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ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。  作者: あずももも
4章 初心者ダンジョン卒業、中級者ダンジョンへ

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127話 「★2」――僕の、レベル

「それでそれで!? ゆずきちゃんのレベルは!?」


「……確認ですが、配信は、していませんね?」

「はい、みんなカメラ持ってませんし」


【持ってる! ユズちゃんが持ってるよ理央様!】

【ユズちゃんだよ理央様! いつものユズちゃんだよ!!】

【してます! めっちゃ配信してますお姉さん!!】


【草】

【なんか既視感のある展開】

【だって前とおんなじだもん】

【なぁんでユズちゃんだけ毎回こうなのぉ……?】

【だからユズちゃんだからだよ】

【もうそれでいいや……】


【ユズちゃん関係は深く考えても無駄  よく分かるな!】

【ユズちゃんにかかればなんでも天然になるんだもんな!】

【なにしろ魔族をギャグで撃退したんだからな!】

【草】

【インパクトありすぎる実績があるんだよなぁ……】


席を立って、部屋のカギをかちゃって確かめるお姉さん。


なんでだろう……個人情報の保護とかかな。


「……ふぅ……さて、あなたは最初からいろいろありましたね」


くるっと振り向いた教官さんは、今日も薄いお化粧が綺麗な人。


なんだか今日はこの前と違う制服を……ここの人たちみたいに動きやすそうなのを着てて、また新鮮な印象だ。


「ユニコーンをテイムし、レベル1の状態であれだけの攻撃をできて……気になってあなたのアカウントをフォローしてみれば、ハプニングばかり。 しかも、ユニコーンほどでないにしてもレア過ぎるシルバースライムまでテイムされたとか」


「あ、はい、僕のこと見てたんですか?」

「ええ、最初にお世話しましたから」


とんっ。


僕の前に立つお姉さん。

あやさんよりもちょっと背の高いスレンダー系の美人さん。


「心の準備は……まぁどうせ意味ありませんか」

「?」


「あなたのレベルですが」


ふぅ、と息を切る彼女。


こくり、と鳴る僕の喉。


「――――――――★、2となります」


「? ほしに?」


「ほし……星?」

「それで、2……?」

「なんでしょう……」


頭がはてなの僕たち。


【えっ】

【は?】

【ほしって……】

【★の表記!?】


【速報・ユズちゃん、★持ち】

【えぇ……】

【なぁにこれぇ……なぁにこれぇ……】

【確かに、テイムしたモンスターたちがおかしい強さだとは思ってたけど……】

【そこまでぇ……?】


たっぷり10秒以上待ってくれた教官さんは、さらに続ける。


「通常は数字、それも現行のレベル基準では最高で50までが人類の数字となっています。 それを超えている、★の表記があるだけで、あなたは……人類最強、いえ超越。 その一角になっています」


【あの……ユズちゃん、人間だよね……?】

【このちょうちょ具合を見てもそれ言える?】

【もうだめだ……】

【草】

【いっそのこと妖精とかの方が似合うよね】

【天然の妖精……完璧だな!】


【もしかして:この前の50超えの測定、間違いじゃなかった】

【あっ】

【そういや……】

【みたいねぇ……】

【ってことは、そこからがっつり上がったってことで……】


【これ、ユズちゃん単独……なんだよね?】

【話の流れ的にな……】

【なぁにこれぇ……なぁにこれぇ……】

【ま、まぁ、魔族を精神攻撃して倒したんだ、それくらいのレベルは……】


【ギャグ空間を展開したわけじゃ……なかった……?】

【もしかしてあの尊死も、割とガチで何らかの固有能力で……?】

【レベルかそれだけ高ければ、魔族にも通用する……?】

【悲報・ギャグじゃなかった】

【朗報・魔族、マジで消滅してた】


【速報・ユズちゃんが人類最強】

【信じられない】

【ああ……】

【このちょうちょがまさかなぁ……】

【ほ、ほら、マンガとかでも不思議系が実は強いとか言う……】


【もしかして:強すぎてちょうちょだった】

【草】

【ああ、精神に影響するレベルで……】

【強すぎる何かのせいで、こんなに残念に……】

【いや、ユズちゃんの素だろ】

【だろうな】


【じゃなきゃ理央様があんなに理央様してないもんな!】

【草】

【魔族疑惑の理央様……】

【ま、まあ、ユズちゃんが居る限りは人類の味方だから……】


【理央様が魔族前提で草】

【だから星持ちなのはユズちゃんだって言ってんだろ!!】

【だって理央様だし……】

【ユズちゃんより強そうな理央様……】


人類、最強。


僕が、すごいレベル。


「……あ、確かレベル測定っておまんじゅうたちも」

「これは含まないで測定できる装置です」

「あぅ」


ちょっと現実逃避してみたかったけども、先回りされてばっさり。


「……でも、よかった。 これ、もっとレベルが高いと砕け散るそうなので」


「……そうなのですか?」

「ええ。 こう、ぱりんっと」


僕たちのことを気遣ってか、ぱりんって大げさに演技して見せてくれるお姉さん。


【それって……】

【ああ……】

【あの、人類を飛び越した存在の……】

【1年前に顕界してた女神のことだろうなぁ】

【魔王を撃退してくれた女神……ユズちゃんは、その存在に俺たちよりも近い存在……】


「そういう前例があったので、いざとなったら……と思っていましたけど、こちらは杞憂でしたね。 良かったです、あなたがまだ、人類の範囲内で強くて。 もし、これで測れなかったらと思いますと……」


よく分からない言い回しで、明らかにほっとした様子のお姉さん。


「だって……予測通りなら、★は50いくつ。 すなわち、今の柚希さんは『ほんの』レベル100と少し――ええ、まだぎりぎり私たちから離れていませんから」


レベル……100。


ひゃく。


……僕が、そんなに?

やっぱり何かの間違いじゃなくて?

「男の娘をもっと見たい」「女装が大好物」「みんなに姫扱いされる柚希くんを早く」「おもしろい」「続きが読みたい」「応援したい」と思ってくださった方は、ぜひ最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に&まだの方はブックマーク登録で最新話の通知をオンにしていただけますと励みになります。応援コメントやフォローも嬉しいです。

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