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糸井久信(イトリン)  ~絶望老人が異世界転生をしたら、外伝~  作者: 賭博士郎C賢厳
*イトリンの章
3/64

*『アイテム収納ボックス』 03

  ●【No.003】●



 ここで『アイテム収納ボックス』が登場する。



 俺は立ち上がり、その小屋のところまで歩いていくと、ヴァグドーさんが話しかけてきた。


「起きたか?」

「どうもはじめまして、イトリンさん」


 ヴァグドーさんの隣にいる黄金の鎧を着ているイケメンの男性が、ヴァグドーさんに続いて俺に話しかけてきた。

 彼の名前は勇者アドーレと言う。 あの有名な勇者アドーレだそうで、もう既に俺は勇者様とも対面してることになる。


「ありがとうございます。 ヴァグドーさん」

「ふむ、とりあえず当面は、この小屋でラーメン作りを頑張ってくれ。 イトリンよ」

「あっ、やっぱり俺がラーメン作るの知ってたんですね? ヴァグドーさん」

「ふむ、お前さんのことは、()()()()から聞いておる。 しかし、いよいよラーメンが作れる者が、ワシらのところに来てくれるとは、久しぶりの中華料理じゃのう。」


 そうか、久しぶりなのか。

 確かに異世界に中華料理はないよな?

 でもラーメンは日本料理では……??


「まず食材や調味料や調理器具の調達をしたいのですけど、()()()()からは『アイテム収納ボックス』としか聞いていないんですよね? ……どうしたらいいんでしょうか?」

「おう、それならお前さんが見えてる視界の右下端に、小さな黒い(まる)いボタンみたいのが見えるじゃろ? それを目で押すそうじゃよ。」


 ―――えっ!? あっ、あったぞ! 確かに俺の視界の右下端に小さな「●」ボタンがあるぞ! これを目で押すんだな?


 ポチッとな。


 おおっ、何かの一覧が目の前に見えたぞ。


 一番上にある「虫眼鏡マーク」は「検索」なのか?


 その下には、お米がEP20、卵がEP20、長ネギがEP20、お水がEP20、お塩がEP30、コショウがEP30―――などと、他にも色々な食材や調味料や飲料水や調理器具などがあるぞ!

 このEPとは、あの地球の護り神〈アクナディオス〉たちが言ってたエネルギーポイントのことなのか?

 だがしかし、一番下にあるEPは…今はゼロ…か。 ……やっぱりモンスターを倒さなければいけないな。


「くっ、モンスターを倒して、EPを稼がないと駄目だな。」


 俺が小声の一人言でそう言ってると、横からヴァグドーさんたちが―――


「その心配は必要ないわ。 ワシのEPを使うとよいぞ。 全部くれてやろう。」

「ボクのも使ってください。」

「私のも全部あげるぅ~~♪」


「よろしいのですか? 皆さん」

「はい、使ってやってください。」

「ふむ、構わん。 持っておっても使い道がないし、ワシもそろそろ美味しいラーメンが()いたいしのう。」

「美味しいラーメン、お願いね♪」

「はい、どうもありがとうございます!」


 するとヴァグドーと勇者アドーレと大魔女シャニルの三人から、合計EP28470が俺のところに獲得・譲渡された。


 す、凄い! これなら何も問題がないぞ!


「すみません。 では、あの小屋を使わせてもらいます。」

「ふむ、頑張れよ」

「はい!」


 そこで俺はラーメン作りの為に、あの小屋の中に入っていった。



  ●【No.003】●



 でもEP (エネルギー・ポイント) が28470EPとは、なかなか凄いことだよなぁ。

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