*その暗殺者の仕事依頼内容とは? 14
●【No.014】●
な、なんと暗殺者がヴァグドーさんに仕事の依頼……だとぉ!?
な、なんで……暗殺者がヴァグドーさんを頼ってきてるんだぁ!?
こう言っては何だが、暗殺者が他人を頼ったら、おしまいだぞぉ!?
それにしても暗殺者がヴァグドーさんに、一体何の仕事の依頼をしてきたのかな……っ!?
その暗殺者の女が自前の純白の布で、自分の口を静かに拭いている。
その女は正面向いて両目を閉じて、上品に口と口の周りをキレイに拭いている。
一方のヴァグドーさんはいつの間にか、俺の後ろからカウンターを出てきて、その女性の右側にある椅子に座って、静かに腕組みしている。
そして、今度はヴァグドーさんから静かに話し始めていた。
「それで……このワシに一体何をさせるつもりなのじゃな?」
「はい、ヴァグドーさんほどのお方なら、大魔王討伐も容易だと思いますけど、勇者アドーレさんや大魔女シャニルさんたちと協力して、あの "大魔王イザベリュータ" を倒していただきたい、との国王様からの要請がありました。」
「ほーう、大魔王イザベリュータのう」
「えっ、だ…大魔王っ!?」
「はい、残念ながらこの広大な大陸にも大魔王が居るのです。 以前ヴァグドーさんたちがいた大陸にも "大魔王エリュドルス" と言う "ある程度人間に好意的な大魔王" がいたと思いますけど―――」
えっ、ある程度人間に好意的な大魔王……だとっ!?
そんな大魔王が存在するのかっ!?
いや、その討伐に行け……と?
「この大陸にも勇者は沢山おるじゃろう? そいつらはどうしたんじゃ?」
「はい、確かにこの大陸にも勇者は沢山いますけど、残念ながらここの勇者たちは、それほど強力ではありません。 それにこの大陸にいる大魔王イザベリュータは、噂では "絶世の美少女" だと聞いています。」
「…ほう…」
えっ、この大陸にいる大魔王イザベリュータが "絶世の美少女" だとっ!?
ちょっと待て!
今度の大魔王は美少女なのかっ!?
「なるほど、今度の大魔王は絶世の美少女なのか…? それで、その大魔王をワシらが倒すのか…?」
「はい、その通りです。 あの大魔王は外見が凄く可愛いけど、その性格は冷静沈着の残虐非道で手がつけられずに、人間やその他種族などを襲っているそうです。」
「なるほど、その美少女大魔王を倒せるほどの実力と残忍さが必要じゃな。 ならば並みの勇者では、その美少女大魔王を打倒出来ないわけじゃな?」
「はい、その通りです。 それでどうですか? ヴァグドーさん」
「ふむ、そうじゃのう」
ちょっと待て!
まさかこれから、その大魔王を打倒する為に、この場から離れて、旅に出るつもりなのか…?
いや、旅をしながらでもラーメンは作れるけど、素人の俺には戦闘は出来ないぞ。
それでもいいのか?
「少し考える時間が欲しいものじゃな? パーティーはワシ一人だけではないんじゃからのう。 一応、仲間もおるしな」
「そうですか、判りました。 では私もここで少しお待ちしております。」
「おう、そうか」
おぉ、検討する時間はあるようだな。
まぁ、あんなに仲間がいるしな、少しは相談しないといけないよな。
俺がヴァグドーさんでも、こんなことは一人では決められないはずだからな。
あとはヴァグドーさんたちに任せるか。
●【No.014】●
なんとかネタ切れの中でも、この後の続きを書くことができた。
でももうこの後の続きは想定していない。




