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Out of BLUE  作者: 清水奏弥
4/4

第4話:ウェストディール


「っうわッ!!」


私はディール山脈でリザードマンに襲われた。リザードマンには良い思い出はないんだけどさ。

でも私は強くなった。オセロを守るために。


「こないで!リザードマン!!」


“ホーリボール”


聖なる光が球体になりリザードマンへ飛んでいく!


「もう…もうやられたくないッ!」


”スノウブレス”


輝く氷がティナの口から広がっていく!


 私は本当は戦いなんてしたくない。けれどこの世界に生きる以上は戦わざるを得ないんだ。


リザードマンはずたずたになり地に失せた。


「仕方ないのッ!」


私は幾度とモンスターに襲われつつも、頂上にたどり着いた。


「やっぱり…」


そう油断していた隙に、


「小娘よ、なにをしにここへ来た?」


人型のワイバーンだ。ワイバーンはリザードマンを統するドラゴンだ。


「人を、探しています!」


「そんな嘘が通るとでも思ってるのか?」


「いえ!嘘じゃありません!」


「儂としても子分が殺されるのは、気に入らん。お前もここで朽ちるが良い」


ワイバーンは羽を広げて突風を起こした。


”旋風”


「きゃッ!!」


私は空中に舞い上げられた。


「私は、貴方方を倒しにきた訳じゃないんです!」


そう答えても確かにリザードマンを殺してしまったのは事実だ。


「小娘よ、お前はここで…」


もう終わりだと感じていた。逢えないまま終わる。そんな絶望をした刹那、


「遅くなって悪かったなッ!!」


この声はオセロだ!ただ見た目は獅子のような鋭い眼光そして髪の色は赤になっていた。

最も変化している点、それは彼が魔法を使っている。炎を纏いそれを自由自在に操っている。


「オセロッ!!!」


私は彼との再会がこんな形で現れるとは思いもしなかった。


「さぁーて、ワイバーンさんよぉ、ティナに手を出しやがったな?容赦しねーぞ?」


”獅子の流星”


オセロはティナを片手で抱え、ワイバーンに向かっていくつもの真っ赤な炎の球を打ち込んだ。


「ふっ、こんなんじゃ終わらせねーぞ!!」


真っ黒になったワイバーンに向かって再び”獅子の流星”を放つ。


そしてワイバーンの後ろに回り、


「とどめだ!!」


”ミーティア”


オセロはティナを下ろして紅い光に包まれ、ワイバーンを貫通した。


「こんなものかっ!」


「おのれっ…覚えてろ…」


灼熱の獅子によりボロボロとなったワイバーンは、リザードマンたちに運ばれて、姿をくらました。






 「姿を見せることが出来なくてわるかった!」


灼熱の獅子は、銀髪の少年へと変化した。


「……」 

彼女の眼には涙が溢れており、俺はこの瞬間また罪悪感が生まれた。


半年前、あのワームたちに襲われた時、俺はあいつらに抵抗したが全く歯が立たなかった。

しかし、そこにあの謎の青年が姿を現した。その青年は、俺の目の前に立ち、空間に穴をあけ、そこから光り輝いた剣を取り出して、ワームの群れを一撃で焼き払った。

その後、俺はその青年、リヴェールにある重要なことを告げられた。

以前、初めて助けられた時、リヴェールは俺のことを知っているような口ぶりをしていたが、それはある人からの依頼で、俺にこの世界で生きていくために必要なことを伝えることを頼まれたかららしい。

その依頼者までは教えてもらえなかったが、あることが原因で俺は記憶が消えているらしい。いわゆる記憶喪失だ。

大まかにしか俺に伝えられることはなった。

その後、俺はディール山脈の東部でリヴェールと修行しなくてはいけなくなった。ティナを一人にさせるのは心が痛んだから、俺はそれを断った。

だが、リヴェールの結界に閉じ込められ、修行が終わるまでは出ることが出来なかった。

その修行は魔法の使えない俺にとっては、難解、難事そのものであると思っていた。

しかし、あれから3日後に突然俺は魔力を少しではあるが操れるようになった。

それから俺は、リヴェールと修行を続けた。そしてある日修行をしていると、いつの間にか、俺の髪は真っ赤に染まり、体に炎を纏っていた。

やっと俺は魔法を手に入れた。

それ以来、俺はこの力を制御するするための修行に入った。それは、師リヴェールとの組み手が大多数であった。

”獅子座”、その印を結ぶことによりこの力を自在に使える。

まあ、それが分かったのはリヴェールのおかげだから、今となっては感謝している。

その後は、結界から解放され街へ戻ろうと思った。しかし、なぜか心がそれを許さなかった。

おそらく、すぐに戻らなかった罪悪感だろう。いつか心が落ち着いたら戻ろう。

そう考えてた。しかし間もなく、幸運にも不運にもこの事態が起こった。





急展開?!ではありますが、本当に書きたいのはこの先の話なんです!!笑

間の話は、特別編(番外)で書こうと考えています!とはいっても話はもう完成してます笑 



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