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次元合体グランダー  作者: 零典
遺跡編
2/27

〜鍵〜

2023年6月6日。

太平洋で漁をしていた日本の漁船のレーダーが謎の反応を示した。

日本は自衛隊や学者、技術者をそのポイントに派遣し、海底遺跡(土井遺跡)を発見した。

研究によると60万年前の遺跡で、純度99.999999999%の鉄でできており、その純度故ほとんどサビは無かったそうだ。

その上、中は現在の技術を遙かに上回るテクノロジーのコンピュータが稼働しており、

その技術を研究し独占したため、日本は世界屈指の技術大国となっていた。




2030年7月28日。

土井(つちい) 述明(のあ)はいつもと変わらぬ日曜日を過ごしていた。

部活に入っているわけでもなく何もする事はない。

というのも彼は負けず嫌いだが努力をしない怠惰な人間で

どんな事でも1番にはなれなかったため結局何もしなくなってしまったのである。


「確か今日は親父が帰ってくるんだよな...」


父、土井 孝太郎は土井遺跡の研究の第一人者であり、

土井遺跡という名も彼の名からつけられたものだ。

土井遺跡は未だに解明できていない部分も多く、孝太郎はほとんど家には帰らない。


「ただいま!」玄関から声が聞こえた。

「述明!述明いるか〜?」

「いるよ...うっせぇな」

「述明!今日はプレゼントがあるんだ...聞いて驚くなよ...」

「なんだよ...」

どうせくだらない物だろう。

親父が今までくれた物といえば遺跡で発掘された純鉄のメガネ(なぜかレンズ部分まで鉄)や

遺跡で発掘されたテレビゲームのソフト(古代のハードなんか家にないからプレイできない)などであった。

「じゃーん! よくわからん合金の鍵☆」


やっぱりだ。


「よくわからんものを俺に渡すなよッ!!」

「いいじゃん!!父さんからの愛の...」

「いらねぇよッ!!」

「そんな... 父さんいじけて月に帰っちゃうぞっ!」

「お前の実家は月じゃなくて広島だろがッ」

「お前...なぜ俺の秘密を...」


本当に相手にしてられない。


「ま、そーゆーことで持っとけ!な? ん...?これはいい匂いだっ!ゆみー!夕飯なにー?」


母さんの名前を呼びながら鍵を俺のポケットに無理やり入れ、親父は去っていった。


こんな鍵どうすりゃいいんだろ...

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