第二十二話 兵共(ゲーマーども)は今も夢の中
「真野さん、ですか。
やっぱりチェ……星一朗さんや恵玲奈ちゃんと
どことなく雰囲気が似ているような気がします、
イトコさんって言われて納得しました。」
「あらそう?
へぇ、恵玲奈とも知り合いなのね。」
「え、ええ。
バイト先が同じで良く一緒にランチを……ははは。」
「どうしたのかしら?
別の事について何か言いたげね。」
「あ、あの……えっとですね。」
星一朗と似ていると言われて少し表情が緩む泪。
性別はもちろん顔立ちも星一朗と似ている部分はないが、
セシルが言うように雰囲気だけは他人から見れば似ているのだろう。
以前、黒瀬兄妹と泪を知る人物から
同じようなことを言われたことがあった。
セシルは少し間を置いたあと、言葉を続ける。
「さ、さっき聞いたんですけど、
今日チェ……星一朗さんがお料理するって本当なんですか?」
「それは半分本当で半分嘘ね、
彼がまともな料理なんて出来るわけないじゃない。
今、おばさまと恵玲奈が不在だから、
たまたま遊びに来ていた私が手伝うことになったのよ。」
「あぁ、だから半分嘘なんですね。」
「もちろん、手伝わせるつもりよ。
本人はお湯しか沸かせないとか言っていたけれど、
野菜の皮むきくらいは出来るんじゃないかしら?」
「ふふふ、そうですね。」
星一朗の板挟み状態をよそに談笑するセシルと泪であった。
ふと、泪は周囲が少々ざわついていたのに気づき辺りを見回した。
「どうしたんですか?」
「外、雨でも降ってきたのかしら?」
一方その頃。
なんだこの状況は、と星一朗は脳内で繰り返し叫んでいた。
そもそも彼の人生に置いて今までこのような事態になったことはない、
なるわけがないはずだった。
本当ならば人目を気にせず大声で叫んでいても可笑しくはない状況だろう、
だがそれなりに社会常識を身に付けている彼にその勇気は無く、
現状として不要のストレスへ変化されるしか無かった。
何故か初対面の人に難癖をつけられているセシル、
初対面の相手なのに難癖をつけようとする泪、
そしてサンドイッチの星一朗。
差詰め星一朗は二つの具材の間を取り持つ薄いパンだろうか。
「……(仮にここで俺が何か言おうものならば、
正に火に油の事態ではないだろうか。)」
「ねぇ星君、そろそろお店出ない?
レジもかなり待たなくちゃならないし、
ゆっくりしている時間はないんじゃないかしら。」
「……(いや、既に火に油の事態と判断すべき。
リスクマネジメントは生活に置いてのジョーシキだしな、
取り敢えず本条さんが困っているみたいだから、
そこから解消していかないと。)」
泪はカゴの具材を見て一通り必要なものが揃ったことを確認し、
星一朗の服の袖を引っ張る。
服を引っ張られても星一朗は微動だにせず、
難しい顔をしたまま立ち尽くしていた。
外の方を見やれば、泪が言ったように雨が降り始めていた。
傘を差して店内から出ていく人の姿があり、
どうやら予報で言っていた雨はこのタイミングで降るものだったらしい。
「雨も降りだしたみたいよ、びしょ濡れになる前に早く帰ろう?」
「あ、本当ですね。
傘持ってきて良かった……あ、あたしはこれで。
じゃあチェスター君、また学校で!
真野さんも機会があればまたっ!」
「ええ、そうね。」
二人に向かって手を振り
レジへ向かって行くセシル、泪も手を振り返す。
「ちょっと星君?」
「……(しかしどうキリだそう、まずは泪の説明からか。
だがイトコだって事は言ったし、これ以上何を説明するんだ?
と言うか俺が説明する理由ってあるのか?
そもそも本条さんは友人だし、泪はイトコだし、
それ以上でもそれ以下でもないぞ?
アレ?)」
「おーい、星君!」
星一朗の耳元で叫ぶ泪。
思わず周囲の来店客の視線が集中するが、
そんな事はお構いなしに泪は星一朗の身体を揺さぶっていた。
「戻ってきなさい! コラ、星君ってば!」
「えーいっ! 耳元で叫ぶな!
