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ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。  作者: あずももも
6章 庭のダンジョンと衝撃

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188話 【悲報・ユズワールド全開】

お母さんの羽。


前の僕のと同じように、半透明で、筋?のとこがきらきら光ってて、鱗粉っぽいのをぱらぱらとまき散らしてて。


「やっぱり生えてる。 あと、浮いてるよ?」


「……あらー、通りで歩きやすいけど歩いた気がしないって思ってたわぁ」


「お母さん……ちゃんと起きてよぉ」

「起きてるわよ? 野良猫さんたちに餌やりしてるんでしょ?」


「ダンジョンだよお母さん……ここ、ダンジョン……この子たちはモンスターさん……」


どう見てもごつい見た目のモンスターさんたち。


あ、でも、野良猫って思って見てみれば、なんだかかわいい気もしてきた。


「あらあら、モンスターさん……こんにちはー」

「お母さん、モンスターに話しかけても通じないよ」


「でも、おまんじゅうちゃんもチョコちゃんも、ユズ、いつも話しかけてるじゃない」


「あ、そっか。 お母さんすごいねぇ」

「えへへー」


確かにそうだ、僕はテイマーでモンスターさんたちを仲間にしてるんだ。


じゃあ仲良くしなきゃね。


……いやいや、もちろんテイムできたらの話だけども。


【かわいい】

【かわいい&かわいい】

【かわいい(思考放棄】


【急募・ツッコミ】

【理央様ー! 理央様ー!!】

【ああ、やっぱ理央様が正妻だわ】

【ツッコミ不在の恐怖】

【なぁにこれぇ……】

【気をつけろ……なんかこう、頭がやられるぞ……?】

【脳みそがゆだりそう】

【草】


【あ、ひなたちゃんがこれ見てはしゃいでる】

【かわいいね】

【でもあやちゃんはやっぱ頭抱えてる】

【そらそうよ……】


【教官のお姉さんは?】

【こめかみ揉んでる】

【草】

【常識人サイドだからな……そっとしといたげて……】

【ここは純粋なロリを楽しんで心を保とう……】





ぐつぐつことこと。


追加のお野菜も良い感じ。


「なるほど、閉じ込められちゃったのねぇ」

「うん、そうみたい。 あ、大根。 熱いから気をつけてね」


「ありがとぉ。 いつものおダシ?」

「台所の使ったよ。 あ、お醤油、そろそろ無くなるみたい」


「あら、じゃあまた買っておいてくれる?」

「うん、いつもの薄口で良いんだよね」


【母娘の団欒】

【姉妹の団欒】

【双子の団欒】

【信じられるか? これ、ダンジョンの中なんだぜ……?】

【ま、まあ、セーフゾーンだから……】


【セーフゾーン(現在1万近いモンスターに囲まれてます】

【セーフゾーン(塀から大型モンスターたちがよだれ垂らして見てきてます】

【草】

【そのよだれ……人とお野菜、どっちに釣られてるんだろうね……?】


【すげぇだろ? これ、ユズちゃんの固有能力なんだぜ……?】

【知ってた】

【ていうか……モンスター、食欲あるんだな……】

【そりゃあるだろ  だって人間を丸呑みだぜ?】

【そうだった……】


【怖いはずなのに、なぜか笑っちゃう】

【私、11年前ので家族食べられたのに笑っちゃって……】

【なんかトラウマがようやく、ちょっとだけ楽になった気がする】

【すげぇ、ユズちゃんたち人を救ってる……!】

【草】


【それが、一切の計算もない自然体っていうね】

【ユズワールドだからね】

【ダブルユズワールドだからな、気を抜くと気が触れるぞ】

【草】


【もしかして:精神汚染】

【今さら気が付いたのか?】

【俺たちはもう手遅れなんだよなぁ……】

【これでまだ正気を保ててる時点でな……】


おいしく煮えた大根を、はふはふって食べてるお母さん。


「きゅっきゅっきゅっ」


足元では、いつも通りにカットしてあげたにんじんさんを食べてるおまんじゅう。


「ぴぴぴぴぴぴ」


ずりずりって、絶妙に野菜のあいだの土を食べながら野菜を引っこ抜いてくれてるらしいチョコ。


「心安まるねぇ……」

