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糸井久信(イトリン)  ~絶望老人が異世界転生をしたら、外伝~  作者: 賭博士郎C賢厳
*イトリンの章
17/64

*王宮まで行き、国王に会いに行く 17

  ●【No.017】●





「ふむ、それでお前さんはどうするつもりなのじゃ? イトリンよ」


 ここでヴァグドーさんが、俺にも意見を求めてきた。


「はい、俺も一緒に行きます! ヴァグドーさん」


 当然だけど、俺も一緒についていく。

 こんな所に、一人だけ残されても、一体どうやって生きていけ、と言うんだ。

 モンスターや盗賊などに襲われて、あっさりとあっという間に、終わってしまうぞ!

 それに大魔王イザベリュータってのが、一体どういうヤツなのか、少しだけ興味がある。

 何よりも、俺とヴァグドーさんが離ればなれになったら、ヴァグドーさんはもうラーメンが食べられなくなるぞ。


 まぁ、どうせ大魔王を倒すのは、ヴァグドーさんたちだし、俺は少し離れた安全な場所で、ラーメンでも作ってればいいのさ。




 そんで俺も一緒についていく(むね)を、ヴァグドーさんに伝えると、


「おお、そうかそうか、わかったのじゃ。 ならば、ワシらと一緒に行くのじゃ。」


 とヴァグドーさんが納得した様子で返事をした。




 これで話はまとまった。

 ヴァグドーさんと、その仲間の皆さんで、大魔王イザベリュータを討伐(お顔を見に行く)しに行くことになった。


 ヴァグドーさんが大魔王を討伐しに行く行為は、おそらく、絶望老人が異世界転生をしてから、シリーズを通して初の行為となるだろう。

 もはや、ラスボスが悪魔神という設定上、中ボスくらいの大魔王を退治する行為は、いつの間にか、しなくなってしまった。

 しかし、今回は人間に悪さをする大魔王イザベリュータ! ここはヴァグドーさんの正義の鉄槌が炸裂するのか?


 まぁ、それはともかくとして、


 俺とヴァグドーたち一行が旅支度・旅行準備を終えると、施錠済みの『秘密基地』を出ていき、別の小屋に待機していた暗殺者の女性と合流した。


 その暗殺者の女性が、俺たちを見るなり、こう言ってきた。


「お待ちしておりました。 その様子だと、国王様からの仕事の依頼を受けてくれる、ということですか?」


「おう、ワシら全員で、その大魔王イザベリュータとやらの討伐に向かうつもりなのじゃ。」

「はい、判りました。 では早速(さっそく)、国王様に謁見をお願いします。」

「ふむ、そうかそうか、わかったのじゃ。 では王宮まで案内してもらおうかのう。」

「はい、判りました。 では早速(さっそく)、馬車にお乗りください。」

「おう、わかったのじゃ」


 なんと小屋がある小道には、いつの間にか、大型で白銀製に白馬が三頭と御者台には御者が座っている、王族専用の馬車が二台も停まっていた。

 この馬車の中も、結構広くなっていて、一台につき、10人は乗れそうな感じである。

 俺やヴァグドーさんや勇者アドーレさんやカグツチさんたちが、続々と二台の馬車に乗っていき、最後の暗殺者の女性が馬車に乗ったところで、その二台の馬車は、ナギアノ王国の中央部にある王都・王宮に向かって出発した。


 こうして、俺やヴァグドーさんたちは、まずナギアノ王国の国王様に会うことになった。



  ●【No.017】●



 当然だけど、イトリンも一緒についていくようだ。

 まぁ、仕方あるまい。

 ここから先、イトリンは一体どうなってしまうのか?

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