〜覚醒〜
typeGの攻撃をまともに受けた機体は装甲が砕け、地面に叩きつけられる。
なんだ今の一撃は...⁈
速すぎる...
typeG...さっきまでの奴らとは桁違いの強さじゃないか...
【システムエラー。システムエラー。主砲、ジェネレーターの損傷を確認。モード:ガンナー維持できません。ノーマルモードに移行します。】
操縦席の内部が暗くなり、エネルギー残量が一気に減っていく。
「そんな...」
「アナ!どういう事⁈」
「主砲が損傷したせいでモード:ガンナーを維持できなくなったみたい... その上ジェネレーターの損傷でエネルギーが...」
「それはつまり...攻撃の手段がなくなった上に、戦える時間が僅かって事...?」
「うん...それにこの損傷じゃまともに戦えるかどうかもわからない...」
なんてことだ...
今までの人生で「最悪」という言葉は何度も使ってきたが、本当の「最悪」ってのは今のような状況を言うんだろう。
再びtypeGからの通信が入る。
「我々に向かってきた勇気は認めるが...まだ未熟だったようだな...冥土の土産に私の名を教えてやろう...私の名はライトだ...」
typeGは腕を高く上げトドメをさしにくる。
「さらばだ...」
「隊長...私...また...」
アナの震えた声が聞こえる...
「また...誰も救えずに...負けるの...?」
その時、俺の脳内に声が響いた。
〈まだ諦めるなッ‼ たとえ体が朽ちようとも人々の為、命ある限り戦え‼〉
「え...?」
なんだ...頭がぼんやりする...意識が...
その直後エネルギー残量の低下が止まり、操縦席が明るくなる。
『.....いくぞ...アナ!』
「え...?」
typeGの拳が振り下ろされる。
『まだ...諦めるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼‼‼』
述明の肉体は勝手に動き、レバーを引く。
機体は加速し、typeGの拳は空をきる。
出力は60%を超えていたが、機体は制御できている。
『アナ!モード:エクスキューショナーに移行しろ‼』
「は、はい! モード:エクスキューショナー‼」
【音声認識完了。モード:エクスキューショナーに移行します。】
右腕から小剣が出てくる。
「ほう...まだ動けるか...だが...」
typeGは脚部に格納された銃を取り出し、構える。
「終わりだ...」
『まだ終ってねぇだろうがぁぁぁぁ』
レバーをさらに引く。出力は85%を超えた。
機体は一瞬でtypeGの前へ接近する。
「何だとッ⁈」
『くらいやがれ‼‼ ファイナルエクスキューショォォォォォォォォォォォォォォォォン‼‼‼』
typeGは上に逃げようとしたが、小剣が脚部を貫いた。
「チッ 油断したか...」
typeGのそばに″歪み″が生まれる。
「お前たち、面白いな... また私を楽しませてくれ...」
typeGは″歪み″の中へと入り、その瞬間歪みは消えてなくなった。
『今回はなんとかなったようだな...』
「もしかして...隊長...ですか?」
『そうだ... だが、今はただのデータでしかない...』
「やっぱり隊長‼ あの...私...」
『おっとそろそろ時間みたいだな...』
「え...?」
『またな...』
「隊長‼待ってください‼」
頭がぼんやりする...
「..........隊長...? 隊長って誰...? .......あ、ガーディアンはッ⁈」
「倒したよ...」
「え⁈」
「隊長...ありがとうございましたっ!」
よくわからないが俺は初陣を勝利で終える事ができた。