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ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。  作者: あずももも
8章 「ユズワールド」脱出と、新顔2匹/人と

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226話 召喚

「ずー……ぷはっ。 おまんじゅうちゃん? それ、返してあげたら?」


「ぎゅ」


「だってぇ、こんなに良い人たちよぉ?」

「ぎゅ」


紙パックからの液体を味わう母親が、柚希の胸元で「彼女」の「コア」を咥えたままのおまんじゅうへ話しかけるも、ユニコーンは不機嫌そうに目を逸らす。


「お酒くれる人が悪いはずがないのにぃ」

「ぎゅ」


「ワタシから言うのも畏れ多いですが、その認識は危険かと……」

「きゅ……ぎゅ」


「私の若いころも、良い人たちからいっぱいおごってもらったのよぉ? みーんな良い人たちでね? 『好きなだけ吞んでいいよ』って言うから、1、2時間で10杯くらいおごってくれたりしてぇ」

「!?」


【草】

【おまんじゅうちゃんが】

【すんごい顔してる】

【大切なコアを落としかけてて草】

【ユニコーンがびびる、それがユズねぇだ……】


「……それは、人間界で言う軟派というものでは……?」


「お友達とかみぃんなそう言ってたんだけどぉ、でも一緒に飲んで酔い潰れるのが好きな人たちしか居なかったもの。 類は友を呼ぶのよ!」


「と言いますか……そのあとは……?」

「?」


「いえ、お強い人も居たでしょう……?」


「何人か居たけど……『まだまだ足りないからコンビニで呑み直しましょう?』って言うと急に酔いが回っちゃうみたいで、みんな帰っちゃってぇ」


「……アルコールに強くて、良かったですね……」


「あ、いつも呑むとき一緒に来てくれるお友達とおんなじ顔してるわ!」


「………………………………そう、ですか……」

「きゅ……」


【草】

【草】

【ユズねぇ……】

【痴女がため息ついてる……】


【ユニコーンすら同情するレベル】

【なんか痴女さんがかわいそう】

【かわいそう】


【あの  ユズねぇの証言によると、10年前にお酒を男どもに】


【何かの間違いだろ】

【だよな】

【ユズちゃんと同じで、ユズねぇもちょっと感覚がズレてるんだよ】


【そうだよ、もしかしたら5年くらい前までは飲みに行けてたかもしれないじゃん?】


【いや、それでも、ユズねぇの年齢】

【やめよう? 深く考えない方が良いよ】

【ユズワールドに取り込まれるよ?】

【そうそう】

【草】


【ユズねぇはユズねぇで良いんだ】

【みんな? 一応本人はユズちゃんのお母さんを名乗ってるからね?】


【そんなの本人が言ってるだけだろ?】

【そうだよ、ちょうちょのおっきい方が言ってるだけだよ】

【草】

【だめだ、否定要素が消失した!】

【草】


【あの、今、空では大乱戦】

【だって明らかに有利になってるし】

【キャバ嬢とホストしてないお兄さんお姉さんたちも、普通に戦ってるからなぁ】


【普通に集団で敵1体を囲む形でな】

【直接戦闘力はそんなに高くなさそう】


【でもさ】

【ああ】


【ぷるんぷるんしてるよな】

【ああ】


【おっぱいも】

【ブーメランパンツもな】

【ああ……!】

【●REC】

【草】

【ばかばっか】


【ていうかこの痴女さん、なんでここへ?】

【ユズちゃんに釣られたんだろ】

【良い匂いするって言うし】

【あー】

【おやびんたちとおんなじ動機でか】


「あ、いえ、違います。 ワタシたちは、ユズ様をお守りするために馳せ参じました」


くるっ、と――配信カメラに向き直り、「その直前のコメント欄の流れに合わせた話」をし出す痴女。


【ふぁっ!?】

【!?】

【もしかして:見えてる】


「ええ。 ワタシの権能で。 ……流れが速すぎるので、全部はさすがに無理ですが」


【悲報・魔族、やっぱ情報戦得意すぎる】

