表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。  作者: あずももも
7章 ダンジョン化と異界と、テイム

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

208/488

206話 ハリネズミなチョコ

「ぴっ」


ざくっ。


「ぴぴっ」


ざくざくっ。


「チョコ、こんなことできたんだ……」

「チョコちゃんも戦えないのかなぁって聞いただけなのにすごいわねぇ」


「きゅ……きゅひひぃ……!」


僕たちはごつごつした地面に座って、おまんじゅうを2人で膝枕しながら撫で回しつつ、僕たちの周りを包んでいるチョコを眺める。


僕たちが休みたいって言って、でもチョコも攻撃できないのかなってつぶやいたら飛び上がったチョコ。


そうして半球形の、ひっくり返したお椀みたいにかぽっと降ってきて、思ったより広くって安心できるねって言ってた……んだけども、半球状になった壁に穴がたくさん空いていって。


てっきりチョコが大変なのかと思ったけども、どうやら違って。


「まさか、蜂の巣みたいな見た目になる代わりに、そこの分の体を細長く針みたいにするだなんて」

「まるでハリネズミとかウニみたいねぇ」


「ウニ食べたいなぁ……おいしいって聞くし」

「今度行きましょ! もう10年くらい食べていないもの!」

「僕は多分、物心ついてからは食べてないしなぁ……」


【草】

【各員、ユズワールドへの防御を怠るな!】

【大丈夫、とっくにやられてるから】

【ノーガード戦法って知ってる?】

【かわいそうに……】


【しかしここへ来て影の薄かったシルバースライムか】

【チョコちゃんもそういや愉快な仲間だったわな】

【最初からして、ユズちゃんのお尻で潰されてのテイムだしな!】

【ユズちゃんのおしり】

【おしり】


【もっと食べて大きくなって】

【ユズちゃんはまだ子供体型過ぎてなぁ……】

【もっとおしりとふとももが足りない】

【あ?】

【お?】


【どうでも良すぎることで喧嘩すんなよ草】

【ユズねぇからして安産型じゃないし……】

【スレンダーっていうか子供体型だし】

【それが良いんじゃないか!】

【おまわりさんこの人です】

【草】


【けどこの状況……何?】

【ユズちゃんとユズねぇが正座してるんだぞ】

【ダンジョンの床で?】

【ダンジョンの床で】


【ついでにおまんじゅうちゃんが2人の膝の上でひっくり返って振動してる】

【草】

【ユニコーン、お前……】

【ま、まあ、1時間以上ずっとひたすら撃ちまくったMVPだし……?】


【でも今、死にかけのセミみたいになってるよ……? 声が枯れてる分、余計に……普段以上に……】


【うわっ……】

【キモすぎて草】

【草】

【ふわふわのもこもこでかわいいはずなのにどうして……】

【見た目では隠し切れない本性……かな……?】


【末裔からしてこうだからな、その始祖だからもちろん気持ち悪いんだよ】

【草】

【ユズちゃん追っかけてきた視聴者たち全員にケンカ売ってて草】


【そんな2人と1匹を守るのは攻守兼ね備えちゃったチョコちゃん】

【チョコ……もうまともなのはお前だけだ……】


【え? シルバースライムが変形した上にハニカム構造になって主人を護衛しつつ、近づいてきた敵をことごとく串刺しにしてるんだけど?】


【やっぱおかしかったわ……】

【だよなぁ】

【これ、普通のシルバースライムもするんだとしたら……】

【さすがにこれが特別なんだろ】

【そうだぞ、ユズちゃんに汚染されたんだ】

【ああ、ユズワールドに飲み込まれたから変異したか……】


「ぴぴっ」


「チョコはまだまだ平気みたい」

「あ! なら、今のうちにごはんにしましょ!」


「そういえばおなか空いてた……もう夕方かぁ」

「ビニールシートも敷けば、まるで運動会のお昼ね!」


「お母さん、具合悪くて来たことないじゃん……」

「代わりに理央ちゃんたちと一緒だったんでしょ」

「そうだけど」


「……お野菜ばっかりねぇ」


「これでも冷蔵庫の中のもの使ってるんだよ? まさかこんなことになるだなんて思ってなかったから、たいしたもの入ってなかったけど」


ごそごそと、移動中でも食べられるようにってラップにくるんでおいた、お弁当って言えばお弁当なごはん。


炊飯器の中に残ってたごはんは食べちゃったから白米はないけどね。


【まるでピクニックだね!】

【ランチを楽しんでる姉妹だね!】

【ピクニック(外では絶賛モンスターたちが串刺し中】

【ランチ(オークションの値段に換算すると1食数百万円】

【草】


【ここはユズワールドだから細かいこと気にしないの】

【そうだった】

【気にしたらおかしくなるとも言うな】

【そうだった】

【草】

【ユズちゃんはどうしてしまらないんだろうねぇ……】


【ていうかこれ、もう自動迎撃防御装置の中でかなり安全になってるんですけど……】

【良いことじゃね?】

【そうだよ?】


【けど、理央様たちが20階層突破したから、ここは最低でも40階層……先は長いな……】


【大丈夫? 理央様の喉】

【大丈夫? 予備のマイク】

【大丈夫? 親衛隊たち】

【大丈夫? 視聴者たち】


【多分なにひとつだいじょうばないよ】

【それな】

【草】


【わ、悪ければこの時点で今度こそユズちゃんたちが悲しいことになってたんだ、こうしてコメディーになってる方が……やっぱムリだわ、頭おかしくなるよこんなの見てたら】


【マジメすぎる人とか子供には見せちゃいけないって注意喚起しとかないとな!】

【マジで精神に不調をきたしそうだし……】

【草】


「男の娘をもっと見たい」「女装が大好物」「みんなに姫扱いされる柚希くんを早く」「おもしろい」「続きが読みたい」「応援したい」と思ってくださった方は、ぜひ最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に&まだの方はブックマーク登録で最新話の通知をオンにしていただけますと励みになります。応援コメントやフォローも嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ちょこえぐいすなぁ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