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糸井久信(イトリン)  ~絶望老人が異世界転生をしたら、外伝~  作者: 賭博士郎C賢厳
*イトリンの章
9/64

*試食タイム③ 09

  ●【No.009】●



 試食タイムもいよいよ佳境。

 更なる味の調整・改良が求められる重要な作業である。



 さぁーて、果たして味のほどはどうかなぁ~?

 俺の作ったチャーハンの味は美味しいのか、まずいのか、普通なのか、一体どっちなんだよぉ!!



 レンゲから(すく)われたチャーハンがどんどん口の中に運ばれていく。

 むむっ、あれほどの勢いで俺の作ったチャーハンを食べるとは……余程美味しいのか、いや、まずければ……まずあれほどの勢いで食べたりしないはずだ。


 ここでヴァグドーさんたちが、どんどんチャーハンを食べていき、やがて全部食べ終わる勢いである。


「イトリンよ、このチャーハンもなかなかうまいではないか。 ふむ、コイツも(しょく)が進むわ。」

「はい、このチャーハンもなかなか美味しいですよね。」

「は~い、ラーメンと全く同じように美味しいですわねぇ~♪」


「はい、ありがとうございます。」


 俺の作ったチャーハンも余程美味しかったのか、彼らも少し興奮気味に食べている。

 みんなが美味しそうに食べてるのを見て、俺はとても満足している。





 ヴァグドーさんたち全員があっという間に、チャーハンを全部残さず食べてくれたようだ。

 チャーハンも好評であり、俺も「良かった」とそっと胸を撫で下ろした。





 やがてヴァグドーさんや勇者アドーレさんたちだけでなく、カグツチさんやエクリバさんたちもが、俺の作ったチャーハンをすっかり食べ終えていた。


「いやぁ、このお米を焼いた料理もなかなか美味しかったわね。 みんな」

「ええ、これはやみつきになるかも♪」

「はい、この中華料理……なかなか侮りがたい味ですよね。」


 俺の作ったチャーハンを食べ終えたカグツチさんやエクリバさんたちも、とても満足そうに感想を()べている。





 カグツチさんやエクリバさんたちがチャーハンを食べ終えた頃には、ヴァグドーさんや勇者アドーレさんたちが、既に最後の料理・ギョウザを食べ始めていた。

 ちなみにギョウザのタレも、既に俺が作っておいてある。 絶妙なバランスで作ったタレである。


 まずはヴァグドーさんがタレをつけたギョウザを一口食べた。


「おお、なんと……このギョウザもなかなかうまいではないかっ!!」


 このギョウザに関しては、食事の停止もせず、顔色の変化もなかった。 ここで何が正しいのか、基準がよく解らなくなった。

 でも全部美味しいと言ってくれている。


「はい、()()()()()()()()()()美味しいですね。」


 この勇者アドーレさんの感想を聞いて、俺はピーンときたぞ。 そうなのか、()()()()()美味しいのかっ!!


「ええ、ホント美味しいわねぇ~♪ このギョウザも()()()……イケるわねぇ~♪」


 やっぱり大魔女シャニルさんも同じ感想である。

 おそらく、ラーメン・チャーハン・ギョウザ共に()()()美味しい()()であろう。



 続けてカグツチさんたちも未知の食べ物・ギョウザを食べている。 このギョウザも予め食べ方を教えており、なおかつ、先に食べたヴァグドーさんたちを見ながら食べている。


「おお、この料理もとても美味しい!」

「はい、まだ少し熱いですけど、外がカリッとしてて、中がとてもジューシーですよね。」

「ふーん、中華料理ねぇ~ ダーリンたちがいた世界は、とても美味しいモノが食べられたのねぇ~」


 うんうん、やっぱりここの世界の住人には、かなり好評で高評価を得ている。


 結局、ギョウザまでも全員完食している。


 ここで試食タイムが終了して、ラーメン・チャーハン・ギョウザの "美味(システム)データ" が採取できた。

 ここからさらに味の改良をしていくつもりだ。



  ●【No.009】●



 ここでいよいよストック切れです。

 あとは不定期で投稿・更新します。

 それでは宜しくお願いします。

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