来店客の皆様にご迷惑がかかるだろう!」
ようやく現実世界へ戻ってきた星一朗は、
取り敢えず泪の大声に文句を言った。
「あ、やっと戻ってきたわね。
もう、どっちが迷惑をかけているのよ。
黙り込んだと思ったらぼーっと突っ立ってて、
こっちの声が全然届いていないんだもの。」
「え? あれ?
本条さんは?」
「本条さんは?
じゃないわよ、彼女もうとっくに帰ってったわよ。」
「なんてこった……。」
事態を飲み込んだ星一朗は、
苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ、
泪が持っていたカゴを奪い取るとレジへ向かった。
あとでフォローの連絡を入れといた方がいいよなと思いながら。
ごった返すスーパーのレジ前、
軽く見積もっても十数分は
この列から動けないだろうという予測は出来た。
彼等は二人で並んでいる事も有り、
緊急事態への対処は万全だが、
そんな長時間待つ事態を予想する必要はあるのだろうか、と
星一朗は一人無駄に訝しげんでいた。
「なあ泪よ。」
「なーに?」
「二人だとトイレに行くとき困らんよな。
この列から出て並び直しは嫌だぜ。」
「あのねぇ……そうだけれど、そうだけれども!」
「それにさ、レジ前にあるお菓子類って、
つい手が伸びそうになるよな。」
「話があっちこっちと。
ちなみに私はならないわよ。
色物菓子や怪しい輸入菓子なら分らなくもないけれど。」
「このゲテモノ好きめ……。」
「コダワリと言って欲しいモノだわ。」
順調にレジ前の列は解消され、
約十五分後に二人の順番が回ってきた。
こうなれば共同作業だ、とばかりに
星一朗は会計用の財布を泪に手渡すと、
急ぎ買物袋詰め場に待機した。
こう混み合って居ては場所確保も一苦労である。
精算を終えた泪はカゴを抱えて星一朗の待つ場所へ来る。
「はい、お待たせ。」
「おっしゃ、あとは任せろ!」
手際よくビニール製の買物袋に品物を放り込んでいく。
重いモノ・固いモノを下に、軽いモノ柔らかいモノを上に。
そして最後は、買物袋を詰める場所のところに置いてあった
薄いビニール袋を取り出し、品物の上にかぶせる。
雨が降っている以上、濡れてしまってはとの配慮からだった。
余談ではあるが、幼き頃の星一朗はよく
母親の使いで買い出しに来ていた。
当時から品物の詰め方や、天気や気温による対処方も
母親から口酸っぱく言われており、卵を下にして割ってしまい
怒られた事や夏場アイスを上に置いて
全部溶かしてしまった苦い経験が、
今になってもその考え方はしっかりと活きていた。
「あら、随分と手際良いわね。」
「お袋がこういうのにすっげぇウルサいんだよ。
暖かいモノと冷たいモノは分けて、
雨が降っていたら濡れないようにしなさい、とかな。」
「大事なことだと思うわよ。」
買物袋に品物を詰めながら星一朗は言葉を続けた。
「気を回すとか気を利かすってさ、
良く聴く言葉だけど実践するのは大変だよな。」
「どうしたの急に?」
「いやな、お袋の説教を思い出してさ。
子どもの頃、随分と口酸っぱく言われたなーってさ。」
「それを今も実践していればいいのだけれど、ね。」
「うっせ。」
星一朗は買物袋に入れた品物を一度全て出した。
どうやら袋1枚で事足りると予想していたら
幾分かスペースが足らず二枚目が必要になったらしい。
慌ててレジへ行き、最近有料化された買物袋を追加で調達してきた。
