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ある日のこと。

作者: 七瀬





僕は突然! 恋に目覚めたんだ、、、!

今まで、好きになる事も、恋をした事もない僕が、、、!?


まさか!? 女性ひとを好きになるなんて!




僕の好きになった女性ひとは、、、?

春のさくらが咲き乱れている頃、、、。


僕が、1人で街をプラプラと歩いている時に、話しかけてきた

女性なんだ、、、!


・・・急に背後から、、、そっと、僕にこう言った君。


『良ければ、私とデートしてみませんか、、、?』

『えぇ!?』

『あそこに、デートが出来るお店があるんで! 一緒に行っても

らっても、いいですか、、、?』

『・・・僕でいいのかな?』

『もちろん! 貴方がいいな~!』

『・・・じゃ、行くよ!』

『ホント!?』

『あぁ!』



君は、無邪気に少女のように僕に笑って見せてくれたよね、、、?

僕は、そんな君に【恋】をしたんだよ!




僕は、冴えない男で、、、。

名前は『紀ノ川 滝一』38歳で未だに独身だ、、、!



君は、お店まで僕を連れていくと、、、?

書類にサインさせて、契約を結ばせたよね!


『ここにね? 私とデートをするにあたって! 注意事項が書いてあるから

ちゃんと! 目を通しておいてね! 延長は1時間ごとに5000円だよ!

じゃ~これから、楽しいデートのはじまり~はじまり~!』

『・・・そうなの?』

『うん! 何処に行きたい、、、? 私は水族館とかがいいな~!』

『じゃ! 水族館に行こう~!』

『うん! じゃあね? 私は貴方をなんて呼べばいいかな? 私の事は、、、?

結奈でいいよ~』

『じゃ~僕は、“結奈ちゃん”って呼ぶよ! 僕の事は、滝一でいいよ!』

『じゃじゃ~私も、“滝ちゃん”って呼ぶね!』

『・・・ううん。』

『じゃ~行こーう、滝ちゃん!』

『・・・あぁ!』






まるで、、、夢のような時間が過ぎていったんだ、、、!

僕と結奈ちゃんは、恋人同士のように、、、イチャイチャしながら、、、!

水族館に入って! またまた無邪気になる、結奈ちゃんがかわいくて、、、!


何をしてても、結奈ちゃんは“僕の天使”に見えたんだ、、、!


『キャーーー! 次は、何見に行くの、、、滝ちゃん?』

『・・・ううん、そうだな~オットセイを見に行こうか、、、?』

『うん!』



僕の手を引っ張る結奈ちゃん。

無邪気に僕の腕をそっと組んでくる結奈ちゃん。

スキンシップが少しづつ多くなってきている結奈ちゃん。


いつの間にか、、、?

僕の心は、結奈ちゃんに大接近していたんだ、、、!


ドキドキ・わくわくがたまらない、、、!


『ねえねえ~滝ちゃん! 今度は、アシカ見に行かない、、、?』

『いいよ!』

『わーい! わーい! 結奈、嬉しい!!!』



本当に、結奈ちゃんは可愛い。


僕と結奈ちゃんは、二人並んでイルカショーも見て、、、!

その後、、、水族館の中にあったオシャレなお店で、夕食を食べて、、、!



そんな時も、、、結奈ちゃんは、、、?


『これ! 物凄く美味しいよ~滝ちゃん、はい! ア~ん!』

『えぇ!? 今、、、?』

『恥ずかしい?』

『・・・い.いや? 大丈夫だよ!』

『じゃ~はい! ア~ん!』

『滝ちゃん、美味しい?』

『・・・ううん! 僕のも美味しいから、結奈ちゃん、はい!』

『ア~ん! 本当だ! 美味しいねぇ~!』 



こんな事、僕は生まれて初めてで、、、。

ドキドキが止まらなかったんだ、、、!


女の子に、【ア~ん】って、、、? 

照れるけど、嬉しさがこみ上げてくるよね、、、!




こうして、僕と結奈ちゃんとの夢のようなデートの時間が終わったんだ、、、!


『もう少し、結奈ちゃんといたいな~!』

『・・・ごめんね! この後、用事があるの、、、? また、滝ちゃん!

結奈とデートしてくれる、、、?』

『もちろんだよ!』

『じゃ~これ!』

『ううん?』

『名刺だよ! ここの番号にかけて! 結奈を指名してくれれば、またデート

できるよ!』

『じゃ~近いうちに直ぐにでも、この番号にかけるね!』

『うん! じゃ~待ってるね、滝ちゃん!』

『うん。』




そう言うと、、、?

結奈ちゃんは、僕にギュッと抱き着いて、【僕の頬っぺたにチュ】って!



僕は、もう結奈ちゃんにメロメロになってしまったんだ、、、!



この日から、結奈ちゃん以外の女性も見ないし、、、!

僕は、結奈ちゃん一筋になったというのに、、、。




数日後、、、。

僕は、結奈ちゃんの【正体】を見ることとなる、、、!



相変わらず、僕はその日も街をぶらぶらしていると、、、?


僕の目線の遠くの方で、結奈ちゃんらしき女の子と知らない男が

僕の方に向かって歩いてきた。


二人は、仲良さそうにイチャイチャして、女の子はその男の腕を

掴んで、お互いの顔を近づけて話しながら、こっちの方へ。



僕は、結奈ちゃんじゃありませんように、、、って!

心の中で強く思ったのだけど、、、?



僕の方へ近づいてくるのは、、、?

やっぱり、結奈ちゃんと知らない男で、、、!



近くまで来て、結奈ちゃんが僕に気づいて、、、。

僕と結奈ちゃんが、目が合ったから! 僕は咄嗟に結奈ちゃんに

話しかけようとしたら、、、?


完全に、僕を無視して、、、二人は通り過ぎて行ってしまったんだ!




僕はその事を、、、。

数日経って、結奈ちゃんに話したら、、、?


『えぇ!? 私、その日、、、滝ちゃんに会ってないよ~! 私によく似た

女性ひとだったんじゃないの~! 世の中には、自分に似ている人が3人

いるって言うからね、、、!』

『・・・えぇ!? そうだったのかな、、、?』

『そうそう! 滝ちゃんの人違いだよ!』




僕は、結奈ちゃんにそう言われて! そう! 信じ込んでいる、、、!!!




でも、僕の知らないところで、、、。

今日も、結奈ちゃんは他の男とデートをしている、、、!


『ねえねえ、一樹クン? 今から、どこ行こうか?』

『結奈は、、、? どこ行きたいの、、、?』

『遊園地とかいいかな~』

『じゃ! 遊園地だね! 行こうー!』

『うん!』






最後までお読みいただきありがとうございます。

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