*ラーメン作り 04
●【No.004】●
正直、美味しいラーメンがどういうモノか、よく解らない?
俺が小屋の中に入っていき、奥の方にあるキッチンだと思われる場所で、すぐ料理の準備をする。
まず下記のアイテムを『アイテム収納ボックス』から用意する。
寸胴鍋 EP50×2
中華鍋 EP50×2
ガスコンロ EP60×2
包丁 EP60×2
まな板 EP50×2
調理用の長い箸 EP10×2
ラーメン専用丼 EP30×12
割り箸 EP10×12
水 EP20×10
塩 EP30×12
コショウ EP30×12
醤油 EP30×7
長ネギ EP20×3
麺 EP60×7
卵 EP20×3
ワカメ EP10×5
昆布 EP10×5
白菜 EP20×1
海苔 EP10×12
(上記合計:2950EP)
などなど……
他にもラーメン作りに必要なアイテムを『アイテム収納ボックス』からどんどん叩き落としていく。
俺がラーメン作りに必要な食材・調味料・調理器具などを、全部揃えると早速ラーメン作りを開始する。
まずはひとつ目の寸胴鍋の中に水・豚骨・ワカメ・半分に分けた白菜を入れて、次のふたつ目の寸胴鍋の中に水・鶏ガラ・昆布・半分に分けた白菜を入れて、ガスコンロの上に置いて加熱する。
アクを取りながらグツグツと煮込み、途中で少しだけ味見する。
「う~~~ん……」
なんだか俺の思い描いていた味と少し違うような……?
そのあとも色々と微妙な調節をして、ようやく良い感じの味になってきた。
そして、ひとつ目の寸胴鍋の中に水・豚骨・ワカメ・半分に分けた白菜を入れた「汁1」と、ふたつ目の寸胴鍋の中に水・鶏ガラ・昆布・半分に分けた白菜を入れた「汁2」を、それぞれ別々の容器に入れて、「汁1」と「汁2」の微妙な組み合わせ調節により、基本スープを完成させていく。
「う~~~ん、まあまあかな?」
ある程度の基本となるスープが出来上がると、続いて「ダシ」を作るんだけど、ここでは醤油を基本で作っていく。
そこで色々な調味料と塩麹と醤油を組み合わせ、それっぽい醤油味のダシにしていく。 この俺が今まで地球の日本のラーメン屋で食ってきた約三千杯もの味の……いや、舌のデータにより独自・オリジナルの味を作っていく。
「う~~~ん、まあまあこんな感じかなぁ~~?」
さて、それでは醤油味のダシと基本となるスープを特別な量で混ぜていく。
「……できた……」
これで俺のラーメンのスープの完成である。
まずは味見する。
「うん、普通にうまい……これならなんとかいけそうだな。」
味としては、『これは凄くうまいぞ!!』と言うモノではなく、ただ普通に美味しく、さしずめインスタントで作ったラーメンくらいの味である。
だがしかし、ここは『異世界』……そこまで味を追求していく必要はなく、美味しく食べられれば、それで良いのだ。
次に麺だけど、ここでは純粋に普通に麺のアイテムを使用する。 コシのある細麺で歯応えも十分あって、なかなかうまいぞ……この麺。
「よし、これで俺のオリジナルラーメンの完成だ」
早速、ラーメン丼に醤油味のスープを入れて、細麺を入れて、半熟卵を半分にしたヤツを入れて、豚肉チャーシューを2枚と海苔を2枚入れて、メンマと刻んだネギを少量入れたら、俺のラーメンの完成である。
見た目は何の変哲もない何処にでもありそうな、普通の醤油味のラーメンだけど、なんだかとてもキラキラ輝いて見える。
●【No.004】●
まずはラーメンの作成から開始される。
この異世界では、恐らくラーメンと言う食べ物は初めてだろう。