「そうねぇ……」


どすっ、どすっ。


野菜が、綺麗に並べられながら倒れていくのをテレビ代わりに、僕たちはご飯を食べる。


「なんだか楽しいね、お母さん」

「そうねぇ」


「そういえばお野菜、なんだか大きいわねぇ」

「そうなんだ、なんかここに来たらみんなでっかくなってた」


「それなら当分、お野菜は食費を気にしなくても良いわねぇ」


「お母さんってば、僕たちもう食費を1円単位で気にしなくて良くなったんだってば。 配信者として、ちょっとバズってのを起こして今だけは」


「あらあらそうだったわ、ありがとうね、ゆず」

「えへへぇ……」


【かわいい(思考放棄】

【かわいい(精神汚染】

【ユズワールド……なんて恐ろしいんだ……】

【ああ、生命の危機のはずなのにほんわかしちゃうからな……】

【草】


【もしかして:ユズパパ、ツッコミに疲れて逃げた】

【ああ……】

【草】

【あり得そうで草】

【マジでそうっぽくて草】

【これに毎日触れてたら気が触れるまである】


【おいたわしい】

【おいたわしい……けどロリに手を出したのは許されない】

【それな】

【ユズちゃんのせいで全世界から敵認定されてるユズパパかわいそう】


【でも、おかげでこの姉妹双子ロリにしか見えないユズママとユズちゃんが居るのよ?】

【ロリコンも悪くはないな!!】

【草】

【もしもしお巡りさん?】


【もしかして:ユズパパ、小学生くらいまで育ってきたユズちゃん見て、このユズママを幻視して逃げた】

【あり得そう】

【草】

【ユズママでも精いっぱいなところにユズちゃんもだもんなぁ……】


【ユズママのコピーかって感じの見た目だし、ロリコンペドフィリアなユズパパ的にもやばかったんだろ】

【ユズパパが深刻な風評被害受けてて草】

【かわいそう】

【しかもその風評被害、世界中に大拡散だよ?】

【草】


【世界は緊急事態なのに、どうしてこの配信だけほんわかしてるんだ……】

【ダブルユズワールドだからね!】

【厳密に言えばユズママはユズじゃないかもだが……もうそれでいいや……】


「そういえばなんだかねぇ、また体が楽になったのよ」

「さっきは羽で飛んでて歩いてなかったからじゃない?」


「そうかもしれないけど……そういえばゆずのは?」

「さぁ……特に生える感じはないけど」


振り返って、肩甲骨あたりを……。


「……手が届かない……」

「柚希も私も、体、硬いものねぇ……」


「あ、胸は大丈夫?」

「ええ、ナイトブラならなんとか」


「や、いつも息苦しいって言ってるから」

「大丈夫よ? なんならこのまま飛べるわ!」


「どこに落っこちるか分からないから駄目だよお母さん」

「けちー」


「念のために吸入器は持って歩いてね」

「酸素ボンベって使うと指が冷たくなるのよー」


【悲報・ツッコミ不在】

【ボケとボケのループって怖くね?】

【話題が……話題があさっての方向にすっ飛んでいく……】

【頭を空っぽにしないとおかしくなりそう】


【意識しないと持ってかれるぞ、気をつけろ】

【もうだめだ……】

【もうおしまいだ……】

【草】


【ここだけ別次元よね】

【まぁ物理的に別次元ですし?】

【そうじゃない……そうじゃないのに……】

【世界の99%以上の雰囲気との対極よ……】


【お願い……教官さん、理央様、速く攻略して……ユズちゃんたちを止めて、ユズワールドの汚染を世界に拡散させないで……】

【理央様たちが唯一の希望だな!】

「男の娘をもっと見たい」「女装が大好物」「みんなに姫扱いされる柚希くんを早く」「おもしろい」「続きが読みたい」「応援したい」と思ってくださった方は、ぜひ最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に&まだの方はブックマーク登録で最新話の通知をオンにしていただけますと励みになります。応援コメントやフォローも嬉しいです。

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[一言] もはやSCPだな。間違いなくKeterクラスだ。
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