*その男の『秘密基地』 15
●【No.015】●
そこでヴァグドーさんは暗殺者の女を、俺のラーメン屋の小屋の中に残して、ヴァグドーさんと俺は森の中に入っていった。
この俺の名前は『イトリン』と言い、異世界転移時の名前であり、地球の日本での名前は『糸井久信』と言う。
その森の一番奥には、木で造られた大型の建物があって、最強無双のヴァグドーさんの『秘密基地』になっている。
この『秘密基地』とは、ヴァグドーさんの仲間の皆さん、及び俺のようなヴァグドーさんに認められた者にしか、立ち入ることができない神聖な場所であり、いわば聖域ともいえる場所である。
ちょっと大袈裟だったかな?
また、その『秘密基地』の周辺には、弱小雑魚モンスターとはいえ、なかなかの数のモンスターたちがいて、『秘密基地』の守りを固めている。
この森に棲みつくモンスターたちは、基本的にヴァグドーさんや勇者アドーレさんたちの圧倒的な力と恐怖に心酔しており、本能的に「戦っては絶対に駄目だ」ということを認識している。
つまり、ヴァグドーさんたちが造った、この『秘密基地』を、この森に棲みつくモンスターたちが守ってる形になっている。
俺とヴァグドーさんが、その『秘密基地』の目の前まで到着すると、早速中に入っていった。
さて、この『秘密基地』の中には、ヴァグドーさんの仲間であるヴァグドーたち一行の皆さんがいる。
まずヴァグドーさんに心酔しており、特に好意を持っている四人娘。
①カグツチさん
②ロンギルスさん
③エクリバさん
④ニーグルンさん
次にヴァグドーさんのことが気に入り、これまでも同行してきた者たち。
⑤魔族のテミラルスさん
⑥勇者アドーレさん
⑦大魔女シャニルさん
続けてニーグルンさんはお姫様なので、従者がいる。
かの有名なアーサンティラル王国の護衛将軍の、
⑧ルドルスさん
また大魔女シャニルさんにも、従者がいる。
それがシャニルさんのお弟子さんの、
⑨アルベルスくん
⑩アルラトスちゃん
あとは二人の仲間がいるけど、現在は不在で、この『秘密基地』には居ないようだ。
このヴァグドーさんを中心といた、多種多様の多国籍の皆さんが、ヴァグドーさんの仲間となっている。
現在は昼食時間であり、ヴァグドーさんと仲間たちは、俺の作ったカレーライスを食べている。
市販のカレーライスだったら、誰でも作れる。
カレーのルーは『アイテム』にあったので、それを使って、あとはニンジンとジャガイモと豚肉のチャーシューを、ある程度の大きさに切って、加熱させたお鍋の中にお水とカレーのルーを入れて、少し煮込んだら、切っておいたニンジンとジャガイモと豚肉のチャーシューを入れて、かき混ぜる。
コトコトと、いい感じに煮込んできたら、予め用意しておいた、既にご飯を置いた白いお皿の上にカレーを乗せれば、完成である。
その味は普通に美味しい程度である。
そこで全員が俺の作ったカレーライスを食べ終わると、早速ヴァグドーさんが口を開いた。
「さて、みんなに相談したいことがあるのじゃが……」
予め相談内容を知ってる俺も含めて、みんなが静かに真剣に、ヴァグドーさんの話を聞いていた。
●【No.015】●
ヴァグドーさんの大魔王退治。
まさか、この時代では、ヴァグドーさんより強い者は、まだ居ないのか?
もし、そうなら、ヴァグドーさんを超える者は、もう現れないかも……?




