*ギョウザ作り 06
●【No.006】●
今度はギョウザ作り。
これもテキトーレシピである。
さあ、俺のオリジナルチャーハンの完成だ。
では早速、試食する。
レンゲでチャーハンを掬い上げて口に運んでいく。
パクリ
「うん、まずまずだな。 食えなくはない」
さらにもう一口食べてみる。
パクリ
「うん、こんなもんかな。なかなか良い味だと思う。」
まあまあ……こんな感じの味かなぁ。 これならなんとかなるよな……多少熱いけど……。
まぁ……あまり味の精度は求めない。 何故なら、ここは『異世界』だからだ……とにかく美味しく食べられれば、特に何も問題ないはず。
あとは味の微調整をして、なるべくしつこくなくあっさりとした味にすれば、俺のオリジナルチャーハンの完成である。 まぁ……チャーハンに関しては、そんなに時間はかからない。 約五時間で味の微調整が完了する。
最終的に味見・試食するも、美味しく出来たと思われ、ひとまずチャーハンはこれで終了する。
さて、今度はいよいよギョウザの番である。
勿論、ギョウザもある程度は作れる。 当然、味は別にしても、取り敢えず、よりよく作れるようにしておく。
まずは下記のアイテムを『アイテム収納ボックス』から用意する。
フライパン EP130×1
料理用の透明手袋 EP40×1
ギョウザの皮 EP10×5
ニラ EP20×1
レタス EP20×1
豚の挽肉 EP20×1
すりおろししょうが EP10×1
すりおろしにんにく EP10×1
みりん EP20×1
料理用の酒 EP20×1
酢 EP20×1
ラー油 EP20×1
ゴマ油 EP20×1
ギョウザ用の皿 EP30×12
ギョウザ用の小皿 EP30×12
水 EP20×6
サラダ油 EP30×1
(上記合計:1270EP)
などなど……
その他にもギョウザ作りに必要なアイテムを『アイテム収納ボックス』からどんどん叩き落としていく。
ここで食材・調味料・調理器具などが全部揃ったら、料理スタートである。
既にギョウザの皮はアイテムとして出来上がっている。 なので、そのまま使用する。
まずはよく洗ったレタス・ニラ・豚の挽肉を包丁でみじん切りにしていき、それらをボールの中に移していく。 さらにボールの中に、「料理用の酒」・「みりん」・「ゴマ油」・「塩コショウ」・「すりおろしにんにく」・「すりおろししょうが」を少量入れていき、料理用の透明手袋をした両手で揉んでかき混ぜていく。
よく揉んでかき混ぜていき、だいぶ水分が取れたら数分間乾燥・放置させて、きっちり水分を抜いていく。
次にかき混ぜた具をギョウザの皮の中央にのせて、皮の周り外側に水をつけて、皮をふたつ折りにして、外側同士をはり合わせて包んでいく。
この包み方を上手く綺麗にするには、かなりの技術と経験が必要である。
今度はガスコンロの上にフライパンをのせて、サラダ油を少量入れて、中火で過熱していき、形の出来たギョウザをフライパンの中に投入、しばらくギョウザを過熱してから、そこにお湯をフライパンの中に入れて、また強火で過熱する。
焼き上がったらギョウザ用の皿の上に、ギョウザをのせて飾り付け、ギョウザ用の小皿の上に醤油・酢・ラー油を混ぜたタレを作り、俺のオリジナルギョウザの完成である。
―――と言っても、どこをどう見ても普通で平凡なギョウザである。
今回の俺が作ったオリジナルギョウザには、キラキラと光り輝かなかった?
―――失敗かな?
●【No.006】●
これであらかた料理の下準備と試験的な調理は完了したことになる。