193話 【悲報・ユズパパの罪状】
「これが配信なのね? ときどき理央ちゃんに見せてもらってるからちょっと分かるの」
「あ、そうなんだ」
カメラのレンズをぼんやり見てたら、お母さんがずいっと真横から顔を寄せてくる。
「へー、今ってすごいのねぇ」
「うん、自律して、ちょうど良い角度映すように飛んでくれるんだって」
「こんな小さなレンズで?」
「うん、魚眼にもならないすごいのなんだって」
「すごーい、こんなに細かいのねー」
「お母さん、近いって」
【 】
【 】
【 】
【 】
【これがガチ恋距離】
【しかも母娘ふたり】
【まつげ長っ!?】
【ユズちゃんもそうだったけど、ユズママもとは……】
【あの、この距離だから分かるけどさ ……ユズママのお肌……どう見ても10代じゃない?】
【これで経産婦とかいろいろおかしい】
【仮に20でユズちゃん産んでて、今のユズちゃんが10歳でも30……】
【さりげなくユズちゃんが10歳にされてて草】
【ユズパパが法律的にも倫理的にもなんかもういろいろ罪を犯してて、仮に15とかでユズちゃん産まされてて、かつ今のユズちゃんが10歳だとしてなんとか25くらいか】
【ユズパパの立場がどんどん危うくなってて草】
【ユズママの容姿的にしゃあない】
【ユズちゃんの容姿的にもしゃあない】
【もしもしユズパパ? すぐに出頭しよ?】
【いやいや、25でもこのお肌はあり得ないわ】
【しかも、話の流れ的に……具合悪くって家で寝てたのよね?】
【確かにそう言ってたな】
【つまりはお化粧もしてないし、お肌のコンディションは悪い】
【それで……これぇ……?】
「あらいやだ、私、お化粧」
「しなくて良いと思うよ……普段から学生に間違われるんだし」
「女は着飾るものなの!」
「別にいいじゃん、寝起きそのままって分けでもないんだし……」
【悲報・ユズママ、ヘタすりゃ10代に食い込むかも】
【えっと……ユズママが12とかで孕まされてて、今のユズちゃんが8歳くらいなら……それでも20過ぎちゃうわ、ユズママ……】
【まだもうちょっと……あとはもう、ユズちゃんを園児にするしか方法は……】
【どっちにしても、すでにユズパパがとんでもない罪を犯したのは確定では?】
【草】
【ユズパパの罪状が積み重なってってて草】
【ついででユズちゃんがとうとう10歳切ってて草】
【だってそうじゃないと辻褄合わないし】
【ユズパパ……お前は男の夢を叶えたけど人類の敵だわ……】
【女の敵で、男の敵 世界が全部、ユズパパの敵になっちゃった……】
【草】
「あらやだ、髪の毛ぼさぼさ」
「そこまでじゃないよ? 気にしすぎだって」
【これで……ぼさぼさ扱い……?】
【ユズちゃんより、髪質良くない……?】
【????】
【もう脳内補正でユズちゃんの双子の姉でいいや……】
【そうしよう……じゃないと、常識が……】
【しかしロリにしてはでかい】
【ああ……】
【Cカップくらいあるのか?】
【Cカップ……ロリ巨乳……】
【ふぅ……】
【羽が生えるまではもうちょい控えめで良かったんだが……残念だ】
【お巡りさんこちらです】
【大丈夫、俺は絶壁でも巨乳でも行ける】
【草】
【そういう問題じゃねぇ!】
【もうめちゃくちゃ過ぎて……】
【何もかもユズちゃんが悪い】
【大丈夫? これ見ただけでお巡りさん来ない??】
【やっぱり俺さ、この映像……小中学生の姉妹、あるいは双子がのぞき込んできてるようにしか……】
【※片方は経産婦です】
【※片方はユニコーン遣いです】
【※片方はモンスターひっぱたいてテイムしました】
【※片方は魔力酔いで魔族を尊死させました】
【※今は両方そろってガチ恋距離かましてきて人類も尊死しそうです】
【草】
【やばすぎて草】
【なにこの母娘……】
【これが……これが、人類最高峰の戦力……!】
【こんなロリたちが俺たちの運命を握っているのか……】
【ちょっと興奮してきたな!】
【ロリ(片方は自称高校生、もう片方は自称経産婦】
【そこは自称じゃなくて本物の経産婦だぞ草】
【本当はユズちゃんのお姉さんとかじゃない??】
【そうかも……?】
【ねぇ、これ、多分ユズちゃん知らされてないだけで……たとえばさ、ユズママのお姉さんとかお母さんとかがユズちゃん産んだんだって そうじゃないとおかしいって、いくらなんでも……】
【もしかして:ユズパパ、いわれなき罪を被ってる】
【あー】
【そうだと言ってくれ……でないと嫉妬でどうなるか分からん】
【草】
【それって、少女マンガとかにありそうな家系図になってるってことか?】
【ドロドロの昼ドラかもしれないぞ】
【だよな、この見た目でユズちゃん産んだ経産婦とかあり得ないし】
【あり得たら、ヘタするとユズパパがひとケタ歳のユズママを……ってことに】
【ユズパパ……】
【もはやどうしようもなくなってて草】
【※全国配信です】
【※全世界配信です】
【ユズパパが生きてたら、この先国内どころか海外でもえらいことになりそう】
【そらそうよ……】
「もう……ちょっとお母さん、もし配信されてるんならお母さんまで配信されちゃうよ? AI補正でちょっと他人になってるはずだけど」
「そうなの?」
「うん、配信カメラって自動で、登録してない人の顔とか分かりやすい特徴を加工してくれるし、個人情報とかはしゃべっても聞き取れない音声にしてくれるんだって」
僕が、間違って配信しちゃってたやつ。
理央ちゃんに見せられたあれを、すっごく恥ずかしくなりながら観直したけども、僕のバイト先とか近所のこととかは全部聞き取れなくなってたし、家の小物とか窓の外とかもさりげなく加工されてたし。
だから大丈夫だとは思うんだけど……これだけ近づいたら、結構見えちゃうんじゃないかなぁ。
「ま、本人って分からない程度にはなるらしいから」
【なってる?】
【なってない】
【なってないな】
【ユズちゃんと、これ以上なくそっくりだね!】
【うん、間違いなくユズちゃんそっくりだって分かっちゃうね!】
【なんでぇ……?】
【もしかして:ユズちゃん、まーた設定適当にいじってお母さんの顔とか登録しちゃってた】
【草】
【草】
【……この場面で良かったね!!】
【ああ……】
【この前の親衛隊?たちの顔も補正掛かってたっぽいし、身内は解除しちゃってるんだろうなぁ】
【あー】
【理央様とひなたちゃん、あやちゃんとセットでか】
【あの月岡も……おのれイケメン!】
【草】
【協会からの護衛なんだから勘弁してやれよ草】
【そうだぞ、何人も彼女居て毎晩絞られて……許さん!】
【草】
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