表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。  作者: あずももも
8章 「ユズワールド」脱出と、新顔2匹/人と

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

242/489

240話 黒い太陽

「………………………………?」


でっかい太陽が、黒く光ってきている。


……なんだろ、あれ。


後ろでエリーさんがしゃべってるけども、風の音で聞こえないし。


【やべぇ、闇系極大魔法ってのがでかくなってる】

【ていうか待って? ブラックホールてそこまでの魔法だったの!?】


【あのGめ!】

【魔王のことGって呼ぶのやめたげてよぉ!!】

【草】

【やばくない?】

【やばすぎる】


【あのときもそうだったが、ビジュアルが怖すぎる】

【洞穴とか海底とか宇宙とかって、画像だけでも本能的な怖さあるよね……】

【わぁ……漆黒が迫ってきてるぅー……】

【みんなにげてー!?】


【ユズちゃん? 何で味方ごとおしまいにしようとしてるの??】

【ごらんよ、ユズちゃんの顔】


「……なんかSFもので出てくるのみたい」


最初の感想。


なんかすっごくおっきくて怖いけど、なんか綺麗。

不思議な感覚。


近づけば、もっと怖くなくなるかも。


違うかな。


「SFとかゲームのそのままですぅー!! 柚希先輩がそれ現実にしちゃったんですぅー!!」


「?」


なんか盛大にまき散らしてた理央ちゃんがなんか言ってる……けど、さっきよりもすごい風でもちろん聞き取れない。


理央ちゃん、無理してジェットコースターとか乗って吐くもんなぁ……吐ききったらけろりってするからほっといてるけど。


【な?】

【草】

【ほんと……ユズちゃん……】

【ユズちゃん……なんにもわからないままの君で居て……】


【ここまで来たら、もう無知のまま駆け抜けてほしいよね】

【本気でなんにも分かってないのがもうね……たまらないんだよなぁ……】

【分かる】


【てかさ……もしブラックホールだとすると  下のみんなもやばくね?】


【あっ】

【……やばい?】

【やばいよ?】

【どんくらい?】

【数百人ごと全滅?】

【それはやばいな……】

【草】

【やばすぎて実感がなくて草】


「ユズ様! 早く退却を!!」


「へへっ……照れるぜ」

「貴方には言っていませんよ!?」


「柚希先輩、どどどどうしましょー!?」


「?」


やっぱ聞こえない。


みんなはお互いに聞こえてるみたいなのに……なんでだろ。


――ぐぐっ。


今まではぶわーっと顔に来てた風が――一気に逆転する。


吸い込まれ始める。


【もうめちゃくちゃだよ!!】

【ダメだ、ユズちゃんとおやびんが使えねぇ!!】

【大ピンチなのに会話が成立してねぇ!!】

【おやびんはもうしゃべんな! 気が散る!】

【草】

【かわいいいきものだからね……】


【危険度を理解してるエリーちゃんが死にそうな顔してる】

【そらそうよ……】

【ぽっと出なのにかわいそう】

【全責任を押し付けられてかわいそう】


【ユズちゃんのために命差し出しながら来たのにあんまりだよ!!】

【エリーちゃん……おいたわしい……】

【この状況がエリーちゃんの仕業じゃないってみんなが理解するくらいにはかわいそう】


【もはや企んでるって欠片も思われなくなってるレベルでかわいそう】

【かわいそう】

【ごめんねエリーちゃん……半分くらいは人間かもしれないユズちゃんが、こんなので……】


【優男スタイルで登場してたあのときの方がずっとしあわせだったね……】

【あのとき尊死しなければ何もかもうまく行ってただろうにねぇ……】

【草】


【理央様も、ひたすらにうるさいくせに役に立たなくってさぁ……】

【あとおやびんもさぁ……】

【ユズちゃんとおやびんはかわいいいきもの、理央様は理央様だからもう良いじゃん】

【ひでぇ】

【草】





「地上の皆様はこちらへ! 結界魔法を構築します!」

「あれに巻き込まれたら助かりません! お早く!!」


先ほどまでは圧倒的優位な戦いをしていた彼ら。


そんな彼らは今――全力で、空から舞い戻ってきた無数の魔族/モンスターであるサキュバス/インキュバスたちに抱えられたりしながら、上空に出現した虚空から退避している。


「ユズちゃんは……ほんっと飽きないな!!」

「学校での体育祭とか全校集会のときみたいなのが分刻みに起きてるって感じだな!」


「あ、移動教室とかプールの日とかもよくあるよね!」

「ねー!」


「ユズちゃんはね……勝手にどっか行っちゃうから、気が付いたら被害者がね……ぽこぽことね……」


「だからこそみんなで守ってたんだけどね……」

「ユズちゃんのことよく知らない人たちからね……」


「気を抜くとすぐにユズちゃんガチ恋勢が爆誕してなぁ」

「内々で処理したストーカー案件も無事3ケタだし……」


「ユズちゃんのバイト先周辺も、前から有志でパトロールしてたりしてたんだけどね……」

「知ってる? ストーカーとヤンデレって男も女も厄介なんだよ?」


【草】

【もしかして:ユズちゃん、トラブルメーカー】

【※多分本人は気づいてません】

【絶対の間違いでは??】

【草】


【問題児過ぎない??】

【見守り係が居たのか……】

【見守り係が親衛隊に無事進化したのか……】

【そら自分たちも被害受けるし……】


「大丈夫!」

「先生方もみんな理解してたから! ユズちゃんが悪いんじゃない!」


「近所の派出所の人たちも理解してくれてる!」

「繁華街のお店の人たちもだいたい知ってる!」

「ユズちゃんの知り合いはだいたい知ってる!」


【草】

【有名人過ぎるユズちゃん】

【配信前から既に地元では大人気だったか……】

【けどこんなピンチなのに配信見てて草】

【さすがは親衛隊だな!】

「男の娘をもっと見たい」「女装が大好物」「みんなに姫扱いされる柚希くんを早く」「おもしろい」「続きが読みたい」「応援したい」と思ってくださった方は、ぜひ最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に&まだの方はブックマーク登録で最新話の通知をオンにしていただけますと励みになります。応援コメントやフォローも嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] またしてもなにもしらないユズちゃん
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