〜初陣〜
「No.285...発進‼‼」
レバーを思いっきり引く。
それと同時に俺たちは一気に部屋の出口へ向かう...
予定だったんだが...
「バカ‼レバーすぐに戻してッ!」
「え...⁈うわぁぁぁぁぁ」
機体がバランスを崩しながらまっすぐ前の壁(前とはいっても1km先にあるんだが)に向かっていく。
次の瞬間機体は壁にぶつかり倒れこんだ。
「おい!お前たち大丈夫か?」
遠くで親父が叫んでいる。
装甲のおかげで機体は特に問題はないが俺は操縦桿に頭をぶつけてしまった。
「痛ってー...」
「バカッ!いきなりそんなに思いっきりレバー引くやつがどこにいるのっ⁈」
ここにいるよ...とは当然言えない。
「ごめん....」
「全く...さっきも言ったけどこの機体は出力が大きいのッ‼ 私でさえ50%で制御できなくなるんだからッ‼」
そういう事はもっと早く言ってくれ...
「あんたじゃ多分出力30%でギリギリ制御できるくらいね。」
「たった30%⁈そんなんで大丈夫なの?」
「それでもそこらに沢山ある量産型よりも出力は高いんだから問題ないよ。」
なんて機体だ...
「ほら!再出撃しなさいッ‼」
「あ、うん。 発進‼」
今回は出力を20%で発進させた。
それでもそこらの戦闘機に劣らないスピードだ。
おかげでガーディアンのいる屋外へはすぐに出る事ができた。
外では見た事もない機械と自衛隊が戦闘している。
「あ、あれがガーディアン...?」
黄色いカブトムシ型の機体、赤いチョウ型の機体、そして青い人型の機体が飛んでいる。
「そう...右からtypeA、typeG、typeB。AとBは量産型だけどGは指揮官機だから特に注意して。」
「わかった。」
とりあえずtypeGと呼ばれていた人型の機体は後回しにしてAとBから破壊しよう。
「じゃあいくよ‼モード変更、ガンナー‼‼」
【音声認識完了。モード:ガンナーに移行します。】
機体の胸の装甲が開き巨大な銃口が出てくる。
そして腕からは小さな銃口が出てきた。
「アナ!今の何?」
「ノーマルモードじゃ戦えないからガンナーに変えたの。これで遠距離攻撃ができる。」
「なるほど...」
「操縦桿についてるスイッチが胸の主砲。スイッチを押し続けてエネルギー充填、離すと撃てる。充填には10秒かかるけどね... サブの銃は私が担当するからあなたは攻撃の回避に集中して‼」
「了解ッ‼」
主砲のスイッチを押しながら25%の出力までレバーを引く。
機体は一瞬でtypeAの前まで飛んだ。
「3連レーザー発射ッ‼」
右腕から放たれたレーザーがtypeAの胴体を貫く。
「よっしゃあ‼あと2機ッ‼」
「気を抜かないで!」
「わかってるッ‼」
旋回し、再加速、typeBの前まで飛ぶ。
typeBは数発レーザーを撃ってきたがこの機体を捉える事などできないようだ。
「三連レーザー‼」
レーザーはtypeBに見事に命中し、機体は海へと落ちていった。
「よし、2機目ッ‼」
この調子ならあと一機もいける...
そう思いtypeGの方向を向いた次の瞬間、
「なかなかやるじゃないか...」
男の声。どうやらtypeGからの無線のようだ。
「ロストテクノロジーをこれだけ使いこなすとはな... だがお前たちは世界の害だ。消さなければならん。それが我々守護者の使命だから...」
それだけ言うと無線は切れ、それと同時にNo.285はtypeGの蹴りによって地に伏していた。