【こんなのがわんさか居るのか……】


【でも……おやびんは?】


【おやびんは……】

【おやびんだから……】

【ばかわいいってやつだから……】

【草】


【ユズちゃんとおんなじ区分?】

【方向性としては近いな】

【草】

【ひでぇ】

【ま、まあ、かわいいから……】

【ちょろくてかわいいから良いじゃん?】


【それなら痴女さん  ここからユズちゃんたち、脱出できるの?】


「はい、可能です。 ……援軍を呼んだ後、今しばらく魔力を貯めたなら」


【援軍?】

【まーた痴男痴女が増えるのか】

【痴男痴女ってなんだよ草】

【草】

【目の保養だから良いじゃん?】

【そうだよ】


【ロリっ子から熟女まで実に多種多様】

【しかも紐】

【紐】

【ショタっ子からお爺様まで……ふぅ……】

【ブーメランパンツの中のサイズも実に……】

【男も女もバカばっか】


「けれど……頃合いですね」


すくっ。


紙パックがひしゃげている柚希の母を置いて立ち上がった「彼女」は、ハニカムの外へと足を向ける。


「うふ、うふふふ……」


【草】

【ユズねぇがユズワールドを!?】

【大丈夫、相手は痴女さんだから】

【百合ですの!?】

【お嬢様方はステイ】


「――配信をご覧になっている、理央様?」


【ふぁっ!?】

【理央様!?】


【「泥棒猫」】


【草】

【こわいよー】

【理央様が一瞬で反応してて草】

【痴女の群れがユズちゃんに近づいてからずっとガン見してるからねぇ、配信画面……】


【「いい加減に戻って来てくれー!?」】


【月岡が】

【草】

【月岡……意外としぶといな】

【ま、まあ、他の人が応援に戻ってるし……】

【なんか不憫に思えてきたわ、月岡……】


「戦いは、次のフェーズへと展開します。 ――お力を、お貸しくださいませ」


ぱんっ。


彼女が両手を叩く。


「――柚希先輩の性癖歪めそうな格好して何を今さら……あ、あれ?」


スマホにかじりついて呪詛を流していた理央が。


「まぶしっ。 ……ここ、どこ?」


大剣に捕まって休んでいたひなたが。


「柚希さんたちが、居るということは……」


汗を拭っていたあやが。


「うぅ……わ、俺はどうしていつもこんな目に……あれ?」


すっかりぼろぼろになってしまった装備に身を包む――げっそりとしている優が。


【草】

【草】

【一気に出てきた!?】

【月岡……明るい場所だと、余計にかわいそうな姿に】


【けど……えっ】

【!?】

【理央様たち!?】

【え? ここ、ユズちゃんたちの……】

【もしかして:転移魔法】


「その通りです。 ワタシの転移――」


「柚希先輩を籠絡しようとする泥ぼむむむむ」


スマホを持ったまま、もう片方の拳を握りしめて距離を詰める理央――を、両側から羽交い締めにするあやとひなた。


「理央さんっ、抑えて抑えてっ!」

「初対面の人に斬りかかっちゃダメだと思うよ? りおちゃん」


「いや、正しい……正しい対応なんだけど……うん……」


【草】

【草】

【理央様が猛獣扱いで草】

【まぁねぇ……】


【こと、ユズちゃん関係だとねぇ……】

【今回の騒動で壊したマイク、もうすぐ10本だしねぇ……】

【草】

【ああ、猛獣……】

「男の娘をもっと見たい」「女装が大好物」「みんなに姫扱いされる柚希くんを早く」「おもしろい」「続きが読みたい」「応援したい」と思ってくださった方は、ぜひ最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に&まだの方はブックマーク登録で最新話の通知をオンにしていただけますと励みになります。応援コメントやフォローも嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
[一言] NTR-D(寝取りデストロイモード)の理央ちゃん
[一言] 理央様たちがないないされた!!!
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