「あー、どうしても袋一つじゃ入りきれなかったな。
意外と野菜ってかさばるんだよな。」
「じゃあ、こっちの袋は私が持つわね。」
二つに分けられた買物袋の一つを泪が持とうとするが、
それよりも早く星一朗が買物袋を二つとも持ち上げる。
そこまで重量があるわけではないが、そこは星一朗なりの見栄だった。
「これくらい俺が両方とも持つさ。
傘は……不本意だが頼む。」
「……聞き捨てならない言葉があったけれど、
まあ、いいわ。」
泪は若干含みを帯びた言い方をした後、
星一朗の腕を組んで店内から出て、
持ってきていた白いビニール傘を差したのだった。
大粒の雨が音を立てて傘に当り滑り落ちて地面へ落下していく。
思った以上の雨の激しさにある程度服や靴が
濡れてしまう事を覚悟した二人であった。
「靴はダメだな、もうぐしょぐしょだぜ。」
「ほら星君、もっとこっちに寄って。」
「あ、ああ。」
ぐいっと引っ張られ星一朗の腕が泪の胸付近に接触する。
しばらく、お互いそっぽを向いたままであったのは言うまでも無い。
********
帰りは雨の中を、
ゆっくり傘を差して歩いていた事もあり約20分の時間を要した。
幸いにも風はほとんど無く、
大粒の雨だけが二人の帰宅の邪魔をしただけだった。
だが事件は突然起こるものである。
油断大敵アメアラレ、偶然の女神は気まぐれだ。
とにかくである、誰も居ないはずの黒瀬宅の玄関の前に黒い人影があった。
雨模様の空、おまけに夜時間帯と言うこともあり、
周囲に光源が無い環境上、
アポイントも無しに訪れた人間を犯罪者かそれに近い何者かと、
一時的に警戒するのは道理である。
「誰だ! そこにいるのは!」
「誰だってのはあんまりじゃないか星一朗。」
星一朗の声に黒影の人物は返答する。
穏やかな口調、声の質から年若い男性であることは明白である。
黒影の人物は、どうやら星一朗に自分の事が
正しく理解されていないと判断すると、
上着のポケットから何かを取り出した。
それは携帯端末だったようで、ぼうっと青い光ではあるが
黒影の人物の顔を照らす。
星一朗と泪はその男の顔を見たことがあった。
よく知る人物である。
「その顔……悦郎!
”鷲谷悦郎”じゃないか!」
「久しぶりだな星一朗。 突然の訪問すまない。
サプライズのつもりで来たんだが、
インターホンを鳴らしても誰も居なかったから困っていたところだ。」
黒影の正体が分った途端、
星一朗は悦郎と名乗る人物へ近づき嬉しそうな表情を浮かべた。
背丈は星一朗より少し低い程度で、中肉中背というところか。
頭髪は黒で耳に当たらない程度の長さに刈り揃えられており、
きっちりとした雰囲気を持っていた。
金髪でやや天然パーマ気味の星一朗と比べれば地味な印象だ。
大人しそうな外見と言えばそれまでだが、
彼の瞳は何か一本芯の通った強さが見え隠れしている。
彼の名前は”鷲谷悦郎”、
高校まで一緒だった黒瀬兄妹の幼馴染みである。
星一朗にとっては同い年の良き悪友、否正しく戦友である。
現在は中央の大学へ進学しており、
星一朗と悦郎が再会するのは実に二年振りということになる。
二年振りである理由は、正月やお盆の時期になっても
実家に帰ったという連絡はなかった為である。
余談ではあるが、黒瀬兄妹のイトコである泪とも面識はある。
「あら本当。
悦郎君じゃないの、久しぶり元気だったかしら?」
「やぁ泪さん。
一瞬どこの美人かと思ったら君だったのか。
