出血大サービスの話
医療業界では、学生の時に採血実習と言って血液を抜く実習があります。
静脈から採血するのですが、その時にもちゃんと採血する作法があるんです。
その作法を守らないと、血まみれの凄まじい事になります。
その作法とは。
ひと~つ、 駆血帯を患者様の腕に巻く。
ふた~つ、 刺す血管を探す。
みぃ~つ、 アル綿で消毒したら迷わず血管に突っ込んで採血~!
ここまでは、誰がやっても同じようになります。
しかし!
此処からの手順を間違えると血まみれのエライ事になってしまいます。
熟練者
採血した針を体に刺したままで駆血帯を緩めます。
これなら血は殆ど抜いた後に出ません。
ここで患者様の体に針を刺したまま、駆血帯を緩めるのは初心者には度胸の居る事なんです。
多分に漏れず、初心者は刺した針をスグに抜きたい衝動に駆られてしまします。
その誘惑に負けて、先に針を抜いちゃうと……。
抜いた後から後から血が出て来ます!
まるでホラー映画の様に……。
学生がやると、結構な確率でコレをやる人が出て来ます。
言わずとも、うちらの仲間も学生時代にやって血まみれに!
時代を超えて受け継がれている出血大サービスの話でした。