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糸井久信(イトリン)  ~絶望老人が異世界転生をしたら、外伝~  作者: 賭博士郎C賢厳
*大魔王イザベリュータの章
34/64

*今夜はぐっすり眠れ OH



 ここは地下にあるお屋敷の中の豪華な部屋である。


 この孤島の密林(ジャングル)に迷い込み、一軒の小屋を見つけた時から、あっという間に、こんな豪華な部屋まで辿り着いた男女四人組の若者。



 男女四人一部屋で割り当てられたけど、それでも凄く広い部屋である。 男性陣はほとんど問題ないけど、女性陣でも色々差し引いても男性陣と一緒に居たい程、()()は不気味で薄気味悪い場所である。


「さぁて、シャワーでも浴びようかな?」

「ええ、そうね。 あなたたちはどうする?

 一緒に浴びる?」

「俺たちは後でいい」

「それに誰かが見張ってないと、さすがにヤバイだろう?」

「あっそ、じゃあお先に」

「あとはヨロシクね」


 そう言うと女性二人がシャワールームへ行って、男性二人がソファーに座って、彼女たちが出てくるのをずっと待った。





 その間は何も起こらない。


 普通こういう時って、ホラーの時は、ソファーに座る男性側に何かあったり、シャワーを浴びてる女性側に何かあったり、するけど、特に何もイベントは起こらず、時間だけが過ぎていく。


「「………」」


 またこの男性二人は、せっかく女性二人が全裸でシャワーを浴びてるはずなのに、本当に律儀にソファーに座って待っていて、一切覗こうとはしない。


 本当に何も起こらない不思議な時間だった。





「お待たせぇ~♪」

「待ったぁ~?」

「いや、俺たちは大丈夫だ」

「じゃあ、次は俺たちの番だな」


 やがて女性二人がシャワールームから出てきて、もう既に寝間着(パジャマ)に着替えていて、今度は男性二人がシャワールームへ行って、シャワーを浴びる。


「それでねぇ―――」

「え~、そうなの?」

「それでそれで―――」

「うんうん、え~」


 それと女性二人がソファーに座って、普通にお喋りしており、まるで自宅に居る感じで寛いでいる。





 特に何も起こらない。


 この後も時間が過ぎていくけど、ホラーもサスペンスもイベントも何も起こらない。





 そこに男性二人もシャワールームから出てきて、もう既に寝間着(パジャマ)に着替えている。


「待たせたな二人共」

「じゃあもう寝るか?」

「ええ、そうね」

「もう寝ましょう。 なんだか疲れたわ」

「よし、おやすみ」

「ああ、おやすみ」

「「おやすみぃ~♪」」


 そこで大きな白いベッドの右側に、男性Aと女性Dが一緒に寝て、大きな白いベッドの左側に、男性Bと女性Cが一緒に寝て、ひとつのベッドに男女四人が同時に寝る。


「グーグー」

「ZZZ」

「スヤスヤ」

「スースー」


 よほど疲れているのか、すぐ四人同時に、ぐっすり眠る。


 結局、本当に何も起こらない不思議な時間だった。






 また別の部屋では、メイドのエクリシアとケイルデムとバーチェスの三人が椅子に座って、なにやら話し合っている。


「大魔王イザベリュータ様はもうおやすみか?」

「はい、もうおやすみです」

()()()()()()の様子は?」

「はい、もうおやすみです」

「では、男女四人組の若者の方は?」

「はい、もうおやすみです」

「そお、これでこの屋敷に居る者は、私たちを除いて全員寝たということかしら?」

「はい、そうだと思います。」

「ふーう、これで一息つけそうね」

「「はい」」


 ここでメイド三人がお茶を飲んで、ゆっくり休憩している。



 ここに居るメイドたちの仕事も大変そうだ。



ご苦労が絶えないメイドたち。

お疲れ様です。

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