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利津の苦悶


 昼休みの屋上。まだ夏の日差しがかんかんと照り付ける九月中旬。今日こんにちは、地球温暖化の影響で、九月下旬まで夏の暑さが続くようになり、オゾン層の破壊で紫外線の影響も計り知れない。

 今日の最高気温は、35度を優に超え、あるふぁるとから反射する日差しは、身を焦がすように、痛く、鋭く突き刺さる。

 屋上ともなれば、身を覆うほどの影などできるはずもなく、ただ直射日光に焼かれるだけである。


「――なぁ、利津。どういう、ことなんだ?いったい何があった?」


「……」


 沈黙する利津。

 茜は、利津がほかの女子と歩いてた、という。ただそれだけのこと。別にそれくらい、普通にあることだ。問題は、その理由を利津が隠しているということだ。やましいことがないのであれば普通に話すことぐらいできるだろう。なのに、利津は何も言わない。


「利津、答えてくれよ。何が、あったのか」


「……」


 またしても、沈黙する利津。


「利津、答えてくれないと、俺だって利津の味方になれない。だから、な?」


「っ…」


 息をのむ。何かを、決断しようとするように。


「もしかして、相手側に何かあるのか?」


「っ…!」


 ……そうらしい。わかりやすいな、こいつ。


「それは、俺にも話すことができないことなのか?」


「……」


 また沈黙。

 ……なんだこの差は!


「……なぁ、利津。俺、信じてるからな。お前が、そんな浮気とはするような奴じゃないって。茜を差し置いて、そんなことするわけないって。お前、茜のこと、大好きだもんな。茜とののろけ話を、何回聞かされたと思ってるんだ。…利津、俺、待ってるから。ちゃんと理由、聞かせてくれよ。それまで、待ってるから。」


 今、利津に問い詰めても、よくない方向に行くと思った。だから、俺は猶予を与える。利津が、しっかり説明してくれる猶予を。利津が、しっかり解決してくれる猶予を。利津と茜が、今まで通り、いや今まで以上に仲良くなる猶予を。

 そうしないと、多分俺の身が持たないだろうから。

 利津が、ちゃんとやってくれることを願って、俺は屋上を後にした。

更新が随分尾をくなって申し訳ありません!


そしてすっっっごく短くてすみません!


…見てくれている人は少ないと思いますが。

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