*ここで試験的にお店の出店 11
●【No.011】●
イトリン、君はお店を出せるのかっ!?
やぁ、こんにちは!
この俺の名前は『イトリン』・・・前世の名前は『糸井久信』だぞ。 まぁ前世と言っても別にまだ死んだ訳ではない。 まだ辛うじて生き長らえている。
以前は地球の日本にいたんだが、地球に殺害されそうになって異世界に避難……いや、転移してきた者だぞ。
俺の将来の夢は……ラーメン屋のお店を出すこと……中華料理屋のお店を出すことである。
一度は諦めかけたこの夢……異世界にて、再び俺の夢が炎のように燃え上がる。
―――とは言え、実はまだお店を出していない。
今はまだ出店プランの計画作成・検討に入ったばかりである。
―――とは言え、ここで慌ててはいけないぞ。 この焦る気持ちをグッと堪えて、今は我慢しつつじっくりゆっくりやっていくしかないな。
そう、まだまだこれからなのだからな。
だがしかし、あまりのんびりとしていられないな。
なにせ、俺はまだ殺されないとも限らない。 いつ何処で誰がどのように殺しにやって来るのか、よく解らないから、より慎重に行動しないといけないよな。
その後も俺は殺害の恐怖と不安に怯えながら、これから一体どのような自分オリジナルのラーメン屋のお店を出店するかを試案・検討している。
それからしばらく、だいぶ時が過ぎてから―――
俺は森から少し離れた場所にある道の横に小屋を作って貰った。 道に隣接する形で小屋をヴァグドーたち一行に作って貰って、この小屋をラーメン屋の店にするつもりだ。
一般的にこの国で店を出すには、国からの許可が必要なのだが、その辺はヴァグドーさんが済ましているらしい。 彼らはこの国でも凄く顔が利くようで、なんだか知らないうちに申請・手続きが完了したとのことだ。
それから俺がラーメン屋の店として出す小屋のすぐ隣にも大きめの小屋を作り、そこを簡易宿屋としている。
つまり俺のラーメン屋のお店と簡易宿屋を一括して、道に隣接して建てられた。
取り敢えず今回のメニューは―――
●醤油ラーメン
●チャーハン
●ギョウザ
それとサイドメニューには―――
◎白米
◎枝豆 (『アイテム収納ボックス』の食料アイテム)
◎味噌汁 (ワカメと豆腐が入った薄味の味噌汁)
◎卵料理 (目玉焼き・卵焼きなど)
○赤いお酒(『アイテム収納ボックス』の飲料水アイテム)
○白いお酒 (『アイテム収納ボックス』の飲料水アイテム)
○お水 (『アイテム収納ボックス』の飲料水アイテム:無料)
あと裏メニューとしては―――
★橙色のジュース (特殊飲料水アイテム:常連限定お客様のみ)
★黄色いお酒 (特殊飲料水アイテム:常連限定お客様のみ)
―――ってところかな?
当然、最初の頃はお客様なんて来やしない。 森の脇に道がある所なんて、そもそも誰も知らないし来ないだろ? この森の中には弱小モンスターが沢山いるからだ。
だがしかし、ふふふ、それでも来る奴はいる。 それは冒険者だ。 その冒険者たちの間では、この森の中のモンスターはかなり弱小で稼ぎやすいからだ。 また自分の冒険者ランキングを上げる為にも、なかなかの絶好の場所である。
なので冒険者の中でも、ごくたまにこの小屋を見つけることもあり、一体何かと思って中に入ってくる者もいるようだ。
そんな中、今日もある冒険者が俺のラーメン屋のお店にやって来た。
●【No.011】●
なんだ……街でお店を出すわけではないのか……?
しかも小屋をお店にするとは……?
これから一体どうやって、お店を広めていくのか、なかなか楽しみだな。
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