覚めてそう】

【リアルでのNTR性癖はデメリットしかないぞ! 正気に戻れ理央様!】

【草】


【ていうか理央様……ユズちゃんが覚醒するまで時間あったんだから、さっさと襲っちゃえば良かったのに】


【ほんそれ】

【ヘタレすぎてなぁ】

【なんか好意を伝えるの下手すぎて……】

【あの駄目百合っ子め……】


【なんかもうWSSなNTRがかわいそうじゃなくなってきた】

【お風呂に突撃する仲なら、さっさと食べちゃえば良かったのにね】

【ユズちゃん、たぶん抵抗しないだろうし】

【でもヘタレだから……】

【裸で迫っておいて「でも嫌われたら」とか考えてそうなヘタレっぷり】


【ねぇ  「私が最初に好きだったのに」とかってさ……正直、アプローチしなかった方が悪いよね……何か事情があったならともかくさぁ】


【な】

【い、一応女の子同士って壁が……】

【それ、ひなたちゃん見て言える?】

【ひなたちゃんは日向家だから……】

【草】


【てか10年以上あってほんと理央様は……】


【あのヘタレ】

【根性無し】

【甲斐性無し】

【奥ゆかしくするなら徹底してそうすればまだ良かったのに】

【中途半端とかいちばん駄目なパターンじゃん】


【普段はぐいぐい迫っといて肝心なときはしないってさ、それもうただのじゃれあいって思われてもしょうがないよね】


【理央様もういい、もうそこでマイク破壊しながら後悔してろ】

【草】

【ひでぇ】

【だって……】


「理央ちゃーん、どこー? ……なんで僕のベッドの下に居るの……」


魔法陣に手を突っ込んだ僕は、がさごそやって……なんでか暗くて狭い空間に居た彼女を見つける。


【は?】

【草】

【理央様……】

【い、いじけてるんだよきっと……】


【普段が普段だからどんだけいじらしくても無効化される理央様……】

【……普段の行いって大切だね!】

【ま、まあ、最後だけど呼んではもらえたから……】


【忘れられたり拒否られなかっただけマシだよ理央様  いやマジで】



◆◆◆



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理央ちゃんが本当に襲ってたらそれはそれで引くんでしょ末裔は! 知ってるんだから!
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