ある日のこと。
僕は突然! 恋に目覚めたんだ、、、!
今まで、好きになる事も、恋をした事もない僕が、、、!?
まさか!? 女性を好きになるなんて!
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僕の好きになった女性は、、、?
春のさくらが咲き乱れている頃、、、。
僕が、1人で街をプラプラと歩いている時に、話しかけてきた
女性なんだ、、、!
・・・急に背後から、、、そっと、僕にこう言った君。
『良ければ、私とデートしてみませんか、、、?』
『えぇ!?』
『あそこに、デートが出来るお店があるんで! 一緒に行っても
らっても、いいですか、、、?』
『・・・僕でいいのかな?』
『もちろん! 貴方がいいな~!』
『・・・じゃ、行くよ!』
『ホント!?』
『あぁ!』
君は、無邪気に少女のように僕に笑って見せてくれたよね、、、?
僕は、そんな君に【恋】をしたんだよ!
僕は、冴えない男で、、、。
名前は『紀ノ川 滝一』38歳で未だに独身だ、、、!
▽
君は、お店まで僕を連れていくと、、、?
書類にサインさせて、契約を結ばせたよね!
『ここにね? 私とデートをするにあたって! 注意事項が書いてあるから
ちゃんと! 目を通しておいてね! 延長は1時間ごとに5000円だよ!
じゃ~これから、楽しいデートのはじまり~はじまり~!』
『・・・そうなの?』
『うん! 何処に行きたい、、、? 私は水族館とかがいいな~!』
『じゃ! 水族館に行こう~!』
『うん! じゃあね? 私は貴方をなんて呼べばいいかな? 私の事は、、、?
結奈でいいよ~』
『じゃ~僕は、“結奈ちゃん”って呼ぶよ! 僕の事は、滝一でいいよ!』
『じゃじゃ~私も、“滝ちゃん”って呼ぶね!』
『・・・ううん。』
『じゃ~行こーう、滝ちゃん!』
『・・・あぁ!』
*
まるで、、、夢のような時間が過ぎていったんだ、、、!
僕と結奈ちゃんは、恋人同士のように、、、イチャイチャしながら、、、!
水族館に入って! またまた無邪気になる、結奈ちゃんがかわいくて、、、!
何をしてても、結奈ちゃんは“僕の天使”に見えたんだ、、、!
『キャーーー! 次は、何見に行くの、、、滝ちゃん?』
『・・・ううん、そうだな~オットセイを見に行こうか、、、?』
『うん!』
僕の手を引っ張る結奈ちゃん。
無邪気に僕の腕をそっと組んでくる結奈ちゃん。
スキンシップが少しづつ多くなってきている結奈ちゃん。
いつの間にか、、、?
僕の心は、結奈ちゃんに大接近していたんだ、、、!
ドキドキ・わくわくがたまらない、、、!
『ねえねえ~滝ちゃん! 今度は、アシカ見に行かない、、、?』
『いいよ!』
『わーい! わーい! 結奈、嬉しい!!!』
本当に、結奈ちゃんは可愛い。
僕と結奈ちゃんは、二人並んでイルカショーも見て、、、!
その後、、、水族館の中にあったオシャレなお店で、夕食を食べて、、、!
そんな時も、、、結奈ちゃんは、、、?
『これ! 物凄く美味しいよ~滝ちゃん、はい! ア~ん!』
『えぇ!? 今、、、?』
『恥ずかしい?』
『・・・い.いや? 大丈夫だよ!』
『じゃ~はい! ア~ん!』
『滝ちゃん、美味しい?』
『・・・ううん! 僕のも美味しいから、結奈ちゃん、はい!』
『ア~ん! 本当だ! 美味しいねぇ~!』
こんな事、僕は生まれて初めてで、、、。
ドキドキが止まらなかったんだ、、、!
女の子に、【ア~ん】って、、、?
照れるけど、嬉しさがこみ上げてくるよね、、、!
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こうして、僕と結奈ちゃんとの夢のようなデートの時間が終わったんだ、、、!
『もう少し、結奈ちゃんといたいな~!』
『・・・ごめんね! この後、用事があるの、、、? また、滝ちゃん!
結奈とデートしてくれる、、、?』
『もちろんだよ!』
『じゃ~これ!』
『ううん?』
『名刺だよ! ここの番号にかけて! 結奈を指名してくれれば、またデート
できるよ!』
『じゃ~近いうちに直ぐにでも、この番号にかけるね!』
『うん! じゃ~待ってるね、滝ちゃん!』
『うん。』
そう言うと、、、?
結奈ちゃんは、僕にギュッと抱き着いて、【僕の頬っぺたにチュ】って!
僕は、もう結奈ちゃんにメロメロになってしまったんだ、、、!
この日から、結奈ちゃん以外の女性も見ないし、、、!
僕は、結奈ちゃん一筋になったというのに、、、。
▽
数日後、、、。
僕は、結奈ちゃんの【正体】を見ることとなる、、、!
相変わらず、僕はその日も街をぶらぶらしていると、、、?
僕の目線の遠くの方で、結奈ちゃんらしき女の子と知らない男が
僕の方に向かって歩いてきた。
二人は、仲良さそうにイチャイチャして、女の子はその男の腕を
掴んで、お互いの顔を近づけて話しながら、こっちの方へ。
僕は、結奈ちゃんじゃありませんように、、、って!
心の中で強く思ったのだけど、、、?
僕の方へ近づいてくるのは、、、?
やっぱり、結奈ちゃんと知らない男で、、、!
近くまで来て、結奈ちゃんが僕に気づいて、、、。
僕と結奈ちゃんが、目が合ったから! 僕は咄嗟に結奈ちゃんに
話しかけようとしたら、、、?
完全に、僕を無視して、、、二人は通り過ぎて行ってしまったんだ!
*
僕はその事を、、、。
数日経って、結奈ちゃんに話したら、、、?
『えぇ!? 私、その日、、、滝ちゃんに会ってないよ~! 私によく似た
女性だったんじゃないの~! 世の中には、自分に似ている人が3人
いるって言うからね、、、!』
『・・・えぇ!? そうだったのかな、、、?』
『そうそう! 滝ちゃんの人違いだよ!』
僕は、結奈ちゃんにそう言われて! そう! 信じ込んでいる、、、!!!
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でも、僕の知らないところで、、、。
今日も、結奈ちゃんは他の男とデートをしている、、、!
『ねえねえ、一樹クン? 今から、どこ行こうか?』
『結奈は、、、? どこ行きたいの、、、?』
『遊園地とかいいかな~』
『じゃ! 遊園地だね! 行こうー!』
『うん!』
最後までお読みいただきありがとうございます。