久しぶりに見たら君の美しさは際立つというもの。」
「……それって褒めているのかしら、
それとも遠回しに貶しているのかしら?」
「いやいや褒めているんだ、オレなりにだがね。」
「相変わらずの言い回しだな。
それより上がれよ悦郎、泪も。」
「ああ、お邪魔する。」
「傘、ここに掛けておくわね。」
軽口を言いながら悦郎は笑みを浮かべる。
星一朗は外ではなんだと言いながら、玄関を開け悦郎を招き入れた。
久しぶりの幼馴染みの家が懐かしかったのか、目を細め口元を緩める。
星一朗はリビングルームへ悦郎を通し、
その辺りのソファーにでも座ってくれと促した。
「紅茶煎れてくるわね、
キッチンに出しっぱなしにしていたでしょ?」
「あ、ああ……すまねぇ気が回らなかった。」
泪は買物袋をキッチンへ持って行きテーブルの上に置くと、
星一朗が出しっ放しにしていた紅茶を煎れ直す。
お湯は電気ポットへ移していたようで準備はすぐに整った。
「それはそうとどうしたんだよこんな時期に。
正月や盆だってこっち戻ってなかったんだろ?」
「ああ、こっちに来たのは用があってな。」
「ふーん、学校の用事か何かか?」
「そんなところだ。
今回は時間が取れたから皆の顔を見に来たんだが。」
「ったくよ、だったら連絡の一つくらい寄越せって。
今は誰もいねぇし、
もうちょっとしたら恵玲奈も帰ってくるけどよ。」
「すまん。
タイミングがずれたら誰とも会えず仕舞いか。
ふむ、星一朗と泪に会えてよかった。」
「本当よ。
ちなみに私がいるのは偶然だけどね。」
「ああ、泪はたまたまうちに遊びに来てたんだ。」
「偶然の女神に感謝だな。」
「それはそうと、そんな格好で誰も居ない家の周りウロウロしていたら、
通報されていてもおかしくないわよ?
あ、まだ熱いから気をつけてね。」
そう言うと泪は、
星一朗と悦郎に熱々の紅茶入りマグカップを手渡した。
湯気が立ちダージリン特有の香りが広がっていく。
星一朗は息で覚ましながらマグカップに口をつける。
「格好?
ああ、そう言えば上から下まで黒系統の組み合わせだな。
はは、確かに通報されても可笑しくない。」
そう言うと悦郎は自身の格好を改めて見て納得した。
ファーがついた黒色のジャケットに、黒寄りのグレーの綿パン。
昼間ならともかく夜となれば黒一色に見えても仕方が無い色合いだった。
「……なぁ、悦郎よ。」
「なんだ?」
「ここで会ったが百年目もとい二年振り、
決着つかず仕舞いだったが、
この辺りで決着をつけるのも悪くないと思わんか?」
「……相変わらずだな、星一朗は。」
悦郎の表情が星一朗の言葉を聞いて途端に険しくなる。
両目を閉じ、眉間にシワを寄せる。
二人を中心にこれまで一度もなかったシリアスシーンが、
いや、緊張感が発生していた。
泪はと言うと欠伸をしていた。
すると星一朗と悦郎は座っていたソファーから立ち上がり
声高らかに宣言する。
「いいだろう、いずれお前とは決着をつける必要がある。」
「それでこそ悦郎だ!」
「忘れてはおるまいな星一朗、
戦いを挑んだモノは戦いの獲物と
勝利判定方法を選べないルールの事を!」
「無論だ!
俺達のレギュレーションを忘れるわけはねぇ!」
「ふふふ、いい面差しだ。
では題材【ブシドーブレード弐】で尋常に勝負!
勝利判定は10回戦い、相手より2戦多く勝った方とする!
但し銃火器キャラクターの使用は禁止だ!」
「な……んだと……!?
