表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。  作者: あずももも
6章 庭のダンジョンと衝撃

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

166/486

166話 庭で楽しそうなみんな

「そういうわけですから、特ににんじんさんとかきゅうりさんとか……あ、ナスまでありますね。 それは柚希先輩が抜いてください! いいですね、抜いてくださいね! 優しく!」


「よく分からないけど分かった……」


あいかわらずに変なテンションで変な言いまわしをしている理央ちゃん。


この子、普通に男子とも話が合うからなぁ……。


【理央様、お前……】

【ナチュラルにセクハラしてる】

【なるほど、いつもこうなのか……】

【ユズちゃんの無知を利用して……】


「? ひなたたちはダメなの?」


「柚希さんのお庭のですし、それが良いみたいです。 私たちはじゃがいもさんとか、もっと別のにしましょう」


【おっと、ここにも無知っ子が】

【いいね】

【きょとんとしてるのがたまらない】

【分かる】


【あやちゃんも分かってないっぽい?】

【特に恥ずかしがってないみたいだし】

【今どきの大学生でそれぇ!?】

【ガタッ】

【やはり百合……ユニコーンが好む百合がここに……!】


【あ、優ちゃん?だっけ?は顔赤くしてる】

【それはそれで】

【非常によろしい】

【大学生? 高校生?】

【とにかく恥ずかしがるのは素晴らしい】

【素晴らしい】


【草】

【こいつら、本当に……】

【理央様がいけないんだ……最初に言い出したのは理央様なんだ……!】

【まー焚きつけたのは100%理央様ですねぇ】

【理央様! 殿方を煽るのはよくありませんわ!】


理央ちゃんがおかしいのはいつものこと。


特に困ることもないし、よく分かんないノリで勝手に楽しんでるだけだからほっとくのが1番。


だってよく分かんないし、一緒に楽しめないし。


この子がクラスでこういうノリになると、僕はいつもそっと離れて、おとなしめの男子とか女子とかのグループに移動するんだ。


「あ、じゃあひなたバケツとか運ぶね!」

「うん、お願い。 重くない?」

「潜ったおかげで力ついてるから大丈夫!」


【そして……】

【ああ……】

【俺たちのユズちゃんは、とっくに興味をなくして……】

【ただただにんじんさんを両手で優しく……ふぅ……】


【しかもそのにんじんさん、ひなたちゃんがお手伝いして……】

【ロリっ子とロリっ子がきゃっきゃうふふしながら抜いたにんじんさん……】

【これは高値が付きそうだな……!】

【うむ  うむ】





「……いやぁ、まさか本当に勝手に配信が……」


「ごめんなさい優さん、巻き込んじゃって」

「ううん、柚希さんたちのせいじゃないだろうし、柚希さんの機転で妹ってことにしてもらえたから」


ごめんなさい、多分僕のせいです。


なぜかは分からないんだけども、勝手に配信しちゃうんです。

最初のころから、なぜかずっと。


理央ちゃ……光宮さんの指導で言われるままに、みんなで野菜の収穫をして。


カメラ映りとか、引き抜く姿とか引っこ抜いたのをほっぺにくっつけるとか、よく分かんないこだわりを発揮してた彼女。


でもコメント欄はすごい盛り上がりだったから、多分それが正解だったんだろうね。


僕にはさっぱりだけども。


あと、1番盛り上がってたのが……野菜を丁寧に拭うとこだったんだけども……なんでだろうね。


田中君なら分かるかな?


「あとはオークションサイトに出しとくだけなので、先輩は休んでてください!」

「ありがと。 ほんとうに何でもできるねぇ」


コメント欄じゃ、みんなが悪ノリしてにんじん1本30万とかになってたけど……さすがにいざお金を入れるとなったら、そんなにはならないはず。


悪ノリしてる学生だって、先生の前じゃおとなしいもの。

きっとそうだ。


「でも、びっくりしたよ」

「どうしたんですか? 優さん」


汗を拭って、縁側で休んでた彼女が話しかけてくる。


「いや、ね。 こんなに一気に野菜が育つのなんて、初めて見たから」

「? 理央ちゃんが言ってた、ダンジョン化……じゃ」


「ううん、そんなことない。 普通はこの何分の1だよ、多くて。 しかも、こんなに実らないみたいだし。 じゃなければ、もっと量産されて値段も下がるはずだから」

「そうなんですか……」


ぽりぽりぽりぽりって、気が付けば……ヘタの数的には20を超えるにんじんさんを食べてるおまんじゅう。


……これ、お店で食べたら……最低でも20万。

やめよ、考えるの……手が震えてきたし。


「チョコちゃーん! こっち! こっち石ころいっぱいあるよー!」

「これだけ食べても大きくならないのですねぇ」


一方で庭では、チョコを操作して楽しんでるひなたちゃんと、感心してるあやさん。


チョコはチョコで、2人に声をかけられたり運ばれたりするのをとっても喜んでいるらしい。


何となく気持ちが伝わるって便利だね。


「……あの2匹が喜んでくれてるみたいなので、良かったです」


「あー……うん。 今は、それで良いかなぁ」

「?」


「今の緊急事態が収まったら、この家ごと……」とか、「庭の貸し出しだけで月に……」とか、ぶつぶつつぶやいて考えてる優さん。


僕は、空を見上げる。


ほどよい日差しにほどよいあったかさ、みんなが楽しそうにしてる声。


うん。


こういうのも良いなぁ……。


「……あ、そうですね! 購入者特典として、1枚1枚微妙にちがう柚希先輩のチェキ写真を……」


光宮さんも楽しそうだし。


あいかわらず、なに言ってるのかさっぱり分からないけども。

「男の娘をもっと見たい」「女装が大好物」「みんなに姫扱いされる柚希くんを早く」「おもしろい」「続きが読みたい」「応援したい」と思ってくださった方は、ぜひ最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に&まだの方はブックマーク登録で最新話の通知をオンにしていただけますと励みになります。応援コメントやフォローも嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] これダンジョン産としても異常って夜な夜な推定妖精さん達が育ててる可能性が…?
[一言] ガチャは悪い文明!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