*試食タイム② 08
●【No.008】●
まずはラーメン勝負だ!
ヴァグドーさんたちとのラーメン勝負で勝利するぞ!
むむっ、ヴァグドーさんの反応がおかしい……?
ヴァグドーさんが俺の作ったラーメンの麺をすすって食べたあとで、全く微動だにしてないぞ……?
―――やっぱり、まずかったか……?
「うっ、うまい!!」
ヴァグドーさんがとても感激している。
さらにヴァグドーさんがラーメンの麺をすすって食べ続けて、スープもどんどん飲んでいく。
ズルズルズル―――ゴクゴクゴク
ヴァグドーさんは全く止められないようで、あっという間にラーメンを食べ終わる勢いである。
「うまい、うまいではないか! イトリン、お前さんやるのう!」
「あっ、はい……どうもありがとうございます。」
いつの間にか、ヴァグドーさんのラーメン用丼が空になってた。 もう既に食べ終わってたようで、心なしか、ヴァグドーさんは少し興奮気味だ。
続けて勇者アドーレさんもラーメンを食べていて、とても美味しそうにしている。
麺をすすってスープを飲んで、ラーメンを食べ終えた頃には、とても満足そうにしている。
「なるほど、これは確かに美味しいですよね。」
おぉ……そうか、それは良かった。 なかなかの高評価である。
今度は大魔女シャニルさんがラーメンを食べており、彼女はなかなか色っぽい食べ方をしていて、俺はついつい見とれていた。
「久しぶりに食べたけど、本当に美味しかったわねぇ~~♪ もう何年ぶりに食べたかしらねぇ~~♪」
へぇ~~ そんなに食べていなかったのか? それなら俺がここに来て良かった……ってところかなぁ?
その後もラーメンを食べたヴァグドーさんの仲間からは、「うまい!」「美味しい!」などの高評価をもらったので、取り敢えずはラーメンについては、合格点である。
このラーメンは、日本からの『異世界転生者』も、もとからこの世界に居る者も、なかなか良い感じで、全員完食してくれた。
「うん、うまかった!」
「いやぁ、ご馳走さまでした。 とても美味しかったです。」
「はい、まさかこんな料理があったとは、ヴァグドーさんたちがいた世界もなかなか侮れませんよね。」
特にここの世界の住人のカグツチさんたちから、とても良い感想を頂いてる。
次にチャーハンを試食してもらうけど、皆さん、余程お腹がすいているのか、もう食べ始めている人もいるようだ。
ヴァグドーさんや勇者アドーレさんや大魔女シャニルさんたちが、一斉に食べ始めている。
ラーメンの時でもそうなのだが、予め全員に料理の食べ方は教えてある。
皆さんはその通りに食べてくれているようで、スープもかなり熱いので、少し冷ましてから飲むように、注意・説明してるから大丈夫なはずだ。
皆さん早速、一口だけ食べて、すぐに停止した。
「―――むっ!!?」
「―――うっ!!?」
ここでまたしても、ヴァグドーさんたちの顔色が変化した。
……あれれ……このパターンは……まさか……??
●【No.008】●
どうやら第1ラウンド・ラーメン勝負では、無事に勝利できたなぁ?
続いて次はチャーハンの番である。