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ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。  作者: あずももも
9章 ユニコーンロリと女神の邂逅

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271話 お母さんも僕も痴女

「え……え?」


僕は――僕とそっくりな姿になっているらしいお母さんの格好を見る。


どう見ても痴女。


――じゃない……エリーさんみたいにお胸とおまたが三角形の布で隠しただけで、それ以外は紐だけしかない謎の構造物。


水着とか下着とかそんなレベルじゃなくって、服とも表現できなくって、コスチュームとも表現できなくって。


おっぱいは膨らんでるし、おまたはへっこんでるように見えるけども……うん。


おっぱいはこの前みたく膨らんでるけど目の前のお母さんほどじゃなくって、おまたも、チョコが体の前に張り付いてたときみたいになってるだけみたい。


軽い圧迫感あるし。


背中には……あ、お母さんの羽は僕のより小さいらしいね。


ワイバーンさんみたいな羽と、前から生えてた半透明なちょうちょみたいな羽の4枚セット。


鱗粉がすごく散りばまってる。


前髪の横に2本の角がむりって生えてて、寝るとき邪魔そう。


けどやっぱり痴女――じゃない、エリーさんみたいに腕と手には長い手袋、足もハイヒールみたいなの。


「……ゆず」

「お母さん」


僕の頭から足先までを見てたお母さんが、近寄ってきて言う。


「……とうとう女の子になっちゃって」


「何かその表現、理央ちゃんがしそうだからやだ」


【草】

【草】

【理央様……】

【もしかして:普段からセクハラかましてるから何十回の告白も真剣に聞いてもらえない】

【それ以外ある……?】

【ない】

【草】


【理央様が……理央様がもう少し、もう少しだけユズちゃんへの気持ちを抑えられてたら、こんなことには……】


【無理じゃない?】

【無理でしょ】

【無理じゃないかなぁ】

【無理に全財産賭ける】

【草】

【ひどいけど理央様だからなぁ……】

【愛が深すぎるのもねぇ……】


「……あれ? そういえばエリーさんたちは?」

「居ないわねぇ……あの子たちは食べられちゃったのかしらぁ」


「え!? じゃあ急いであのヘビさんのおなか入って探さないと!」


『ヌ、オオォォ………………………………!』


横を見ると、口を大きく開いてなにやら呻いているヘビさんもとい魔王さん。


「ヘビとかウナギって噛まないからすぐなら大丈夫だよね!」

「そうねぇ、すぐなら間に合うかしらぁ」


――ご心配には及びません、ユズ様。


「?」


――おう、ここに居るぜ、ここに!


「??」


右。


左。


――きゅひひひひひ……!


――ぴぴっ。


「???」


上。


下。


「………………………………?」


居ない?


けど声は聞こえるし、近くに居る気配はする。


「………………………………??」


【朗報・サキュバスになってもちょうちょ】

【草】

【ほんとだ、ちょうちょだ】

【わーい、ちょうちょが戻ってきたー!】

【ぼく、ちょうちょみないとくるっちゃうんだ】

【かわいそう……】


【やっぱちょうちょしてるのって固有能力だったか】

【それか固有能力の代償な】

【ああ……】

【ここまで来るとマジでなぁ……】


【乱数調整とかそんな感じかなぁ】

【もうそれでいいや……】

【なんか魔力とか操作してるんだろ……知らんけど】


【見ろよ、ユズねぇまでちょうちょしてる】

【マジで!?】

【やべぇ……ダブルちょうちょだ!!】

【草】


【てか待って  急すぎて反応できなかったけど……ユズ姉妹ってサキュバスだったの!?】


【そうらしいな……】

【最高だな!】

【違和感皆無で草】

【どおりでユニコーンの末裔ばっか集まってくると思ったわ】

【草】


【え、でもサキュバスってさ  男を誘惑して……って存在だから、ユニコーンが好む……その、綺麗さじゃないっていうか】


【あああああああああああ】

【だめだめだめだめだめだめ】

【ユズちゃんはピュアなの! 一生ピュアなの!】

【ユズねぇもメスガキ風味で煽るだけなの!】

【ユズねぇはマセてるロリ! ユズちゃんは無知ロリなの!!】

【わぁぁぁぁぁぁん!!!】


【草】

【うるせぇ!!!】

【なんだこいつら……】

【この配信に棲息するユニコーンの末裔だよ】


【男の気配がするだけで烈火のごとくに怒るけど直接は言えないチキンたちだよ】


【ひどくない???】

【だって本当だし……】

【そうだけど……】

【草】


「……ゆずぅ?」


ひらひら。


お母さんが……肉球手袋だよね、それ……を動かしている。


「お母さん、ぶりっ子はやめてよ」


「違うのよ!!」

「何が?」


「女の子はいつまでも女の子なの!!」


「やめてねそれ」

「ゆず!!」


目の前で痴女の格好してにゃんにゃんやってるお母さん。


こんな調子で授業参観とか来られたら……僕、グレる自信あるよ?


【草】

【ユズちゃんが難しい顔してる】

【ユズちゃんも難しい気持ちになれるんだね……】

【草】

【1歳2歳違いのお姉さんが女してたらなぁ……】

【わかる】


【姉とか居ると分かるんだよな、こういうの】

【ああ……】

【ある時期から急に色気づいてきて、急によそよそしくなって、男ばっか追っかけるようになって】


【あああああああああああ!!!】

【だめなの! そういうのだめなんだってば!!】

【草】

【ユニコーンたちが発狂している】

【ユニコーンロリに集まってきたユニコーンとその末裔だからね……】


【もうやだこいつら】

【あの、ユズちゃんたち? 目の前目の前、ミズチ、ちょっとずつ動いてるんだけど……】

【だめだ、姉妹そろってちょうちょしてて使い物にならねぇ】


【ついでに視聴者たちもしょせんは末裔だからもうダメだこれ】

【草】

【ま、まあ、さすがに身の危険感じたら動くでしょ……動くよね……?】

「男の娘をもっと見たい」「女装が大好物」「みんなに姫扱いされる柚希くんを早く」「おもしろい」「続きが読みたい」「応援したい」と思ってくださった方は、ぜひ最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に&まだの方はブックマーク登録で最新話の通知をオンにしていただけますと励みになります。応援コメントやフォローも嬉しいです。

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