07 転移ゲートの開発
さて、愛様からの指令も届いているな。立体ビジョンで愛様からの開発指示という項目に触れる。
すると、京介様が必要とされている転移ゲートの仕様が出てきた。
1,可搬できるサイズのもの
2.設置し、起動した後は可搬不能にすること。
3,距離は地球上すべての場所にもって行けること。
4,起動には魔力を有するが転移にはごく少量の魔力で済むこと。
5,MP2,000を込めれば異界間転移も可能になるので、それ専用のゲートも作成すること。
6,数は初期ロット100とし、異界間ゲートは30とする。
7,制作方法をマニュアル化しておくこと。
…となっていた。
早速全員で協議に入る。
転移の魔法は京介様の解説の記憶によると、魔力線で結ばれた場所同士を、空間魔法で繋ぎ、転移と唱えた瞬間に相手側に転移するというもの。これを魔道具の助けがなく行うためにはMPが1,000程必要になってくる。
これを使用者の魔力は10程度でおさめ、魔道具の方に魔力を持たせなければ、この魔道具は成立しない。
誰でも使うことができないからだ。
とすると、MPを1,000は溜め込める魔核が必要になる。
ここまでMPをため込める魔核は存在しない。
つまり、まずは『高集積魔核』から開発しないといけない。
まず、無属性の魔核を用意する。
そこに同じく無属性の魔核から魔素を移動していく。
ゴブリンの魔核でMP20程度、これが1回の起動で50個いる計算になる。
カートリッジ式の入れ替えれるようにする魔核がいるかな?
受け手側の魔核にも帰りのためにMP1,000は溜め込めないといけない。
まずは実験だ。
ゴブリンの魔核で大体10倍の200程は込められるようだ。
1,000となるとまだ5倍の大きさの魔核が必要となる。
でもこれだと1回の起動ごとに魔素のチャージが必要になる。
実用的なものとしては10往復程度できる方がいい。
それに魔素も自然にチャージできるように考えないと、追いつかない。
あやかしが直接込めるという手もあるが、それだと人や異界人では追いつかなくなる。
あやかしでも1回の転移分しかチャージできない。
ウルフの魔核でMP30程
ボアの魔核でMP40程
オークの魔核でMP50ほどになる。
あとはワイバーンの魔核で200ほどあった。
オークなら個体数も多い。増えるのも早い。
一方ワイバーンは個体数は少ないし、繁殖率も低い。
これはオークの高集積魔核を2つ、いや、3つ取り付けたゲートを作るのがいいようだ。
一つは予備として2つは常時入れ替えが効くようにカートリッジ式にしよう。
これなら転移の際に魔核カートリッジをもっていけば転移できる。
魔核カートリッジからゲートへの魔素転送も、魔道具が必要になる。
眷属の皆さんの出番かな。
まずは無属性の魔核の大量生産のための浄化の魔法をかけた魔核がいるな。
これはウルフやボアの魔核でも十分だ。
眷属の皆さんに指令を出すことにした。
ウルフ1,000体
ボア800体
オーク2,000体
の、討伐以来を出した。
それぞれの肉は食用になるので、基本は頭部の破壊
それを収納リングで収納して持って帰ってきてもらおう。
どこかで解体作業をしないとな。
解体して魔核の摘出、肉の切り分け、毛皮の加工に分けないといけない。
これだけで倉庫をまる1棟確保した方がいいな。
それぞれの工程ごとに必要かもしれないな。
今後、魔核の確保は必須となる。
流れ出た血の処理も必要だな。
それに内臓などの部位の処分も必要となる。
スライムの捕獲がいるな。
でも魔物を生きたままこっちに連れてくると妖怪になっちゃうから無理だよね。
スライム300匹ほどの捕獲も入れておこうかな。
これって確か京介様が『属性によって違いがあるんじゃないか』とおっしゃってたんだっけ。
その実験もしなきゃいけないよね。
となると、異界に専門の解体工場を作る必要が出てくるよね。
う~ん、作っちゃうか。
輝乃様に異界での魔物解体工場設立のための稟議書を提出した。
出したら即座に受理された。
ちゃんと読んでくれてるよね?
出したらすぐ許可って、どれだけ処理能力が高いんだろう?
それはさておき、一度全員で異界に行こう。