【カッツェ】の旦那を使ってはいけないのか!」
「一撃の美学に則ったまでだ、
【カッツェ(ハンドガン)】も
【ツバメ(マシンガン)】も禁止だ。」
「……(このゲーマー達め、奇数勝負にすればいいのに。)」
たじろぐ星一朗、驚くところはそこなの?と疑問を呈したい泪。
「本当の勝者とは紙一重ではなく、
余裕を持って勝つものだと思わんか?」
「ぐ……納得してしまった。
いいだろう、その勝利判定で勝負だ!」
「また始まったわ……。
ねぇ、二人揃うと何で毎回勝負しだすのよ。
ずっと前からやっててまだ決着とやらつかないのかしら?」
呆れ口調で二人のやり取りを見ていた泪が口を挟む。
彼女の言うように彼等は前々から”勝負”とやらを続けているようで、
彼等のやり取りから今もまだ決着を見ていないようである。
星一朗はちちっと人差し指を口の前で左右に振りながら言った。
「ふん、決着がつかないから、決着がつくまで戦うのだろうが。
泪よ、男同士の戦いに口を挟まないで貰おうか。」
「最早因縁にも等しいこの勝負、
圧倒的な勝利で無ければ
決着がついたと認められないところまで来ている。」
「はいはい、好きにして。」
心底どうでもいいという表情を浮かべて紅茶をすする泪。
時計を見ればすでに午後7時を回っていた。
用意にそれほど時間が掛らないとはいえ、
夕食(鍋焼きうどん・湯豆腐)の下拵えくらいはやっておきたい時間である。
泪はマグカップを持ったままキッチンへ向かった。
「ところで悦郎よ、
対戦成績は確かお互いに132勝132敗160引き分けだったよな。」
「ああ、合っている。
【マリオカート64】を皮切りに、
【ストリートファイター2】での対戦、
【グラディウス3】のスコアアタック、
【ドラゴンクエスト】のタイムアタック、懐かしい戦いの記録だ。」
「その様子だとゲーマーライフを送っているようだな、
安心したぜ戦友。」
「当然だ、最早ゲーマーでないオレはオレではない、
お前もそうだろう?」
「言うに及ばず。」
ニヤリと頬を緩める星一朗。
暑苦しいやり取りを尻目に泪は
キッチンで買ってきた品物を冷蔵庫に入れたり、
パッケージを開け中身を確認したりしていた。
ここは一言忠告しておかないと、
特に星一朗は本来の目的を忘れる恐れがあるかもと泪は思っていた。
「勝負も結構だけれど、
星君、貴方今から夕飯の準備があるでしょ!
勝負はその後でして!」
「そうだった…・…。」
「なんだそうだったのか。
ならば夕飯の後で構わんぞ。」
「お前も食っていけ。
今日は鍋焼きうどんと湯豆腐だ、
泪が手伝ってくれるらしいから
味の方は安心してもいいはずだ。」
「本当か?
夕食はまだだったから助かるが、いいのか?」
ちらっとキッチンの泪を見る悦郎。
泪はその視線に気づくとこっち見るなというジェスチャーをする。
「私にコメントを求めないで、
材料的には少し多めに買ってきたから問題は無いわよ。
ホストの星君が良いって言っているんだから
いいんじゃないのかしら。」
「そういうこった。」
「感謝する、星一朗に泪さん。
何かオレに出来る事はないか?
ただじっと待っているというわけにもいかん。」
「……と言っても私と星君で事足りているし。
客人(私もなんですが)なんだから
大人しく待っているしかないんじゃないかしら。」
「じゃあ俺の代わりに、
コイツで狩りしながら素材でも集めててくれ。」
そう言うと星一朗は、
リビングルームに置いてあった
携帯ゲーム機の電源を入れ、悦郎に手渡した。
中身は最近発売された
ハンティングゲームの新作が差し込まれている。
プレイ時間は数十時間という程度、
まだニューゲームから間もない様子である。
プレイヤーキャラクターは男性で、
名前は”チェスター”となっていた。
ゲームでは黒歴史にする予定の渾名を使っている模様。
「構わないが、アイテムとか使ってもいいのか?」
「蜂蜜以外は好きに使っていいぜ。」
「了解。
じゃあ適当にハンティングを楽しむことにする。
オレは片手剣が好きなんだが、揃っていたりはするか?」
「武器は一通り今揃えられるヤツはあるはずだな。
まあ、無かったら頑張って作ってくれ。」
キッチンへ着くや否や、
泪から野菜一式と空のボールを手渡される。
「はい、星君の仕事はこれね。
野菜の皮むきお願い♪」
「ニンジンの皮むき、大根の皮むき
……まるでレストランに入ったばかりの見習いみたいだぜ。
ピーラーを頂けると俺嬉しい、
包丁じゃ血まみれ野菜になってしまう。」
「はいピーラーっと、包丁でやってなんて怖いこと言わないわよ。」
続く!
ゲームソフトの選定は作者個人の独断とプレイ経験で決定しています。
一部偏ってしまう事もありますが、何卒ご了承ください。




